私に娯楽を処方する
お役所手続きや人に会う用事などを済ませてタスクが片付いてホッとした。しかし何か空しい、この感覚は何?
何もする気にならない。
そういえば昨年から未完了の自分の娯楽をやってなさすぎる。
自分を楽しませないと!
読んでた漫画の続き[乙嫁語り11]を買った。民族衣裳が美しい。この人おとなしそうで意外と大胆だな。こういう展開になるのか~。
昨年秋頃に行くつもりだったやや高めの喫茶店にも行った。
酸味控えめでお勧めされたコーヒーとプリンの味を目を閉じてじっくり味わった。
次にいつ来れるか分からないからガトーショコラも注文した。
他の女性客が写真を撮ってから[可愛い~]と言っていて、振り向いたらまだ食べてないのに驚いた。インスタ女子御用達の世界。
よその星にいるみたいで面白い気分になった。
出た後、衣類店や意外な場所にある生鮮食品店を見つけて入った。
知らない中古着物屋さんを見つけた。セルフサービスと書いてあり入り易かった。
寝巻き紐の代わりに使う正絹博多織の伊達締めと、その上に着る地味な羽織を買った。
室内着のコーディネートがようやく完成。伊達締めの滑りにくい織り方の
おかげで緩く巻くだけで安定した。長年悩みだったのでとても嬉しい。
スポーツして帰る体力は無かったので次回に回し、公園に行って歩いた。
聴覚過敏の耳にも、風にそよぐ木の葉の音は優しく響いた。
こういう音なら心地よいんだな。
小さな子を遊ばせている親子が多く、和んだ。親とはぐれてないか見守ったりした。
もう桜の一部が開花していた。
この公園はまた来よう。
処方した娯楽は好奇心に従い、思わぬ楽しい方向に転がって満足した。