見出し画像

『大切なのは君が照らされていて                      君が照らしていると言うこと』

本日の記事は、現在私が学んでいるセルフコーチング講座の課題である
映画の感想アウトプットになります。

今まで感想をアウトプットして来た映画は4作品。

どれも自分の学びを深める事の出来る素晴らしい作品ばかりでした!!

過去の投稿はこちら
   ↓↓↓

そして今回の課題映画は…

■映画『幸せのパン』


■それぞれの役割


誰かの役に立てることって素敵で素晴らしい。


人にはそれぞれ、その人の持っている『役割』がある。


仕事や学校、家庭と言った多くのコミュニティの中での役割。
集団スポーツで言えば、各ポジションが持つそれぞれの役割といった具合に、誰もが大切な役割というものを持っている。


人の役に立てる事なんて自分には何もない…
そう思う人も居るでしょう。


でも本当にそうでしょうか?


映画『幸せのパン』中には沢山の個性的な人物達が登場します。
性別や年齢、職業や住んでいる環境は様々ですが、
彼らも皆んなそれぞれ大切な役割を持っています。


多くの人は、誰かにとって有益な情報を与えることや、喜んでくれそうな物をプレゼントすると言った、自分が誰かの為に何かをしてあげる事が『役割』だと感じているのではないでしょうか?それも間違いではありませんが、決してそれだけではないことを映画を通じて感じました。


映画の中で、
登場人物達はそれぞれの抱える悩みや苦しみの中、誰かと居ることで気づき、ありのままの現実を受け入れ、そして自分にとっての幸せを見つけて行きます。


大切なのは、他の誰かがその人を幸せにしたと言うことではなく、
その人自身が『自分にとっての幸せ』に気付いたということ。

他者の幸せが自分にとっての幸せになる事があったとしても、
自分にとっての幸せ=他者の幸せ ではありません。
だから、誰かの役に立てるかどうかも、
実際は自分が誰かの為にという自分目線ではなくて、
本当の意味で相手の役に立つかどうか、相手にとって自分がどんな役割を果たしているかどうかは、自分ではなく相手が決めることなんですよね。
勿論、誰かの役に立ちたい!という気持ち自体はとても素晴らしいことで、人の役に立っているという貢献感を持てることは、自分の幸せを感じる上でも大切なことであるとは思っています。


つまり、
自分が誰かの役に立つかどうかどうかではなく、
あなたの役割は相手が決める、と言う事。
それから、誰かの力で幸せにしてもらうのではなく、自分自身の力で幸せを感じられる事が本当の意味での幸せなのではないだろうか。と思うのです。


そう考えると、誰かを幸せにするって結構難しくないですか?!
よく結婚する時に〇〇さんを幸せにします!!
と言う耳馴染みのあるセリフがあるかと思いますが、
幸せと感じるかどうかは相手が決める事だとしたら…かなりハードル高め💦



映画の主人公の1人、りえさん(原田 知世)は
良いことがある度に、小銭を瓶に貯める習慣がありました。
瓶の中の小銭の様に、もし幸せが目に見える物ならば分かりやすいんでしょうけど、
幸せって目には見えないですもんね。
心で感じる物だから、大きいも小さいも無ければ決まった形もない。
多いとか少ないとかもなくて、感じたことそのものが幸せです。


■幸せを感じる力


映画の中で登場人物の1人が
「今日は月が綺麗に見える」と言うシーンがありました。


彼女はその場所で何度も月を見た事があるけれど、
その日同じ場所で彼女の目に映った月は、
いつもと変わらない月ではなかった。
物凄く天気が良かったとか、そういう事ではないですよ 笑


その日、彼女は自分にとっての幸せの在り方を見つけ、前に進む決心をした。
きっと今までとは違い、晴れ晴れとした気持ちだったに違いありません。


日常は変わらずとも心の在り方で、ものの見え方や周りの景色さえが変わる。
私も毎日同じ景色を出勤途中見ていますが、
日々の心の持ち様で、見え方は変わります。
全て自分の内側が決めている。
映画のワンシーンは、その事を強く物語っていた様に思います。


幸せかどうかは、その人に幸せと感じる力が在るかどうか。
幸せを感じる力は、ありのままを受け入れて、生きているこの瞬間瞬間を味わい感謝する事。
そして誰かと一緒に居る事や人と関わる事で幸せは生まれる。
人は人との関わりの中で苦しみも生まれますが、
幸せもまた、人との関わりの中でしか生まれないのではないでしょうか。
主人公の1人であるりえさんの夫 水縞くん(大泉 洋)が大切にしている
カンパニオ』と言う言葉があります。乾杯を意味する言葉ですが、
その語源はヨーロッパの地方の言葉で共にパンを分け合う人(仲間)と言う意味で、本来の家族の原点でもあると水縞君は言います。
誰かと居る事で幸せを分けあい、分かち合う事が出来る。
この映画はそんな事を教えてくれている気がします。
誰かを幸せにしたい!しよう!という思いもまた自分の幸せそのものなのかも知れませんね。

■映画に出て来る絵本『月とマーニ』


りえ(原田 知世)が幼い頃から大好きな絵本
『月とマーニ』の朗読が映画の冒頭で流れます。
いつも自分を空へ運んでくれるマーニに月は言います。
「太陽を取って😢
  一緒にお空に居ると、とっても眩しくって」

そんな月にマーニは優しく教えるのです。

「大切なのは、君が照らされていて
  君が照らしているという事なんだよ」と。


誰かが居てくれるから、自分という存在が生きるんだよ。そう言う事ですよね。

だから無理に誰かの役に立とうとしなくても、きっと誰かと関わる事で自然とあなたの役割を果たしているんです。
誰かが幸せを感じられる様にそばでサポート出来たなら、それは人を幸せにしたと言う事。
もしかするとあなたが気付かないだけで、『あなたが居る』それだけで他の誰かを輝かせ、幸せにしているかも知れません。

相手が居て自分が居る。
自分が居て相手がいる。

当たり前の様な事ですが
とっても大切なこと。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?