死を考えている人に接する
最近、また妹が自死をほのめかしていた。
今までも何度かあったが今回は特に不安定そうだったので、家族にもこの話をした。
(うろたえるのが目に見えているので今までは話さなかった)
話したら案の定うろたえていたが、そのおかげで妹は少し冷静さを取り戻したようだ。
自分より取り乱している人を見て頭が冷えたのかもしれない。
むしろ今まで私が冷静に対応しすぎていたのも良くなったのでは、と思った。
寝る前にこんこんと妹の話を聞くに徹したりなぐさめたりしているとき、恋人に「よく不安定な人を相手にしていて影響を受けないね」ということを言われたけれど、そもそも彼女にそこまでの意志のようなものを感じられなかったからかもしれない。
本当に亡くなってしまう人は、周りにしにたいと言わずに用意周到に短期間で遂行している印象がある。
対して妹は、SNSで「しにたい笑」と茶化したり、その手段に関しても公表していたが、あまり成功するものとは思えず(おそらく混乱しているのもあるのかもしれないが)どこか止めてほしいような雰囲気があった。
だからそもそも彼女には遂行できないだろうとたかを括って、そこについては心配せず、粛々と対応できたのだ。
彼女の一連の行動は行ってしまえばしぬことができないのをどこかで分かっていながらODするメンヘラのそれだけど、でもそれで良かったと思う。
まだわたしにも出来ることがあると思えるし、本当にそれができてしまう人の前では悲しいほどの無力感を感じるから。