天気はいいけど風が強く肌寒い日に、出張で半日ほど外出した。
午前10時半ごろ、公園沿いの道を歩いていると、知り合って間もないと思われる若い男女が目の前を並んで歩いている。身なりもきちんとしていて、清潔感にあふれていた。
仕事を終え、午後3時ころその公園に戻ってくると、さっきの2人がベンチに座って話をしている。それ以上近づくことができずに話をする2人の距離に、互いの思いが伝わってくるようだった。
その公園の近くには 小さな駅と、駅に隣接した商業施設があるくらいで、昼食に入れるような店は見当たらない。電車に乗れば、数駅先に訪れるところが無くはないけど、電車に乗ってわざわざ戻ってくるような公園ではない。仮に、昔からあるような近くの喫茶店に入り、昼食で2時間を過ごしたとしても、 2時間半(=15時-10時半-2時間) は、その公園にいたことになる。
2人がどんなふうに過ごしたのかはわからない。それにしても、公園で2時間半を過ごす2人に、私はいつの間に 驚くようになってしまったのだろう。
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