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世界は私の中にある
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この長い(短い?)人生、常に問題となるのが、
自分と他者、自分とその世界です。
他者や世界との関係こそが人生であり、
その関係がよければ表面的には幸せとなるからです。
少し前に「他者は自分自身を映す鏡だ」というお話をしました。
私は私を通してこの世界のすべてを見ているのであり、
見るものすべてが「私」というフィルターを通してみた、
言うなれば私バージョンのそれなのです。
不思議なのは、私を通して見た世界のありとあらゆるものが、
その通りに私にその姿を映して返してくることです。
私の思いや考え方が、それらに忠実に反映されているのです。
そうです。世界は鏡なのです。
世界は自分に外にある訳ではなく「自分の中にある」のです。
人は人生をより良いものにしたいと、必死に世界を変えようとします。
特に日本人は努力論や根性論を持って、他者や世界と対峙しようとする
のです。
戦い、それに打ち勝つことで物事を達成し、
自分自身の望みを叶えようとします。
しかしその変えようとする世界は、鏡に映っている自分なのです。
鏡の中にある像をいくら変えようとしても、自分自身を変えなければ、
そこに映っている像を変えることは出来ません。
自分が笑っていないのに、鏡の中にいる自分を笑顔にしようとしても、
それは不可能というものです。
人生で困難な壁がありますか?
あなたの中にそれに対する壁(条件)を作ってはいないでしょうか?
あなたに敵対する他人がいますか?
あなたはその人の事をどう思っているでしょうか?
人生での中で不足を感じていますか?
あなたは自分が不完全と信じ、欠乏感を持っていないでしょうか?
私の中、私自身を変えることで、世界もまた変わるのです。
世界は自分自身を映す、単なる鏡に過ぎないからです。
問題は常に自分の中にあるのであって、
決して自分の外にあるのではありません。
自分の外などないのです。