「『好き』を追求する自由」を教えてくれた店
こんなニュースを見てしまって、とてもブルー。
ああ〜、そうなんですね。悲しい。
自分が生まれて初めて行ったハンズがこのお店。
もう本当に本当に好きでしてねえ。
ちなみにトップ写真は、東急ハンズ三宮店のすぐ裏、生田神社です(トップ写真はGeneralist BC氏の写真を使わせていただいております。多謝)。
ホームセンターに行ったことは勿論あったし、梅田のロフトにも行ったことはありました。
でもハンズは、そのどちらにも似ていて、どちらとも違ってた。
生活感がっつりでもなければ雑貨感全開でもなく、どのジャンルでも、ニッチなところをばっちり押さえてる。見ているだけで、楽しくて刺激を受ける。
初めて行った時から、もう夢中でした。
まずは一番上のフロアまで上がってしまい、それから下までゆっくり降りてゆく。
三宮ハンズは傾斜した立地から、フロアの配置がちょっと変わっているのですね。
おうちをビフォーアフターしちゃう番組なんかで、狭小住宅の際によく使われるスキップフロア。
あんな感じに、フロアが螺旋状に、くるくると階段で繋がっているのです。
これがもう、本当に楽しくて。
短い階段を降りて新しいフロアに入る度に、いろんな素敵なものが目に飛び込んでくる様子は最高でした。どれもこれも、欲しくてたまらなくなったものです。
江坂のハンズにも心斎橋のハンズにも行ったことはありますし、そして今は勿論、京都のハンズに一番よく行きますが、自分にとっての「ハンズ」はやっぱり三宮。
上手く言えないけれど、初めて足を踏み入れた時にこの店に感じたのは「自由」でした。
自分の生活を自分自身で、あれこれ楽しくクリエイトする。
世間の流行り廃りではなく、本当に欲しいもの、本当に好きなものを追求するのは、楽しくもカッコよい。
そういうことを、若かった自分に教えてくれた店でした。
震災の後にも続いてくれて、本当に嬉しかったのに。
なくなっちゃうのか。切ないな。
コロナ騒動が起きてから、神戸には全然行っていないのですが、閉店までには何とか行きたい。
そして一番上から、ゆっくりゆっくり、くるくるとフロアを降りるんだ。