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俺のカップが火を噴くぜ


STAY HOME真っ盛りの間、おこもっているとおうちでのお茶消費が増えました。
実は自分はカップ好きで、一体キミにはいくつ口や胃袋があるんだね、と自らに問いたいくらいの数がある。
だが生来のずぼら感がわざわいして、つい常時同じカップを使用してしまいます。
が、最近のヘビーお茶飲みに、普段しまいっ放しのカップに日の目を見せようと思ったのがこの記事を書くきっかけ。


初回のカップはこれ。
周期表マグカップ。

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何故これを初回にしたかと言うと、記憶している限り自分が購入したカップの中でこれが一番、来歴が古いものだからです。

本当は、もっと古いものがいくつもあった筈なのだけど、阪神の震災の時に割れてしまった。
当時は大阪の、古い古い、エレベーターも無い5階建のアパートの5階に住んでいて、それはそれは揺れました。
食器棚は、棚ごと倒れた。

子供の頃から使っていた食器や、自分で買った気に入りのものもあったと思う。
でもみいんな忘れてしまった。
不思議な程に、あの震災以前から持っていて、その時割れてしまった器の記憶がありません。

それから後の生活で、好きな食器を割ってしまった時のショックや悲しみ、割れた器そのもののことはとてもよく覚えています。
でもあの時は、何のショックも無かった。
ただ淡々と「ああこれは大変なことになった」と思い、怪我をしないよう普段は履かないスリッパを履いて、こつこつとカケラを拾い集めた。その内時間がなくなって、途中でやめて家を出た。
帰ってきた時はもう夜も更けていて、またこつこつとカケラを拾った。


どうして思い出せないのかなあ、判らない。
きっと好きなものがたくさんあった筈なんだ。
でもみんな消えてしまった。
シャッターががしゃんと落ちたみたいに、そこから先が判らない。

あの阪神の震災、そしてサリン事件、それから東日本の震災は特に、自分にとってたった数時間で日常の安寧ががらがらと崩壊する経験でした。
今回のコロナ騒動も、あの頃を思い起こさせます。
そこからもう全然、前に戻れなくなる場所。


とは言え、割れずに残ったものも勿論あって、そのひとつがこれ。
購入時期はおそらく28年程前、どこで買ったかは忘れてしまいました。

何故これを買ったかと言うと、厨二病だったのだと思います。
なんかカッコいいぞと思った。それだけ。
古いものなので元素番号が103までしかありません。

周期表マグカップって一定の人気があるみたいで、検索するといくつも出てくるのですが、これよりいいと思えるデザインのものが無い。
これは純然たる自分の好みなんですが、表の枠内に色とか写真とかイラストとかがついてなく、かつ元素記号だけでなく名前も入っているものがいいのです。
でも意外にそういうタイプが売ってない。
漢字の周期表カップってあるんですね。これはちょっと欲しいかも。
と、欲を出すからまたカップが増えてしまう。自重します。



ちなみにモロゾフのプリンカップも割れませんでした(笑)。あれは本当に割れないね。
でも、何度かの引っ越しの間に「どうせまた溜まるし」と思い古いものを捨ててしまった。これは本当に、後悔しています。
何故ならモロゾフのカップ、昔の方が大きかったので。厚みもあった。
まあ、モロゾフサイトによると、軽量化を目指してるそうなので薄くなるのは当然の流れなのですが、昔のあの、厚みでうっすら青みがかったずっしりカップが良かったんだよ……。



記事がたまってきたので、マガジンにまとめてみました。
おヒマつぶしにどうぞ。


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