あなたは正しい判断をしているか
ノーベル経済学賞受賞者ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」読んだことがある方は多いと思います。webライター必読書として知られており、私も遅ればせながら読みはじめました。行動経済学・心理学的な側面から、人の思考がどのように作られているかを伝えてくれる著書です。
まだ上巻の途中ですが、「そうだったのか!」「文章を書く中ですごく役立つ」「日常生活でも絶対使える」と感銘を受けましたので、共有したく紹介します。
はたしてあなたは正しい判断をしていますか?
プライミング効果
「プライミング効果」とは心理学用語で、事前に受けた経験や見聞きした情報が、その後の行動に影響する効果のことです。プライミング効果は、本人の自覚なしに作用します。
例えば「今日のお昼はカレーが食べたいな」と思うとき、あなたは意識していませんが、実は昨夜の番組で美味しそうなカレーを見ていた。カレーのコマーシャルを見ていた。これがプライミング効果です。
マジックの一つで、ターゲットが選ぶ数字がわかる、何を言うかがわかる、これも実は潜在的に誘導されているのかもしれません。(すみません、マジックはタネも仕掛けもあるので、一概には言えません)
あれが食べたいな、あそこに行きたいな、と思ったら、さりげなく話題にしておくと相手からの "Yes"を引き出しやすいかもしれません。
連想一貫性
「連想一貫性」とは、二つの事柄や物ごとに対し、何らかの因果関係を持たせて連想することを指します。今までの自分の経験から、一貫性のあるストーリーを連想し、作り上げてしまうのです。
直接の描写をすることなく「連想させる」、ドラマや小説の伏線みたいなものでしょうか。実に見事に人の心理を突いていると、賞賛しました。
終わりに
感じたのは、今日紹介した「プライミング効果」も「連想一貫性」も、言ってみれば人の判断エラー(先入観、思い込み、思い違いetc言い方はいろいろです)です。とすると、エラーの基準は人それぞれなので、人によって受け取り方が全く違う場合があるということです。
言ったつもり。わかったつもり。言葉で伝えられているのはたった5%だそうです。「自分の常識は相手の常識ではない」ということをいつも念頭に置いて、丁寧に言葉を使っていきたいと思います。
冒頭申し上げたように、まだ上巻の途中ですので、これからも驚きや発見が続くと思います。機会を作ってまた紹介させてください。
*この記事は「Webライターとして。」ではなく、ひとりの個人としての考えから書きました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?