宮崎本大賞 賞状を頂きました
昨日発表となりました、第二回宮崎本大賞『本日のメニューは。』でございますけれども、なんと、実行委員のみなさまから、記念の賞状を送って頂きました!
という話は、事前にちょこっと聞いていたんですが、所謂、学校でもらうような「表彰」とか書いてあるアレとは一味違うものでしたね。
それがこちら! ドバァン!
「甲骨文福字」と書かれている通り、中央の一字は「福」という甲骨文字のよう。書いてくださったのは、宮崎大学の山元宣宏准教授とのこと。誠にありがとうございます、、、!
横には「為挙酒祭天以求神主保佑」と書いてありまして、同封の解説には、「福」という字は、酒を捧げて天をまつる様子の象形で、酒を捧げて神様のご加護を受ける、というところから、「福」という意味になったんだそう。
僕はあんま漢文は得意じゃないですけれども、たぶん、「挙酒ヲ為シテ天ヲ祭ルヲ以ッテ、神主(主ナル神?)ノ保佑ヲ求ム」と読むんじゃないかな? 「神主」は、日本で言う「かんぬし」とは違って、「シェンズー」と読むみたいですね。「神主牌(シェンズーパイ)」で、日本の「位牌」のような意味だそうなので、天の神様というよりは、先祖神、守護神みたいなことかもしれない。もしくは、「主ナル神」と読んで、天の神様を表すのかも。「保佑(バオイウ)」は、神様のご加護、の意味だそう。いいですかー、テストに出ますよー、ここはー(でない)。
「福」の左側の偏の部分は、しめすへんなので、神様に生贄や供物をささげるための台を表しているのだと思います。つくりの部分は、「酒」を表しているそうですけれども、書を見るに、土器の壺みたいな感じなのかな。映画『君の名は』で出てきた、口噛み酒みたいなものなのかもしれないなあ。
「福」の字の由来は知らなかったので、大変勉強になりました。
にしても、無類の酒好きである僕には、「福」は嬉しい一字ですね。もうね、捧げる。天に捧げるよ酒を。神様とサシ飲みですね。招福来来!招福来来!!!(必死)
宮崎本大賞、なんというかこう、地域の皆さんが一丸となって盛り上げようとして下さっていて、とてもあたたかみ、ぬくもりを感じる賞だなあと思います。改めて、受賞を嬉しく思いますし、選出して下さった皆様、拙著を置いてくださっている宮崎県内のお店、施設の皆様、そして素晴らしい書を書いて下さった山元先生、皆様に深く感謝申し上げます。
宮崎県内に在住の方もそうですが、他県民の方にもね、宮崎本大賞のソウルみたいなものが届けばいいなと思っております。微力ながら、拙著『本日のメニューは。』が、その思いを届けるためのツールになるといいですね。みなさま、ぜひぜひよろしくお願いします。
そういえば、おまけ?といいますか、賞状の他にも、本著のタイトルも、山元先生に書いて頂いたんですよ。
もう、味わい深い字体でございましてねえ。最後の「。」がね、なんかいいんですよ。タイトルつける時に、句点をつけるのは結構こだわりまして。この物語をどうみなさんに伝えるのか、というのを考えた時に、「本日のメニューは」だと、なんかつっけんどんな気がしてですね。
「本日のメニューは?」もなんかちょっと違うしなあ、などといろいろ考えた結果、『本日のメニューは。』に落ち着いた、という経緯がありました。
実は、本書の装丁も、タイトルの「。」だけは、フリーハンドっぽいフォントになっておりまして、これはデザイナーさんのこだわりでしたね。僕は、変えなくてもよくない?って言ったんですが、編集さん・デザイナーさんが、いやこれが絶対いいです!と推して下さった結果、今のデザインとなっております。是非、実物を手に取ってチェックしてみてください。