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べらぼう」第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸」雑感

※例によってネタバレバレなので本編見てからどうぞ☆彡

今日はクロスケ稲荷が見えないな
声だけでサビシイなっ どっかバックで歩いてないかな、
と探してしまいました

「きたぜ!」

なんと平蔵坊ちゃん再登場

渋い茶色の下着をちらり見せ、粋な着こなしで来なすった
キザにおくれ髪舞い上がらせ 無駄にかっこいい隼人平蔵

―よっ長谷川の旦那!

掛け声掛けたくなるねえ

「どうすれば花魁が笑顔になるんだ?」と
隼人平蔵はカモになるともしらずに真面目に聞く

「紙花を撒くような人が好まれるんですぜ」
と金をばらまけと仕向ける蔦重は人が悪いねえ

宴席で黙って座る花の井に
お付きが「なんで黙ってるんだい」と声かければ
「花魁ははじめは口きかねえんだ」とたしなめる

ちっとは勉強してきたみたいだなあ

退屈な花の井が退席しかけるのを必死につなごうと、
赤い紙をまきちらす隼人平蔵
座敷に舞い散る紙花に
どうしても「大富豪同心」の小判撒きを連想してしまう

あのドラマでは手慣れた余裕のバラまきだったけど
ここでは粋がってる平蔵坊ちゃんのたどたどしさが表現されてて
さすが隼人さん上手ねえと感心したり

―貴方様のヤマトタケルも拝見いたしましたわよ💕(贔屓でゴザイマス)

そして蔦重はメインの「吉原再見」を発行した鱗形の旦那に直談判
序文を有名な人に書いてもらいてんだ

おお、でたー片岡愛之助!
サマになるねえ💕
配役が決まってて嬉しいです

―貴方様の「将軍 江戸を去る」も拝見しましてよ💕
 山岡鉄舟だったですよねえ

さて誰にたのもうその序文

あのお方でなければ・・・
あの方でなければ・・・

それは「はみがき漱石香!」

と花の井姐さんとハモっちゃうほどリズムの良い
キャッチコピーを書いた平賀源内!

当時すでに売れっ子コピーライターだったんですねえ
後に「土用丑の日」とウナギを結び付けたコピーを書いたそうで
(もう書いてる?)
すごいなあ、今回こんな風にメインに平賀源内を取り上げて
くれて嬉しいです
山師のような言われ方してたけどすっごい文化人だったんですよねえ

―さてその肝心の源内はどこにいるんでえ

実はアナタ蔦重さん、一度お会いしてるんですよ、そのお方に。
でも当時顔をしらないもんだからすっかりだまされちゃって
本人もからかいながら「会わせてやるよ」とへらへらいう
それも前に遭った厠のところで
まあ、お人が悪い
銭内(ゼニナイ)と名乗る源内
とんちの効いた名前だこと

吉原に向かうみちみち源内は現政権の批判をする

―国を閉じるトンチキをする

おう、アンタもそう思うかい?お仲間だねえ

まあ、そうして西欧列強の侵略から国を守ったという説もあるんだが、
あまりに長引くと台所が回らないってねえ
政治の事もしっかり見ている証拠だねえ

そして時の政治家田沼も映し、当時の情勢を伝えてくれる

渡辺意次が嘆息する
「世の中、金金かね!」
でも実際は米本位制
米を換金してから生活に回す
それでは商人の思うまま

金貨銀貨統一したい
だから銀を掘らせている

この時代上方と江戸では貨幣が違ってたらしい
面倒だねえ

田沼の中では貨幣中心に回したいのだが
古い世代の石坂老中は頭が固い
眉毛が凄くてそればかり気になっちゃった
御年83とはとても思えぬ
流石ミスター大河ドラマ

さてとうとう松葉屋にきて
瀬川という花魁を探す源内

でも瀬川はいねえ
がっかりな源内先生

しかし知り合いが挨拶して本人が源内自身だとわかってしまう
では吉原細見序文を書いてくれと懇願する蔦中に

―オレ男一筋なのよ
―男色なのよ
―だからかけないのよ

と断る源内に
そんな男一筋の源内先生も虜にする吉原の魅力を書いてくれと食い下がる

いやー、ここまで男色志向の御仁をきちんと描いてくれるとは
今年の大河は色々オープンだ
というか当時別に男色だからとあまりとがめられず
むしろ両刀が極めるというような風潮があったらしい
当時の考え方をきちんと描くということだよね

戦国時代も男色がいっぱいあったはずなのに
NHKのこの時間帯では正面切って描かれないよね
(信長も政宗も男の恋人いたんだよお)

一生懸命な蔦重をよくよく眺める源内さん

「いい男だねえ」とにじるよる源内
お前さんが花魁の格好してくれ
とまどいつつもこれも仕事のうち、と思ったか
シナを作って返事する蔦重に(カワイイ)
こりゃほんまに女装すんのかと変に期待しちゃったよ
そこに

「おぶしゃれざんすな!」

さっそうと登場の花の井姐さん!

「べらぼうめ!」

さっと傘さし見栄を切る男装姿に

―ヨッ!松葉屋!

頭の中で「チョチョーン!☆彡」と音が鳴りました!

もう舞台で見ている気分になってパチパチしちゃった
ほんとに歌舞伎役者のよう
それも額に艶っぽい紫頭巾
これって「女形」の象徴ではないですか

浅学なもんで「おぶしゃれざんすな」ってどういうことかと調べたら
洒落にもなんねえよ、みたいな意味らしくって
「ふざけんじゃないよ!バカタレが!」と
啖呵切って入ってきたようなもんだ

源内本人であることと、瀬川という花魁を探していることを知り
そしてその瀬川はかつての源内の思い人の歌舞伎役者であったことも踏まえ

―今宵のわっちは瀬川でありんす
―男を差し出したとあっては吉原の名折れ
―わっちで良ければ瀬川と呼びなんし

くうう~どこまでもかっこいい花の井姐さん!

松葉瀬川は目で殺す

なんて粋な感想述べる源内さんはやはり才人

二人に追い出された蔦重はおもしろくない
帰って床を引いて寝てしまう

ホントはこの二人相思相愛なんだろねえ
お互い別の人の相手しなくっちゃでちょっと切ないかも?

源内は花の井にかつての恋人のように舞ってくれと頼む
花の井の舞姿にかつての恋人瀬川菊之丞を重ねて
シミジミする源内さんがいいねえ
菊之丞さんは若くして逝ったそうだ
大人の恋を知ってる感じがする

そうして源内の書いた「序文」を蔦重に渡して見せる
そのOFFの姿のおろし髪のなんと艶やかなこと

そして朝顔姐さんのこと忘れない
と励ましてくれる

今日は花の井姐さん七変化だった
主役は花の井と源内だったかも

引け四つ木戸の閉まる頃・・・・
オシャレな序文が出来上がる

繁盛繁盛
あゝお江戸

このキャッチフレーズが吉原起死回生の呼び込みになるか
次回もまた楽しみですぅ(身悶え)

追伸
心残りは是非蔦重、
いや流星さんの花魁姿みたかった
そりゃあもう男女逆転「大奥」でみせた
古川さんの滝川ばりに艶やかでしょうよ💕

大昔のドラマ「天下御免」では
源内さん(山口崇さん)が女郎姿になって長崎出島に乗り込む姿が
あったので
ちょっと期待しちゃった(古いのお)

むかーしによんだ「廓源氏」という漫画も思い出した(坂東いるかさん作)
あれは源氏物語の女性の名を付けた遊女たちの「仕込み人」としての
「源の字」というイケメンが主人公で、花魁姿がめっちゃ艶やかだった
(変なもんばっかり読んでます☆彡)

瀬川に扮した花の井姐さんカッコイイ!!!


似てないけど蔦重と源内さん ギャグにしか見えない

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