2015年10月 日本・イスラエル・ポーランド共同創造演劇プロジェクト 観劇
昨日は知人のご案内でシアターXにて「母」を観に行きました。
シアターXはかつては(というのは失礼でしょうか?)素晴らしい劇作家 清水邦夫先生の主宰してらした木冬社をはじめ、精力的で鋭い作品が多かった記憶です
日本・イスラエル・ポーランド共同のプロジェクトでスタッフもポーランドとイスラエルと・・・
これですね→ http://www.theaterx.jp/15/151001-151004p.php
私がロンドン大学時代にお世話になった教授が、今思うとかなりの個性派なのでしたが、ポーランドのOśrodek Praktyk Teatralnych Gardzienice に長年留学していたこともあり、ちょっと親しみを感じやすい私です
私が学部生だったころのロンドン大は東欧からのゲストも多く、欧米でも珍しくカントールやグロトフスキーの演劇論やエクササイズをやることが多かったので、なにも私にはアヴァンギャルドではありませんでした
...と肝心の今回の観劇ですが
内容もなにもショッキングではない
しかし、演出の手法がどれもこれもこの10年、15年も多用されているものばかりだったぞ?!そしてそれらの方法の必然性や効果がよく分からなかった
演劇の公演でも、ときどき、現代美術作品そっくりな装置やオマージュといえば、聞こえはいいけれど微妙なものを発見します
もう新しいものはないんだろうな...
台本の翻訳などは本当に大変だったとお察ししますが
演劇の特徴である交流や生の感覚がなかったぞ...............これいかに?!
国際協力を要するプロジェクトは大変だとは思いますが、だからこそ、こういう時代だからこそ、さらに応援していきたいものです
しかし海外のものだとか、珍しいなどという理由でもてはやされる時代は終わっているでしょう
よく「海外の」、「海外では?」と聞かれると返答に困っちゃう場面、ありますよね
イギリスのことなのか、アルゼンチンのことなのか、マレーシアなのか...
あまりにも違いすぎる
素晴らしい理念と面白いアイデアといろいろな人々の能力発揮と手法と目的と...
いろいろな要素がそれぞれを高め合うような展開に期待いたします