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「それ」とは何か?~イメージや言葉はそれそのものではない

突然ですが、電車を思い浮かべてください。
車を思い浮かべてください。
飛行機はどうでしょう?

今、思い浮かべて頂いたものは、すべてイメージや言葉・思考です。
もちろん、本物のそれらではありません。

それそのものと、イメージや言葉、その二つは当たり前ですが
全く別のもの、同じものでは決してありません。

そんなことはわかっています。
うん?でも、本当に?

人が犯す最大の間違いは、この「本物とイメージ・言葉の混同」です。

思い浮かべた電車や車、飛行機には決して乗ることは出来ません。
本物ではないからです。
イメージや言葉は何かあるものを指し示すシンボルのようなものであって、それは実際のそれ自身とは違います。
ところが人は、イメージや言葉がそれそのものだと勘違いするのです。
イメージや言葉が本物のそれになってしまっているのです。

例えばあなたは「誰それ」と名前を聞いただけで、その人のあなたが受けた印象などからその人をイメージします。
意地悪な人だとしてあなたにイメージされた人は、
本当に意地悪な人なのでしょうか?
素晴らしい人だとしてあなたにイメージされた人は、
本当に素晴らしい人なのでしょうか?
あなたがやってうまく出来なかったあなたが難しいと思う何らかの趣味は、
本当に誰にとっても難しいものでしょうか?

では、あなたが自分自身といって思っているこの「自分」
こちらはどうでしょうか?
今の話をこの自分に置き換えてみてみた時、
あなたが思い浮かべている「自分」はイメージであって、
本当の自分本物の自分ではありません。

では、本当の自分とは何でしょう?
どこにあって、どんなものなのでしょうか?
ここでそれを考えてしまえば、そうして出した結論も再びイメージや言葉
であることに気づきますか?

「本当の自分」とはいったい何でしょう?
イメージや言葉や思考ではない「本当の自分」とはどんなものなのでしょうか?
その答えを探して歩くのが「気づきの道」なのです。


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