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分かっているけど、分かっていないこと

みなさん、例えば電車って分かりますか?
飛行機はどうでしょう?

「あぁ、あれでしょう?」
ほぼ全ての人がそう答えるでしょう。
バカにしているのか!って怒る人もいらっしゃることでしょう。

そうではありません。
思い浮かべたそれ、イメージしたそれ、思い出したそれは、
実際のそれ、本物ではありません。
それはあくまでも頭の中に作り上げたイメージなのです。

そんなことは百も承知している、そうでしょうか?
本当に???

人が犯す間違え、大いなる勘違いはその、
本物とイメージを同じものだとしてしまうことです。
それ=イメージとなってしまっているのです。
分かっているけど、やはり分かっていないのです。

考えることや思考がこれほどまでに重要になり、
一日中頭の中をグルグルと回って決して離れないのはこのためです。

人がする考えること、思考というのは、この世界で生きるために必要です。
物事全てにラベルを貼り、区別することでその物事を認識し、
他者に伝えるという大切な役割を担うものでもあります。
しかし、いつの間にかその付けたラベルがそのものだというふうに、
例えれば、そこに立つ人と出来た影が同じものだというように
それと影を同一化するようになってしまったのです。

真実と影は似て非なるものです。
真実は実在しますが、影は存在しません。
あなたの頭に中にある考えや思考はみな、影、イメージです。
それは実在しないのです。

影を影だと認識すること、それはありはしないのだと気づくこと。
これは気づきの道での最大の一歩です。
気づくことで影は消えていきます。
初めからそんなものは存在していなかったのです。
すると、この目に見える世界の一切、全ての人や物、
そして自分自身ですら、まるで蜃気楼のように揺らいで、
消え去っていくことを経験するのです。


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