本当はよくわからない自分自身

あなたは今、何歳でしょうか？

その年齢までの長い時間、あなたは自分と付き合ってきたわけです。
現在のあなたの調子はどうですか？人生はうまくいっているでしょうか？
今のあなたはどうですか？どこか緊張して力が入ったりしていませんか？
身体のどこかに痛みなどはないでしょうか？
お顔はどうでしょう？笑顔ですか？怒っていますか？

あなたは普段、自分自身というものにどれくらい気を配っているでしょうか？
そんな事考えたこともない、
あるいは気にしたこともない人が大半ではないでしょうか？
その時々の自分、身体や心の状態に常に気を配っている人は
ほとんどいないことでしょう。
では、そんなあなた自身のことを、あなたはどれくらい知っているでしょうか？

「大抵のことはよく分かっている」そんな答えが聞こえてきます。

本当に？

人は自分自身について、よく理解していると考えている人が多いものです。
自分の好み、自分の性格、自分の考え方など、
質問されればすぐに答えられるだろうと思っています。
ではもう一歩進めて、例えば自分の好みについて、どうしてそれが好きなのかと問われるとその問いにはどう答えるでしょうか？

私は赤という色が好きです。ではなぜその色が好きなのでしょう？なぜ？カッコいいから。自分に似合うから。。
う〜ん、ではさらに進めてお聞きします。
赤という色はなぜカッコいいと思うのでしょう？
なぜ自分に似合うと思うのでしょう？さあ、これにはどう答えますか？

あなたは自分自身というものについて、
大抵のことはっ知っていると思っているかもしれませんが、
突き詰めて細かくみてみると、本当はよく分かっていないのだということに気づくのです。

気づきの道はこうした自分の状態、
自分自身をまずはよく知ることから始まります。
その過程で自分自身のことについて、本当に驚くような発見をしていくのです。
そして知っていると思っていた自分のことが、
実はまったくよく分かっていなかったことに愕然とさえするのです。

自分自身を知ることがなぜ大切なのでしょう？

自分を知ることは他人を知ること、
究極には世界や全てを知ることにもつながっていくからです。
「自分というものを知ること」それが悟りとも言われる事なのです。
自分自身というものを真に理解すること、それがこの人生でたった一つ、
あなたに課された使命です。

この年齢になるまで付き合ってきた「自分」というもの、
知っていると考えてきたのに実はよくわからなかった「自分」というもの。
この「自分」をとことん深く掘り下げて知ることに、
本気で取り組んでみてください。
それはどんなに楽しいテレビや映画よりも、さらに興味深い体験になることは保証できます。
まるで精密な機械を分解するように、
自分という人間がどう作られているか、どんな風に日々を生きているのかを知ることは、どんな体験にも勝る貴重な人生の時間となるはずです。