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#16 何度目か分からない「エッセンシャル思考」の読み返し

#16 2024/7/21~7/27の振り返り

何回も読み返している本の1つに「エッセンシャル思考」があります。

人生の時間と思考は本当に大切なこと(=エッセンシャル)だけに集中すべきで、大切なことはごく僅かしか存在しないという考え方は、とても腑に落ちています。

”取捨選択”や”優先順位”と重複する部分もありますが、個人的にはそれよりもさらに核となる考えだなあと。例えば仕事上の複数タスクを比較する場合、今やる必要があることを選び、必要ないことをやめるのは取捨選択。重要かつ期限が早い順に並び替えるのは優先順位付け。

一方でエッセンシャル思考を実践しようとすると、単に仕事のタスク間での比較ではなく、自分の人生における時間や頭の使い方を含めて、検討する必要があると思います。

私が一番この本で印象に残っているのは、第11章「拒否 断固として上手に断る」に出てくるシンシアのエピソードです。

12歳のシンシアとその父親は、父親の仕事後に、完璧なデートプランを立ててとても楽しみにしていました。しかし、仕事後に父親は以前の仕事仲間とばったりでくわし、ディナーの誘いを受けます。とてもがっかりするシンシアですが、父親はシンシアと特別な約束をしているからときっぱりと断ります。後日談として、自分が最も大切な存在だと示してくれた父親とシンシアとの間には、切れない絆が生まれたと書かれています。

自分がシンシアの父親だったら、迷いなく同じことができるのだろうか?と考えました。昔の仕事仲間とのディナーは、新しい仕事の縁を運んでくれるかもしれない。断ったことで気まずい関係になるかもしれない。シンシアとの約束はまた今度にして、その場でディナーを選択する可能性もあるかもしれないです。

その時のディナーは、「仕事」グループのタスクの中ではもしかすると最優先事項に上がる出来事だったかもしれません。しかし、シンシアの父親は「人生」グループの中で最も重要なことを選んだのだと思います。日頃からエッセンシャル思考で生きていないと、簡単にはできない選択なのかもしれません。

スタートアップでは、日々やりたいこと、やれることが溢れています。特に私が今いる創業2年目の時期では、一人一人の業務幅も広く、オフィスの掃除や新しいメンバーの他己紹介、ユーザーヒアリングから広告入稿、プロダクトスケジュールの作成まで、やろうと思えばとにかくなんでもできてしまう特徴があります。

そんな中で本来の意味でのエッセンシャル思考であり続けることは、とても大事なことだと思います。本来の意味でと書いたのは、「大事なことは1つしかないんだ」と効果が出ない施策にこだわり続けたり、「これは私の仕事ではありません」と限られた仕事にしか携わらなかったりということは、スタートアップ創業期においてエッセンシャルとは遠いことだと思うからです。

と頭では分かっていますが、まあむずかしい!!すぐにアレコレ手を伸ばしたくなるし、やっていることが少ないと不安にさえなります。でも結局効果が出るものは限られていて、小さく方向転換しながら「今」一番大事なことはなんだろうと常に考え続ける個人、そして組織でありたいですね・・!

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それでは、来週も頑張りましょう〜!


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石丸 香織



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