会社の出す騒音が1つ減った話

夜6時を過ぎると、自宅の周囲は静まりかえる。
近くの会社Aが出す大きな音に悩まされている。直接電話したり市役所を通してもすぐ元に戻ってしまい効果が無かった。
夜6時になるとそこは終業するので、辺りはシーンと静かになる。

脳がリラックスモードになった夜7時過ぎ。謎の騒音がするようになった。
コンクリートのような固い面に凄く重い大きな物を落としているような音だ。
頭に響くだけでなく、バアーンと地響きがする。これは不眠症で聴覚過敏にはとてもしんどい。

夜、外に居ても、その音と衝撃が大きすぎてどの方向から聞こえるかさっぱり分からなかった。


しかし、ついに突き止めた。
外から帰ってくる途中、会社Bの前に来た時にバアーンと音がしたのだ。
そこには大型車が後ろ向きに停まっており、中で明かりが点いていた。

「ここで確定だわ。」

次の日、気分と体調をできるだけ整えて、Google Mapで調べた電話番号にかけた。
電話をかけることは超苦手である。
丁重に丁重に。


「もしもし、会社Bさんですか?私、近所に住む者なのですが。
夜7時過ぎから11時頃まで何度かコンクリートにパレットを落としたような大きな音がバアーンと聞こえます。
夜6時を過ぎるとこの辺りは静まりかえるので音と衝撃が凄く伝わります。
必ず御社かどうかは分からないので、違ったら申し訳ないのですが、近くに来た時にこちらから音がしたのです。
申し訳ありませんが、可能性のある社内の方や運転手の方に周知して頂けないでしょうか?」

その会社Bの事務員さんは快く承諾して下さった。

すると、その夜から音がピタリとやんだのだ。
次の日も、その次の日も。1か月後も。


ありがとう~ありがとう!!大感激。
すぐに周知して下さり、それを聞いた人もすぐに実行して下さったのだ。


近く会社Aが相変わらず何の防音対策もしないのに、会社Bのこのスピード感に感動してしまい、好感度爆上がりになった。勇気を出して言ってみて本当に良かった。

またひとつ、自分を幸せにできた。





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