|37|からつづく
【女優・沢村貞子の文章】
まずはどんな文章なのかを見てみましょう。皆さんは、どんなふうに感じますか?
辰濃さんが注目しているのは以下のことです。
私にとっては極めて有用な面白いヒントでした。
文章であれ、エッセイであれ、おそらく意識しないと、「考えた」「思った」「感じた」「○○に見えた」という述語が多くなるのではないでしょうか。
自分(あるいは一人称の主人公)を主語にするならなおさらです。
しかしそれは体を持って行為しており、客観的には行為が主であるわけです。
ここを意識するだけで、文章はぐっとリアリティを増すように思われます。
|39|につづく