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LAグリークフェス

ロサンゼルスにあるギリシャ正教会、Saint Sophia Cathedral(聖ソフィア聖堂)で、10月5日&6日に盛大なギリシャフェスティバルが開催された。なんと、コロナ以来初の開催だそうだ。このフェスティバルのフェイスブックページはこちらから

なにしろ1.5万人以上が集まるというので、車社会のロサンゼルスではパーキングが問題だけど、数ブロック離れた高校の大きな駐車場に車を停めて、そこから会場までシャトルバスに乗っていけるようになっている。1分ほどの乗車だけど。運営スタッフもボランティアの人達も大勢で準備万端だ。開場は12時から夜10時までで、入場料5ドル、しかも3時までは無料。

暑い昼間は避けて、夕方5時過ぎに到着して歩き回る。会場は音楽にダンスと早々にギリシャ色いっぱい。

会場は教会の巨大な敷地で、中央のステージではライブミュージックにダンス、その横にはバーやフードブースが立ち並ぶ。

フードブースが並ぶ、横で料理する男子達
アメリカらしくスポーツバー

Frappe(ギリシャ風アイスコーヒー)にスパナコピタとムサカ。ムサカはやたら野菜がたくさん入っていて、あれ、もしかしてベジタリアンムサカだったのかも。そうは書いてなかったけど。ムサカってお店によって全然味が違う。今回ちょっと塩分きつめだったかも。スパナコピタもほうれん草どっさりで、これはお得な感じ。Frappe はなかなか美味で満足。

Frappe にスパナコピタとムサカ
聖堂の隣にはコミュニティーセンター

聖堂の隣にはパーティー会場として使えるコミュニティーセンターがある。フェスの間、そこでは各種ペストリーが買えるし、伝統衣装の展示もある。

ギリシャのペストリー
ギリシャのペストリー 各5ドル

4種類買ってみた。「ガラックトボウレコ」というカスタードをフィロで包んで焼いたのが、優しくてちょっと懐かしさも感じてなかなかに嬉しい味だった。

左上から右回りにバクラヴァ、パスタ・フローラ、メロマカロナ、ガラックトボウレコ
伝統衣装の展示もある
誰か着ていて欲しかったな

ギリシャといえばオリーブやオリーブオイルもかかせない。それらを販売するブースも、ギリシャの衣類やアクセサリー、ギフトを販売するブースもある。

ギリシャドレスやギフトも買える
オリーブオイルや食品


子供達が遊べるキッズコーナーもあって日本のお祭りの夜店のような感じ。そりゃそうだ、フェスだからね。

キッズコーナー


さらに聖堂内のツアーもしっかりプログラムに入っている。
外見はシンプルだけど、内部は目を見張る豪華さ。

シンプルな外見
天井から見守るキリスト

この Saint Sophia Cathedral は1952年にハリウッドで成功した人が多額の寄付をして建設されたという。教会メンバーには現在のハリウッド俳優もいる。トム・ハンクスとその奥様リタ・ウィルソンだ。二人ともカリフォルニア生まれでアメリカ国籍だけど最近になってギリシャ市民権も取得したとか。リタ・ウィルソンはお母さんがギリシャ人、トム・ハンクスはギリシャのアンティパロス島に家をお持ちでギリシャとの関係が深い。このフェスにもしっかり寄付されているようでなにより。


暗くなってさらに人が増えてきた


この Saint Sophia Cathedral のある地区は Byzantine-Latino Quarter と呼ばれていて、1930年代からヨーロッパやギリシャからの移住者が多く住み着いたそうだ。1952年にこの聖堂ができてからはギリシャタウンとも言われたほどギリシャ人の多い地区になったが、70年代になるとメキシコ人の移住者も増えてきた。そこでビザンチン(ギリシャ正教会があることから)とラティーノ(ラテンアメリカ系の人達)の地区として Byzantine-Latino Quarter と呼ばれるようになっている。

Byzantine-Latino Quarterの看板まである

このキッズコーナーの柵の向こう側に「Cristo's」という文字が見えるのが、ギリシャ料理とギリシャ食品のお店「パパクリストス」。このフェスのお料理はたぶんここから。

パパクリストス

1948年開業というこのお店も、Saint Sophia Cathedral と同じ頃からこの地でギリシャ人のコミュニティに深く根付いているようだ。

こんなにギリシャ人の皆さんにサポートされているコミュニティだからできる盛大なギリシャフェス。夜は10時で終わりだけど、これが本場ギリシャだったら朝まで踊り明かすぐらいなのかも。よく食べ、よく飲み、よく踊る。Opa!


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