火がパチパチ燃えるのを見守る地味な祭が良い
小学校の集合場所になる、小さな神社なのか寺なのかよく分からない東屋の場所。
今まで何の興味も無かったが、自分と周辺の住人が今年度当番だったので参加してみた。
将来、順番が回ってきた時に雰囲気だけでも知っておいた方が良いかな?と思って。
今日は、門松やしめ縄などを燃やす祭で、16:30から18時まで火を見守る。
あのただの集合場所と思っていた所の橫に、金属の板があって、ずらすと火が燃やせる場所があるなんて知らなかった。
当番の人達に軽く挨拶して、たまに喋りながら、火を見つめる。
正月飾りを燃やしに持ってくる人を迎える。
高齢の男性が、均等に燃えるように棒で動かすと、ぶぁっと火が大きくなる。
「うわっ火の粉が舞うから怖いよ」
松を少しずつ火に入れる。
うねうねとくねりながら火がまわり、燃えていく様は面白く見ていて飽きなかった。
今は、野焼きが禁止されているから直に炎をみるのは珍しく、面白い。
あんなにかさばっていたのに燃え尽きて、炎が徐々に小さくなっていく。
火が小さいから寒くなってきたね。
まだ終了時間まで40分もあるけど、消えそうだね、て言っていると。
正月飾りを持った体格のいい小学生の男の子が来た。
ピンクのダウンコートを着た3歳位の女の子がパパに連れられて来た。
お婆さんが、夕食前まで覚えていたのに今思い出して燃やしに来た。と言う。
「紙袋ごと燃やしていい?」
「中にビニールや針金が無いならいいよ」
大きくなったり小さくなったりする炎。炭になった所に火がチラチラ光るのをただ見つめる時間は、落ち着いてとても良かった。
ついに時間がきて、消火栓のホースで火が消され、金属の蓋が被せられた。
「お疲れさまー」と解散していく。
なんだか気分が良かった。