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団子とたい焼きから考える人生の形

これは、猫好きによる猫好きのための「だんご三兄弟」の替え歌です。
ご自由にお楽しみください。

にゃんこ3姉弟

布団にならんで にゃんこ にゃんこ
3匹ならんで にゃんこ にゃんこ
ひっくり返って にゃんこ にゃんこ
にゃんこ3姉弟

いちばん上は 長女 長女
いちばん下は 長男 長男
あいだにはさまれ 次女 次女
にゃんこ3姉弟

神経質な 長女
肝の小さいの 長男
ちょっと地味だぜ 次女 次女
にゃんこ3姉弟

こんど生まれてくるときも
ねがいは そろって 同じ家
できればこんどは
金持ちの
広い邸宅 絹の床
にゃんこ

ある日姉弟げんか けんか
おやつのことで けんか けんか
少しふくれた しっぽ しっぽ
でも すぐに仲なおり

今日は窓辺で ひるね ひるね
3匹そろって ひるね ひるね
うっかりねすごし夜がきて
だけど気にしない

春になったら 抜け毛 抜け毛
秋になっても 抜け毛 抜け毛
一年とおして 抜け毛 抜け毛
毛玉3姉弟
にゃんこ

にゃんこ にゃんこ
にゃんこ にゃんこ

にゃんこ3姉弟
にゃんこ3姉弟
にゃんこ3姉弟
にゃんこ!


たい焼きと団子から考える人生の形

冒頭の替え歌は、まだ我が家にキジトラ長女、黒猫次女、茶シロ長男がいた頃に作成したものだ。
※トップ画像はさらにその数年後、猫が増えて4匹になった「その後のにゃんこ4姉弟」

正直、ここから先の話にはあまり関係ないのだが、せっかく作ったし、この替え歌を思い出したのが今回の話を書くきっかけでもあるので冒頭に載せてみた。

「だんご三兄弟」がブームとなったのは今から約25年前。
当時、歌いながら団子をむさぼり食っていたチビっ子も、今は立派な大人になっているだろう。
しかし、その頃‟一応”大人だった私の子供時代に流行ったのはコレではない。たい焼きだ。

「およげ!たい焼きくん」

もはや旧人類になった昭和生まれにとって、ブームになったスイーツの歌はこちらである。

そして本編にまったく関係ないが、私の旦那はB面曲「いっぽんでもニンジン」を歌っていたなぎら健壱氏似だ。

「だんご」と「たい焼き」
この誰もが知るスイーツに人格を与えた2曲の違いを考えると

「たい焼きくん」は、己の‟たい焼き”という立場を考えずに大冒険に出た。
しかし世間は厳しく、弱りはてた末にたい焼きとしての運命を悟る中々しょっぱい曲だ。
そして大海を泳ぎ回った後のたい焼きは、しょっぱかったのではないかと思う。

「だんご三兄弟」は大冒険にも出ず、トラブルといえば串の上での小競り合い。しかしその後はちょっぴり隙間が空く程度で済んでいる平和的なの歌だ。基本的に世界観がこぢんまりとしている。
強いて難癖をつけるなら、あまりにも外部に対するアピール力がないために、あのまま戸棚の中で忘れられていなければいいと思う。

大海を知るたい焼きと、
戸棚の中しか知らないだんご。

大海へ出たものの、所詮たい焼きはたい焼きで、たい焼きである以上一番の幸福は人に美味しくいただかれる事。
戸棚の外に世界があるとすら考えず、願う事は精々が「あんだんご」に生まれ変わることくらい。
高望みせず、己の本分を忘れないだんご兄弟。

それぞれの曲が流行った時代を考えると、世相や人々が持っていた人生観が反映されていると思えなくもない。
もちろん、どちらが良い悪いではない。あくまで「違い」なのだ。

昭和の「たい焼き」
平成の「だんご」

孤高な「たい焼き」
団結の「だんご」

どちらにもメリットとデメリットがある。
どちらの生き方をリスペクトするかは自由だ。

令和になって6年経つが、私の知る限りこの2曲のようなヒット曲はまだ出ていないと感じる。
ちなみに「パプリカ」は除外している。
パプリカはスイーツじゃないし。

次はどんなスイーツがくるのだろう。そしてそのスイーツは擬人化された時、どんな時代感や人生観を歌うのだろうか。
非常に気になる所だ。


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