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べらぼう3話「千客万来『一目千本』」-出遅れ雑感
ちょっと、いやだいぶ、遅れたけど
今更でネタバレバレでござんすけど
吐き出したいんで聞いておくんなせえ
源内さんが序文を書いてくれた吉原再見のおかげで
吉原に客足が戻ってきたというのに
駿河屋のオヤジさんは
―てめえいつから本屋になったんだっっ
と殴るけるの大暴行
むかーし「寺内貫太郎一家」て番組で
小林亜星父と西城秀樹息子がボカボカやりあうシーンあったけど
あれは世代の考えの差が暴力にでていたかんじだったが
なんかこの駿河屋のダンナの蔦重いじめは
かわいいから茶屋の仕事に専念してほしいからこそ
「やくざ」な本屋稼業に精出すなってことなんですかね
それにしても痛々しい
あああ
止めに入った義兄さんまで殴っちまった
止めてくれるってことは重三がカワイイってことですかね
昼行燈みたいな兄さんだけどいいとこあるわな
しかし鼻血ひどい
そしてなんでこのシーンをカット絵にするかな
(誰が描いてるんでしょ、絵を描くものとしては興味津々)
さてあの平蔵が座敷で花の井をるんるんと待つ
おそらく
―来ておくんなし ぬし様でないと頼めないお願いがありんす
なんて水茎麗しいお手紙でも貰ってやってきたんだろうねえ
鏡を見て髪を撫で付けるのがおかしい
花魁が来るとなんでもないように窓際に座るのに吹いた
あの天下の二枚目歌舞伎役者中村隼人丈を
コメディアンに使い倒すNHKの太っ腹に喝采
―くちおしゅうござんす
―あてが一番になりとうござんす
言葉巧みに他の花魁は30両出したとふっかけ
もっともっと出してくれとせがみ倒す花の井姐さん
―長谷川様あぁ
口々に禿にもいいよられ
引くに聞けない隼人平蔵
とうとう50両出す羽目に
なんとちょろい
打ち出の小槌にされちまった
まあ他の花魁もだまっちゃいない
―あんな「床ベタ」な花の井なんか
あらっ この時間よい子も見る時間帯ですのよ
第一「床下手」だなんて情報誰から仕入れるんざんすか?
同じ客と寝たとか?
それともそういう「噂」を流したか??
変なとこにひっかかってモヤモヤしてしまう自分です
巻き上げたお金はそっくりそのまま河岸女郎のところへ
飢えていた花魁たちは大喜び
蔦重 粋なことをするじゃないか
でも頭の硬いオヤジ様
せっかくの蔦重の努力だが増々気に入らない
またまた親子喧嘩が始まり、くんずほぐれつ
階段から落ちたのはなんと親父様
―出てケ!
そりゃ怒るわな
とうとう駿河屋を追い出されてしまった蔦重
唐丸と一緒に家をでるが、河岸女郎の女将に助けられる
それでもあきらめない蔦重に周囲は苦言するが
―オヤジ様の機嫌より吉原に客が来ねえ方が問題だろ
ホントたくましい蔦重
よく見れば横浜流星さんは本当にイケメン
黙って立っていればモデルもできるすらっとしたオトコマエ
それが踏まれても蹴られてもめげない根性の蔦重やってくれるのが
嬉しくてたまんない
根性もべらぼうにイケメンの流星蔦重だ
―本屋に並ばないことを逆手に取る
―皆が欲しがるような本を作る
それには売れっ子絵師を選ばなきゃ
もうやってることが今のプロデューサーと一緒
そして美人画が得意の北尾先生に頼みに行く
120人もの花魁を描き分けてくれといわれるが、
墨ずりで人を描くと面白くねえ
と鋭いアドバイス
「見立て」をしてはどうかと提案する
北尾絵師が床にはいつくばって描いてるのを見て
よくこんな姿勢で描けるなと思った
「くらら」で北斎や応為が床に紙を引いて
紙にかぶさるように描いてたのが書道を思い出す姿勢
当時流行っていた投げいれ花に花魁を見立てるアイデア
ツーンとしてるのはワサビ
夜さえないのは昼顔
無口なのはクチナシ
文ばかり書くのはカキツバタ
ダジャレがうまい
そして彫ったり刷ったりなんだか本格的だなと思って
見ていたらなんと浮世絵の復元されてるところの
「モノホン」の彫氏さんたちが出演なさってたそうで
こりゃー 本腰入れてるなと思った
「光る君へ」でも越前和紙を梳いていたのは
本物の紙梳きの職人さんだったですねえ
そして黙々と製本作業する花魁たち
これはホントに皆様いわれてたけど
2年連続同人本製作現場を見るとは思わなんだ
製本するのが花魁たちがなのがかわいい
みんな一生懸命 生き生きしてる
そして花魁たち寝てしまってもやってる蔦中(根性)
―スーゲえ楽しかった
―てえへんなのに楽しいって
―夢ん中にいるみたいだあ
おおお同人作りに目覚めた蔦中
そうそう、本づくりは楽しいのよ
一度やったらやめられないのよ
その昔コピー紙つくりましたわよん(遠い目)
出来上がった本をあちこちにおいてもらう蔦重
髪結床など人の集まるところに置いていく
綾瀬稲荷さんがナレーション
「今でいうサンプルプロモーションですね」
姿は見せないけど、もしかしてこっそり
お稲荷さん援助したかも?
蔦重が駿河屋において行った本をとって
「忘八仲間」の山路さん演じる扇屋さんがいい事いう
―片手間に本作るのいいじゃねえか
―重三だけ手放さなかったのは継がせるつもりじゃなかったか
―目端が効いて知恵が回る
―可愛さ余って憎さ100倍なんて、お前さん、まるで人みてえなこと
言ってるよ。忘八のくせに
―店には置いた方がいいぜ
と粋なセリフを残して去っていく
扇谷の株大上がり見る人はみてくれてるんだ
ここで
「そんなに蔦重いらないんだったらウチがもらっていきませすぜえ」
ぐらい言ってほしかった
そしたら「蔦重はやらん!」と本音丸出しだったりして(笑)
本を見て笑ってる駿河屋夫婦
―トリカブト、食うと死ぬってか がははは
本の内容に感心し、
―誰よりもこの街を見てたってことだねえ
親父さんの顔も優しくなる
そして文字通り千客万来
吉原に客がいっぱい来る
そして蔦重に「べらぼうが!」と声をかける
今度は優しい意味の「べらぼう」
―とっとと戻れ
―店が回ってねえ
―吉原のこと気張ってくれ
何だか親子愛の話になっていたのでした
そしてせっかくの賑わいの吉原に
―長谷川様来られねえとよ
―親の財産食いつぶしちまった
何という皮肉!
―50両で吉原の河岸救ったんだねえ
放蕩もここまでくるともはや英雄か(笑)
しかし江戸城中では不気味な動きが!
「くぐつ」をあやつる姿のブキミなこと!
あああ、田安家の当主が亡くなってしまった!!!
吉原の方が生き生きしてて
城中の方が暗く重い雰囲気の対比がすごいです
もう全く目が離せない展開でありんす
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松竹梅の着物がかわいいです(筆ペン+クリスタで着色)
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走り書きで失礼