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苦しみは誰が作っているのか?
この人生、本当に苦しみは尽きないものです。
なぜ、これほどまでに人は苦しまなければならないのでしょうか?
そもそも苦しみとは何でしょう?苦しみはなぜ起こるのでしょう?
苦しみは現実である今と、あなた自身がこうでなくてはならないと思う
今とのギャップ、違いから起こるのです。
あなたが幸せで快適である時、つまり人生に「YES」である時、
苦しみはそこにありません。
反対にあなたの人生に「NO」がある時、
そこに苦しみが生まれるのです。
ここで大切なことは、その順番です。
普通に考えれば、人生が幸せであるから「YES」苦しみがあるから「NO」となりそうなものですが、事実はその逆なのです。
「YES」とするからそこには幸せがあるのであり(苦しみはない)
「NO」とするからそこには苦しみが生まれるのです。
そうなのです。この文章のタイトルである「苦しみは誰が作っているのか?」その答えは「自分自身」なのです。
人生の荒波に揉まれ、四面楚歌、絶体絶命、まさに苦しみの極地にある時、そこで「YES」を言い続けることは本当に難しいことです。
不可能に近いと言ってもいいでしょう。
しかし思い出すのです。こんな状況でも、それを完全に受け入れて
「YES」と言えるならば、そこから苦しみは消え去ることに。
人には記憶やイメージといったこの世界で生きる上で大変に役立つ機能が
あるために、もう一つ別な瞬間、別な出来事、別の人生を考えてしまう事がありますが、それこそが苦しみの原因なのです。
今ではない、別の今を想像すれば、
そのギャップや違いから苦しみは生まれるのです。
今のすべてに「YES」を言って生きることは、望む人生を諦めたり、
ただ流されるままに生きる事とは違います。
それは自分自身で苦しみは作り出さないという最高度の知恵、
素晴らしい気づきなのです。
すべての今に「YES」の人生は、まるで川の流れのようにスムーズで
滞りのない人生です。一見良いことも悪いこともみな、
その「YES」の中に溶けていきます。
しゃにむにする努力や格闘する、戦争のような日々とは無縁の、
それは穏やかで、やさしい柔らかな日差しのもとで
日向ぼっこをするような、そんな人生です。
苦しみは自らが作り出しているのです。