あなたの出来ること

あなたの好きなことはどんなことでしょうか？
あなたの本当にやりたいことはどんなことでしょうか？

今、特に若い人の多くがこの人生でやりたいことがわからないと話します。
若い人が夢を持てないということの責任は、
政治やこの国の大きな問題ではありますが、人生においてある方向性、
つまり向かっていく方向が見えないということは、
ストレスややる気の喪失にもつながります。

ところであなたはこの人生、
何か使命があって産まれてきたのでしょうか？
あなたに課された課題のようなものの解決のためでしょうか？
それとも決まった運命でもあるのでしょうか？

人は自分のこの人生には意味がある、そう思いたいのではないでしょうか？
自分の居場所、自分に課された使命があって産まれてきた、
そう考えたいのです。
自分には生きる意味がある、と思えることは,、
確かに人生を先に進めることの理由にはなりえます。
でももしこれが本当だとして、
果たしてこれを確認する方法はあるでしょうか？
どうやってそれを証明しますか？
どのように考えても、それを確かめる方法などないことがわかります。

最初に書いた質問、あなたのやりたい事はなんでしょうか？
これに答える前に、もう一つの質問に答えてくみてください。
「あなたの出来ることは何でしょうか？」

実を言うと、この人生はやりたいことをするのではなく、
出来ることをするためにあるからです。
どういう事でしょうか？

人生はやりたいこと、
つまり一からそれを学び、技術を獲得するには短すぎるのです。

あなたはあなたの持っているものしか与えることは出来ません。
すべての生きとし生けるものは、この世界に与えるために存在しています。
あなたもまた、この世界で与えるために存在しているのです。
あなたには、あなたにしか出来ないことがあります。必ずあるのです。
それは一見、とても小さなことに感じるもの、役に立ちそうもないこと、もっと上手に、すでに他人がやっていることかもしれません。
しかしあなたのやり方は、あなた独自のあなたにしか出来ないことです。
自分の評価で、あなたにしか出来ないことを閉じ込め、軽んじ、
無視しないでください。
あなたはあなたの出来ることで、世界に与えるのです。
それはたった一つの言葉や、一瞬の笑顔でさえあるかもしれません。

あなたの出来ることとは、
なぜかものすごい練習や特訓もしていないのに楽に出来ること、
まるで呼吸するかのように当たり前に出来ること、
自分にとってはごく自然で普通で、
それゆえに長い間見過ごされてきたことです。

あなたには必ず出来ることがあるのです。
それはどんなことでしょうか？