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2月は私をノスタルジックにさせる


今回もSHElikesのライターコミュニティ、みらいとのnote投稿企画に参加させていただきます
第2回目のお題は「私の2月」です!






私は2月になると必ず思い出す話があります。


それは2年前の初めての転勤です。



2月3日の19:00頃

私は上長に手招きされ会議室に連れてかれました。

この日は節分で、恵方巻きの管理をしていたこともあり「何かミスをしたのではないか」と不安に駆られました。


連れてこられた会議室は、入社した時に上長と同期たちで集まっていた部屋。毎日7人で話をしていた部屋も今回は2人きりです。

そして席に着き、お互いの顔が真正面にある位置に座ります。少しの沈黙の後、私は異動を告げられました。


その瞬間、私は嬉しいけどなんか複雑という気持ちになりました。


当時、私は異動はしてみたいけど不安な気持ちもありました。それは「異動もしてみたいけど、まだここで学べることがある」と考えていたからです。1年目ということもあり、できないこと知らないことはたくさんありました。ここで学べることは全部吸収したい。そういう思いを持っていました。

反対に、自分の力を試してみたいという気持ちもありました。今まで学んだことがどれだけ社内で通用するのか、私に足らないことはなにかそれを知りたかったのです。また多くの同期が異動し、新しい場所で活躍しているのを聞いて、焦りを感じていました。私も早く1人前の社会人になりたい!同期に追いつきたい!という気持ちもありました。

上長に異動を告げられたあと、上長は私の不安を取り除いてくれました。「かおるさんは行動力と度胸があるから、やっていけると思うよ」と褒められたことはとても嬉しかったです。私のなんでもやる好奇心や積極性、分からないことはしっかり先輩や上長に相談できる冷静さが評価されたのかなと思います。私のこと見ていたんだと実感も湧きましたし、私の仕事への態度は間違っていないと確信を持てました。

このふたつは今でも多くの人に褒められるポイントです。やりたいことをやる行動力、頭で考えるだけでなく取り組んでみる度胸。私の長所をより伸ばそうと思えた瞬間でした。


さらに私がもっと成長するためのアドバイスもくださりました。
・周りに気を使うこと
・私が敬意を持てているかについて何か言ってくる人のことは気にしなくていい
特に後者は私の背中を押してくださりました。

大丈夫だよ。かおるさんって上長に当たり強いですよねって言われることもあるけど、俺はそんなこと思わない。むしろそんな人のことは気にしなくていいよ。俺はかおるさんが敬意をかいた発言をしたと思ったことは無い。だから大丈夫だよ。

これは私が「相手に敬意を持って接することが出できるか不安」と質問したときの回答です。私は敬意=相手の考え方や価値観を認め尊重することだと捉えており、どうしたら相手に対して敬意を持って接することができるのかが分かりませんでした。そもそも敬意というのがどういう感情なのかが分かりません。なので先輩・上司・上長に対してどう接すれ敬意を持っていると示せるのか分かりませんでした。

きっと全員に尊敬の心を持たなければならないということではないのでしょう。私には全ての先輩・上司・上長に尊敬の気持ちを持たなければならないという価値観があります。これはきっとどこかで刷り込まれたものでしょう。でもそうしなければならないと何となく思っています。
私は敬意・尊敬という言葉の意味も知らず大人になりました。結果、敬う心を持てないまま先輩・上司・上長と接しています。

しかし、上長はそんなことないといってくださりました。私のどこに対してそう思っているのか分かりませんが、今の私でもいいと肯定してくれたと感じます。「あなたはあなたのままでいいんだよ」そう言ってもらえたような気がしました。この言葉を思い出す度に私の冷えきった心が暖かさで満ちる感覚があります。
いつまでも忘れられない、大切な思い出です。


私はこの日を忘れることはないでしょう。ずっと心の中に居座って、毎年この日のことを思い出すことになると思います。
いつか同じ悩みを持った人に出会ったとき、悩みに寄りそえますように…

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