記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

第8話 逆襲の『金々先生』の      追っかけ感想

さて、「べらぼう」も今日で8話となりました
新鮮なうちに書いておきたかったんでよろしくです
またネタバレだけどセリフが楽しくって仕方ないんですよ(笑)

毎度タイトルに凝ってるねえ
「逆襲のシャア」じゃない「金々先生」

鱗形のダンナの逆襲でやんすかねえ
それとも蔦重の挽回ですかねえ

お祈りする花の井に空の風呂敷を見せて再見が全部売れたと喜ぶ蔦重
お稲荷さんに礼を言う前に花の井に云いなさいな(笑)

でも冷静な花の井は

―本屋が仕入れただけで街の人が買ったわけじゃないでしょ」

でも協力すると言ってくれるのがいいねえ

さて捕らえられた鱗屋は版木と刷った本の没収ですんだとのこと
鶴屋と鱗形がなにやらこそこそ

―あれは吉原の「引き札屋」です。「本屋」なんてもんじゃありません

まー憎たらしいわねこのお人
今日もまたみんなをイライラさせそうね

西村屋が芸妓を呼んで派手に自前の再見を売り込めば
よくとおる声で宣伝する蔦重

―ウチの再見「籬の花」は一冊の値で二冊買える

橋の上から鳴り物入りで「パレード」して
西村屋の再見のくす玉からパカッと開く2冊の「籬の花」
思わずパチパチしてしまった
こんな宣伝あったんだ!と思わせる面白さ!
いや事実なんかどうでもいい

「籬の花」のおかげでにぎわう吉原は
まるでオーバーツーリズムの観光地のよう

花の井改め瀬川の花魁道中!
みんな釘付け!!!

―俺にもみせろ!

私にも見せて頂戴!!
もうアイドルの「お練り」だよね!!

そして道中の絵がタイトルカバーに!
この錦絵売って下さい!!!!(無理)
クリアファイルにしてくれたら買います(悲願)

達筆な耕書堂の掛け軸
地本本屋として認めてくれる「忘八」たちがもてなしてくれる

―ケツの穴がむずむずするんですが

照れる蔦重
みんな蔦重を地本問屋として認めてくれる

でも客が増えるはいいが、ガラの悪いルール知らずの客もくる
瀬川と寝た、なんてウソ丸出しの噂をするものもいる

源内さんも新之助を連れてやってくる
瀬川=花の井と気づかないもんかねえ
客が多くて大忙しの瀬川であります
いっぱいお座敷回らないといけないので大変大変
せっかく会いにきてくれたのに会えない源内さん
うつせみも忙しくって「掛けもち」になるが来てほしいというが
「掛け持ちは肌があわず」
とお断りする律儀な新之助さんであります

源内さんが「瀬川を身請けしてやれば」ともちかけるが

―瀬川なんか千両しちまわあ

気の強い幼い瀬川の一面を紹介して
好きな女郎はいないのか、と水を向ける源内に

―誰もいねえっすねえ
―その手の心根、抜かれちまうんですよ
―誰かをてめえのもんにするってのは考えたことないんですよ

色里で働く「男衆」たちは「売り物」である女郎に
手を付けてはいけないのが色街のしきたり
結構厳しんですよ、これでも

聞いてる?
某「業界」のお兄さん方?

辛そうな瀬川
大いびきをかいてる男の横でヨレヨレの瀬川
ああイミシン
立てやしない

誰だこの幸せもんは??
というかめちゃくちゃしやがった奴は!
大事に抱いてくれなきゃバチが当たるよ!!
売れて忙しいのはいいが
忙しすぎてキツイ客も上げなきゃなんない

瀬川は疲れ切って起きてこない

―昨日の客は「強蔵」で・・・

強蔵とは精力だけでなく乱暴ものって意味もあるとか

子どもにいわせるのはちょっとどうかな・・・とか思っちゃった
でもここの世界ではこの場にいる子供は将来女郎になって
男性の相手をするために「修行中」
そういう「大人の世界」も知っていなくちゃいけないんですよね
哀れっちゃ、アワレなんですがねえ

瀬川をかばいたい蔦重はそんな「行儀の悪い」客を
揚げんなというが、松の井姐さんに叱られる

―誰かが相手をしなければ

ケンカをうる松の井をいさめるうつせみ
そのうつせみも生々しい「キスマーク」を付けられている

忙しすぎて客をさばくために他の女郎が迷惑する
それもまた大変
客が来なけりゃ女郎が飢え
来たら来たでまた身体が持たず困りもん

さて久しぶりの江戸城中
田沼はあの白髭石坂に文句をいっている

弓矢や馬具をそろえても文句ばかり
白眉さんは誰にも厳しいそうだ
本当に「吉良上野介」のよう
この人も仕掛人呼ばれそうですよ(笑)

源内さんは日光の道中も「見世物」にしちゃって
街道筋が儲かるように考えてはどうかともちかける
(そしたら運上冥加金とか儲かりそう)
いわゆる日光社参詣を「パレード」にするとよいのだともちかける
発想が現代のイベントプロデューサーと一緒だ

―どうやったら女郎ってむくわれるんだ
―マブか
―いなそうだねあいつ

もう、ナニいってんだよ、蔦重!
鈍いねえ

幼いころの蔦重と花の井
井戸に落ちた根付を拾えなかった詫びに本をあげて
「これで手打ちにしない?」
こんなころから駆け引き上手

須原屋さんが上方の本屋のやっかみについて語る

―納めたのはおれだよ
―上方はてめえたちのことは棚上げにするんだよ
―江戸の本屋はうちと鱗形屋しかなかった
―だから助けた

なるほどねえ、やはりこの人が言うと説得力があるねえ

蔦重は本の相談をしに来た
ある女郎に本をおくりたい
それって花の井へのプレゼント?
ヤッパリ思っているんじゃん!

さて今宵の花の井改め瀬川の客は検校
めしいの頂点に立つお方で鳥山検校とおっしゃる方

私は不勉強だったが検校というと八橋検校しかしらなくて
元々は高い官位の名称で、琴や琵琶の惣領かと思ったが
この時代、大事にされて高利貸しも営む富豪もいたらしい
まあ、金持ちだから傍若無人な方もいたそうで
嫌われる御仁も多かったらしい

―金の山が座っていると思いんしょう

流石瀬川切り替えがうまい

そして座敷に座った花魁に振り向いた検校の眼にはっとする瀬川に
見えなくても気配で驚いたことを見抜く
なかなか鋭く賢い検校さん
マッチョで有名な市原隼人さんが演じてるから
いつ脱ぐんかとハラハラした(笑)

―息を飲んだ音がした

そして初見では座ってるだけの花魁たちが退屈だろう、と
簪や櫛の下に本をたくさん持ってきた
配慮のできる検校だが、盲(めしい)に読み本とは何だか切ない
それを思ったか瀬川は

―もし、よろしければ一冊読みましょうか

―しきたりを破ることになる

―本のお礼ということでどうざんしょ

女将も粋だねえ
そして朗読するのはあのキンキン野郎の本
その本を読んで面白いとゲラゲラ笑う次郎兵衛さん

―色街のトンチキなどまるで見てきたようにねえ

あの次郎兵衛さんが出会った流行おくれの頭巾男の話がある
どこでネタを仕入れて書いたのか
聞かせたのか
作者は恋川春町というサムライらしい

重三とお稲荷さんで逢引する
いつも本音はこのクロスケ稲荷の近くですねえ

鱗形屋の出版の青本にあせる花の井
でも蔦重から忘八仲間が応援してくれるということで安心な松の井

―地本問屋みんな吉原付けにして首回んないようにしちまえって
―もうわっちら二人きりでなくなったってことだね
―仲間が増えたってことだね
―お前のおかげだよ

照れる瀬川に本を渡す蔦重

それは「女重實記」
当時の嫁入り道具の本
今でいう家庭全書のようなもの

―いいとこのお内儀にでもなってほしい
―世間知らずにならないように

―重三にとってわっちは女郎のなんだねえ

―とりわけ幸せになってほしいと思ってんだぜ
―心から報いてえとおもってるんだぜ

もーーーわかんんないんだなあ重三
いいとこにもらわれるために花嫁修業してねって・・・・!

―バーカ!
―豆腐の角に頭ぶつけて死んじまえ!
―このべらぼうめ!!

でたー今日のべらぼう回収!!

クロスケ稲荷が叫んでる
私も結構ニブイ方なんですがさすがにちょっとニブすぎる

―俺何かしたか?

本当にニブイ蔦重であります
もしかして「女郎に手を出さない」がしみこんで
恋愛感情も抑えるようになってしまってるのか??

―久しぶりだな息災で何よりだな

おおおお
鱗形屋とともに鶴屋がきた
他にも大勢地本問屋がぞーろぞろ
また作り笑顔の鶴屋がなんだか不穏
酒でもてなそうとする忘八たち今日は遊びに来たのではないと酌を断る鶴屋

 こんにゃろうう
 おまえこそ豆腐の角に頭ぶつけて死んじめえっ

鱗のだんなはあの青本を手に
―こんなものを出しています

鶴屋は
―鱗形屋さんを支えていきたい
―また耕書堂の仲間入りの本屋はなかったことに

そうきたか!
でも蔦重も負けていない

―吉原にかかわることの本だけ出す予定
―皆様と競合はしない
―仲間に入れてもらえませんでしょうか

再見はタダで譲るとの条件にちょっと色めき立つ本屋たち
ホントは吉原の物を出して儲けたいのが本屋
でも私一人で、といい他の本屋を下げる鶴屋
何をたくらんでんだか
えらい自信家だな

―世の中金で動くものと動かないものがある
―吉原もんは外道
―市中にかかわってもらいたくないもんが多い

まあまあストレートな物言いだこと

―日本橋はもともと吉原があったとこじゃねえか!!
―天下御免ですけどねえ

「私もそういったのですが」「私もそう思ったんですが」
と平身低頭にいうが
要はてめえ一人が気にいらねえってことなんじゃないか?
いちいちカンに障ることをいう鶴屋に皮肉で

―そういう方たちは女もお買いにならないんですよねえ

 もーこんなやつ出入り禁止にしてしまえ!!!→自分の感想

蔦重はそれでも怒らず冷静に返す
―その、嫌っている方々と話をさせてもらえねえでしょうか

 こんな鶴屋にも頭を下げる蔦重(男前だよお(´;ω;`)

―私もそういったのですが
―皆様同じ座敷にいたくないって話で

 皆様、皆様ってお前ひとりだろっ#####

ここでピキッと場が凍り付く
 世の中ねえ、言っていいことと悪い事あるんですよお
 鶴屋の旦那

駿河屋のダンナが歩み寄る
にやりと笑って襟首つかむ

―よその人です!
鶴屋を引きずっていくオヤジさんを今度は止める蔦重
代わりに落とされるのかと思いきや
なんと鶴屋を階段から落とした!!

 そうだそうだ
 こんな失礼な奴、落っこちて当然だ!
 仕掛人呼ぶ前にこっちが成敗してくれるわ!!

―だったら俺だっておんなじ座敷にいたかねえんだ!

 おー駿河屋のダンナよく言った
 それでこそ蔦重の「父」だ!

―出入り禁止な!あんたら!

 大文字屋さん、今日はかっこいいじゃんか

―てことは吉原の本は作れない

 そうさ、松葉屋さん
 瀬川がどんなに売れたって錦絵も出せませんぜえ

―今後は重三しか作れないって

 大黒屋さん、そうだそうだ
 おまえたちなんかいなくても蔦重がいらあ

―黙って大門くぐりゃいいなんて考えんなよ!

 そうだ、大文字屋さん!つまみ出せこいつら

―そうですよお、二度と出ていけなくなりますからねえ

 ヨッ扇屋!
 と大向こうを云いたくなる 冴えてるねえっ
 今日はパチパチ叩きまくり

―この赤子面!!!

くそー、気にしてることを(図星だったりして)

ここで拍子木チョチョーーン!
もう今日は忘八メンバーがアベンジャーズしてた!!
痛快痛快!!

しかし蔦重の立場逆に悪くならんのか?
親父さんたちの切れのいい啖呵はうれしいが、ヤッパリ先々心配だ

さあ、耕書堂の運命やいかに!?
ええっ、瀬川の身請けの話??
てーへんだッ

本日はこれぐらいにしておきましょうか(笑)


寝乱れた瀬川が色っぽくて描いてしまった 赤が似合う方であります

いいなと思ったら応援しよう!