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山小屋生活で「生きる」ことと向き合う。

コロナ禍でコンサート・イベントの現場がなくなってから、早くも5ヶ月が経過してしまいました。

コロナ禍に陥ってからしばらくは、この状況の中での生活基盤を築くことに必死でした。
仕事を探すところから始まり、新しい業務を覚え、職場の人を覚え、慣れない環境に毎日帰るとぐったり。

しかし「生きていくためには・・・」と思って緊張感を持ってこの状況と向き合ってきました。

一日一日を生き抜いていくも、来る連絡といえば

「来年3月まで、公演中止です」
「動員数の問題があり、人員を削減して公演することにしました」

この日々が2月下旬から今日まで続いている状況に、生きる意味を見失ってしまいました。
大げさでなく、その場しのぎ的な日々に、心からそう思いました。
疲れた。

絶望的な気持ちまで落ちた時、ふと、実家から見える、丹沢の山並みが浮かんだ。

「そういえば、山並みを見ながら、毎日過ごせたらなあ、って思ってたんだった。
・・・今の自分にはやらなくちゃいけないことなんて、なにもないんだから、いいなあって眺める、んじゃなくて、そのなかで“生きる”チャンスターンなのではと、急に思いついた。

すぐに求人を調べ、履歴書を速達で送り、思いついてから5日で配属先が決まった。

場所は、6歳のとき、人生で初めて踏み入れた山。北アルプス。

世の中の喧騒から遠ざかった静かな場所で、ただひたすら「生きる」ことだけと向き合いたい。

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