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人はなぜ、祝い事や見舞いの際に花束を贈るのか。どうして花束をもらうと嬉しいのか。このような疑問に目をつけ、一つの考えを導き出した生物学者がいる。その人こそ、エドワード・O・ウィルソンである。彼は、人が花や自然を愛する理由として、「バイオフィリア」という考えを持ち出した。バイオフィリアとは、他の生命体、および、生命全体のプロセスと「親和的な関係を構築しようとする」人間の精神的な性向のことである。簡単に言えば、人が他の生物や自然に対して、関心や好意を抱く性質のことである。 *