2016年2月アルゼンチン滞在記①
南米のパリと呼ばれたアルゼンチンはブエノスアイレスに来ております
今回の滞在は6週間
ワタクシのダンスの方の師匠ズがアルゼンチンにはたくさんいるのですが、夏休みなので師匠ズの出る母国でのイベントなどが目白押しのシーズンなのです
真夏のブエノスアイレスに再び降り立ってすぐ、珍しく風邪でダウンしたアホ!...それは私です。
さっそく昨年同様、ご親切な日系病院にお世話になりました。 有り難い限りです。
真冬の東京の雪の中からニューヨークで乗り継ぎ、約30時間!
真夏のブエノスアイレスは昨年と同様、過ごしやすいカラッとした真夏です。同じ30度でも日本とは違って、ヨーロッパに似ていて快適快
さて、昨夜は私が20代のころから親しくしている師匠ズ夫婦のパフォーマンスがあり、応援に行ってきました。...と言っても師匠ズはいつも気を遣ってくれてフレンドリー
師匠ズの友人方もみなさん気さく&親切な方ばかり。日本ではなかなか会えない方々にも久しぶりに再会できてとっても嬉しい
1年ぶりの再会の人々も覚えていてくれて、なんとも不思議な懐かしさに包まれるのであります。
そう、アルゼンチンではダメ人間になりがちな私にとっては、昔から姉妹のようなN嬢と弟のようなP氏に送迎までしてもらう始末
師匠、いつもありがとうございます!
そして師匠のパフォーマンス....
これが...まてど暮らせど...一向に始まらない
...だろうと思って、遅めの0時半に到着したのに、未だちっとも始まってない!ただただパーティーが繰り広げられていた(笑)
DJの区切りがあるたびに、これまた素敵なR氏が「あ、次だよ!」と言うも...
あ、あれ~?まだだった、という事件勃発すること数回
そして(イマイチな)バンドの生演奏が入り....これがまた終わらず、まったく空気読まないメローで眠気を誘うノロノロした場違いな選曲をしてしまってる...
そして「じゃあ、あともう1曲!」といって、続く続く、その要らない1曲が、何回も!(苦笑)
お客さんも微妙な空気入り混じるそんな頃...
素敵なR氏の奥様Jちゃんが「ほら、次だよ、始まるよ!かおるちゃん、前に行こう♪」と誘ってくれたのですが...
やはり....始まらず。
とんぼり苦笑いを浮かべてもどってくるR氏とJ嬢の可愛いお姿にほっこりしつつ
あ、あれえええええ~~~~???いつ始まるの~?!
かれこれ、深夜0時から3時まで踊っては座り、喋ってはウロウロし、お茶飲んでは踊り、すでに4時近いです
さすがに、病み上がりのワタクシ。つ、つかれた~~
そこへ、ようやく!と思ったら別チームのショーがあり、またしてもご歓談た~いむ!&ダンシングタイム!
も、もう無理かも!?と弱音を吐きそうになった4時前.....
や、やっと!!!始まった!
師匠ズ~Nちゃ~ん、P~!
うちのPN師匠ズの素晴らしいところは、やっていることすべてが「くっきり、はっきり」しているところ
自慢の師匠ズです
うごきで言えば、例えば、「縦に高いうごきなら、しっかり縦に高い」(笑)
からだ全体のつかい方から「とっても高い」を二人ではっきりとやっている。
同じく、低いなら低い。速い!なら超!速い!
ゆっくりなら超!ゆっく~り、と「メリハリ」が明瞭なんです
感情表現も自然で「嬉しいときは、いかにも嬉しいが溢れている笑顔」、「真剣で厳かなときには、指先までくっきりはっきり同じ質」
一貫して徹底している。ハラハラドキドキもするけど、良い意味での緊張感があり、なあなあな雰囲気や仲間内受けのようには一切ならない
自分たちの得意なこと、魅力を十分に熟知した上での挑戦とお人柄溢れるパフォーマンス
エゴ丸出しのショーや言い訳がましい表現や無駄に誇張された一生懸命さはすべてナシ!(ああいうの、恥ずかしい)
ああ、他人事ながらとっても嬉しい気持ちになる時間です
とてつもない努力を要する技や表現も「あたかも簡単かのよう」に錯覚させるほど練習しておく。これが超一流のプロ
みているひとに気をつかわせない=魅了する=没頭させるという意味で、本当に日々の努力の積み重ねの賜物です
ああ、幸せ
というわけで、
1 はっきりしていること
2 洗練されていること
3 一貫していること
4 がんばりやエゴを披露しないこと
5 技術の痕を消せるくらい余裕があること
6 細部まで徹底していること...
ジューシーで美味しい、心に染み入る素敵な時間でした
こんな激しい踊りを披露させておいて、お疲れの師匠ズに今日も送ってもらってしまった、しかも午前5時半!
南米の夜は...長すぎる...