デーツについて(デーツの基本)
デーツとはナツメヤシ(ヤシ科)の実のことです。
主に中近東やアメリカで生産され、砂漠の過酷な環境下で育ちます。中近東諸国では、代表的な果実として日常的に食べられています。
その歴史は古く、紀元前4000年前の古代メソポタミアの遺跡からナツメヤシの種が出土されるなど、デーツは人類史に欠かせない果実だといえます。
デーツはその実を乾燥させることからドライフルーツに分類されます。デーツの生産量はドライフルーツのなかでもレーズンと並んで多く、INC(国際ナッツ・ドライフルーツ評議会)世界統計報告(2019-2020)によると、ドライフルーツ全体の実に37%を占めており、プルーンの6倍と言われるほど。日本ではまだまだ馴染みが薄いですが、世界規模でみるとデーツはとてもポピュラーなフルーツです。
デーツの魅力はその栄養価。
砂漠で遭難してもデーツの実と水があれば生き延びられるといわれるほど、カルシウムや食物繊維、鉄分、ビタミンなど豊富に栄養が詰まっているスーパーフードなのです。
イスラム教徒がラマダン(断食月)明けにまず食べるのがデーツともいわれています。栄養面だけでなく、低GIという嬉しい特典もある。デーツは世界中の美容と健康を意識する女性の方を中心に大変注目されています。
(ちなみに漢方などに利用されているナツメ(棗)は、全く別の植物です。)