教員には教員にしか分からない悩みがある。(だから…)
こんにちは。
元教員で現ヒラ社員のかおるこです。
今日は「教員が安心して話ができる、専門の相談相手が必要だ」ということを書きたいと思います。
【目次】
・教員は悩みを抱え込みやすい
・理由① 教室は密室
・理由② 先生経験者しか見えない景色がある
・教員の理解者が必要
・最後に
■教員は悩みを抱え込みやすい
近年、教員の心の病が問題化しています。私も教員経験者として、その心理的負担の重さを痛感しています。
しかし、自分の悩みを誰にも相談できずに一人で抱えてしまっている先生も多いです。なぜそうなってしまうのでしょうか?
理由① 教室は密室である
教員の主な仕事場である教室は密室です。
教員本人以外の大人は一人もおらず、教員と生徒集団の間で起こることについて、大人の目撃者は誰もいません。
密室で起こる様々なトラブルは、その場にいないとわからないことも多く、教員本人が違和感を感じていても、他の先生には伝わりづらい。
「自分の思い過ごしかも?」と相談をためらっているうちに、問題が大きくなってしまうことも多々あります。
つまり、教室には他の教師の目が届かないので、悩みを一人で抱えがちになってしまうと言えるでしょう。
理由② 先生経験者にしか見えない景色がある
教員とは別職種の人に、学校での仕事の苦労話をしても、共感を得られないことが多々あります。
これは、
ほとんどの人が学校に「生徒として」通った経験がある一方、「教員として」通ったことはないからだと考えています。
しかし、同じ学校でも立場が変われば、見える景色は全く違います。
教員未経験者にトラブルの相談をしても、「そういう時、私は先生にこうしてほしかった」という生徒側の意見を言われてしまうことが多い。
つまり、家族や友人に教員側の立場を理解してもらえず、一人で悩みを抱えてしまうという場合が多くあると推察されます。
■教員の理解者が必要
だからこそ私は、教員が安心して、悩みを相談できる相手が必要だと思うのです。しかし、現状は受け皿が不足していると言わざるをえません。
現状の主な受け皿:自治体の相談窓口
各自治体は教員専用相談窓口を設けています。無料で専門家が相談に乗ってくれるので、第一の選択肢として考えるべき場所です。
しかしこれらの多くは、受付が平日17時頃まで・土日は休みであるほか、「自分が相談したことが勤務先に伝わってしまうのではないか」という心理面でのハードルも高く、気軽に相談できる場とは言えない状況です。
新たに作るべき受け皿:民間の教員専用サービス
現状の公的な受け皿ではカバーできない部分を、これからは民間サービスで埋めていくべきだと私は考えています。
「大ごとにはしたくないけど、日々感じている悩みを聞いてほしい」という先生に対して、教員側に立って話を聞いてくれるサービスが絶対に必要です。
そしてその相談相手として適任なのは、現場で働いたことのある教員経験者だと感じています。
だから私はそういうサービスが作りたい。公的なものがダメだと言っているわけではありません。なんなら私以外の人がサービスをはじめてくれてもいいのです。
とにかく私が主張したいのは、学校現場で心身を病む教員が急増している中、
悩みを一人で抱えて、苦しんでいる先生のために、彼らを支えるサービスを官民問わず充実させることは急務だということです。
■最後に
わたしがこの記事で言いたいことは…
教員には、教員にしか分からない悩みがある。
そして、教員は一人で悩みを抱え込みがち。
だから、教員が気軽にかつ安心して相談できるような新たな受け皿が必要。
だということです。
先生方の理解者になれるよう、私も少しずつ動いていくつもりです。
最後まで読んで下さってありがとうございました(^^
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