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湿気と乾燥、老いてキツいのはどっち?(藤村公洋)

キューリからアジの干物

ポカリスエットだったかな、ずいぶん前に「人間はその70%が水分である」というCMを見たときはそのビジュアルを含めて(スケルトンの人間に水が7割くらい入ってて動くたびにチャプチャプ揺れる)衝撃を受けたものだけど、聞いたところによれば水分含有率ってのは年齢によって変化するらしいですな。
お母さんのお腹の中にいる胎児で何と90%以上の水分を持っていた我々は、オギャーと生を受けてからは成長と共に放出を続け、老人となったときには50%台まで落ちるんだとか。てことはね、生まれた頃はキューリにだって負けないくらいの瑞々しさだった公洋くんが、いやいや信治くんも、というかこれを読んでるあなただって、最終的にはアジの干物くらいまで乾くってことですよ。冷蔵庫の食材に照らし合わせてみればね。そう考えるとちょっと楽しい。何ていうかさ、老いると日持ちが良くなる。ってことでしょ?でもって水気が抜けて旨味が濃くなる。ってことでしょ?実にハードボイルドだ。いい意味で。今の僕は水分的にはどのくらいだろう。一夜干しくらいかしら。

巣鴨プリズンと印刷所

もう取り壊されて高層マンションが建ってるから場所も言っちゃっていいだろうな。僕が生まれたのは東京都文京区大塚5丁目。かつては大塚坂下町と呼ばれていたことで分かるように坂の下だ。

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