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バンドサウンドはいいゾ〜

はい!!
今回はこんな話題です。

私はDTMを始めてからこれまでにオリ曲を20曲ぐらい作ってきたのですが、そのほとんどがバンドサウンド!!
ボーカル、ギター、ベース、ドラムは大体入ってます。

ええ、もちろんわかってます。
ボカロ使うならもっとシンセとか現代的な音使わなきゃ!みたいな流れ。
なんでかおりPはそういう音あんま使わないの?なんでバンドサウンドにこだわってるの?

そう言われると私もよくわからなくて、五里霧中のままここまでやってきた感じがあります。
てことで改めて考え直してみました。レッツゴー!!


バンド時代の機材と腕前がもったいない

私が元々バンド活動をやってたというのは他の記事でも触れてきたのですが、やっぱりその時使ってた機材を売ったりというのはなかなかできないものです。
ただ部屋に飾ってある楽器と違って、思い入れがあるじゃないですか。

おまけにせっかく楽器の練習もしてきたのに、それをアウトプットする機会もないなんて……
弾いてみた動画なんてありますけど、できればオリジナルコンテンツでいきたい。
PCとオーディオインターフェースさえあれば宅録し放題なんで、これで曲を作ろう!!というのがこの活動を始めたきっかけでもあります。

単純に音楽性

スバリ音楽性です(笑)。やっぱりROCKが好き。
ええ、巷にはいろんな音楽が溢れてますよ。でも、なんだかんだでROCK。
歪んだギターとドライブ感のあるベース。激しいドラムとメロディアスなボーカル。やっぱり好きなんですよ。

あと、私がミニマリスト的な志向が強いから、それが大いに影響してるというのがあります。
ポケモンって技4つしか覚えられなくても十分楽しいじゃないですか。その制約の中で工夫するじゃないですか。
その制約がなくていくらでも技を覚えられるんだったら、ここまで戦略性の高いゲームになってないと思うんですよね。
だからバンドもパートが4つあれば十分なんです(笑)。

人間味のあるサウンドが好き

私はギターやベースはソフト音源を使わず、自分で弾いてRECしています。
それはなぜか。
自然な『揺れ』を自分の曲に取り入れたいんですよ。人間的な。

以下、独自の理論なんですが。
『等間隔で鳴る音』が生まれたの、超最近じゃないですか??
地球が生まれて46億年。人類が誕生して……何年も何年も経って、今ようやく2023年になって。その長い歴史で音を楽しむ行為、たとえば虫の音、波の音、時代は変わって原始的な楽器などなど。いろいろあったと思います。
そう考えると、振り子時計、メトロノーム、クリックなんて登場したの、人類史において本当最近なんですよ。
ましてやグリッドに沿わせて音程のある音色を並べていくなんて、昔の人からしたら考えられない技術です。

ここで私は考えたんです。
ほんのちょっとずつ乱れてる音って、数学的にはNGだけど、ヒトという生物にとっては自然なんじゃないか、って。
キャッチー・グルーヴィーとはちょっと違うんですが、人間の耳にスッと入ってくるサウンド。それを目指してますね。

これは私だけかもしれませんが、演奏が乱れてるからというのはその曲を聴こうとしない理由にはならないですね。
反対に、演奏に一糸の乱れもないというのもその曲を聴こうとする理由にはならないです。
印象づかない、主張がない、心地よくない。こういう曲は繰り返し聴こうとは思わないです。
みんながみんなそうではないと思うのですが。
なので私の場合は、印象的、主張がある、心地よい。この3つを意識して作曲しています。
そして、自分が繰り返し聴きたいと思えるような曲を作ることこそが、私は作曲の大前提だと思っています。

サウンドに飽きがこない

さっきから主観で語ってばっかですが、これもです(笑)。
すごい感覚的な話になってしまって申し訳ないのですが、飽きるサウンドってありません??
最初聴いた時は「おおっ!!」となるんですよ。スーパー整ってて、非の打ちどころがない。
「すごい迫力!!」とか「キレイ!!」とか、いろいろプラスの反応が生まれるんですが……
不思議と「もういいかな…」ってなりやすいんです。

これ本当に、メジャーのアーティストとか、投稿祭で伸びてる曲なんかがこの傾向にあるんです。八方美人な音。
私の耳のせいかもですし、エビデンスも弱いですし、なにしろ妬みっぽい(笑)。
自分よりチヤホヤされてるからって……って思われても仕方ありません。

でもなんか…これ読んでるクリエイターさん、わかる気がしません??
で、別に嫌われてもいいや!で作ったサウンドは伸びないという(笑)。
サイコーに悔しいですよね(笑)。

めちゃめちゃ上から目線ですが。
自分を知らない人に、自分を知ってもらおうと宣伝する。これはいいんです。
音楽をよく知らない大衆の目線まで降りて、御(ぎょ)そうとする。これにアートを感じないんですよね。

ギターで例えると……
何回も録り直して、ミスを消して、クオンタイズしまくった音。その音に合わせて、あたかも同時に弾いているように動画を撮って編集して。
世の中当然【ギター弾けない>>ギター初心者>ギター中級者】の比率で存在してるんですから、当然よくわかってない層にアプローチした方が支持されるわけです。そして、憧れという感情を引き出して御(ぎょ)そうとする。
ここにアートを感じないんですよね。こういうサウンドってかわいくなくて、飽きるんです。
だから次から次へと変わり種を用意しないといけない。御(ぎょ)しつづけないといけないから。悪循環です。

それよりは、別に嫌われてもいいや!誰にどう思われてもいい!これが自分のサウンドなんだ!というスタンスで、ちょっと頑固でイビツな人の方が私は好きだし、印象に残りますね。
あ、この人はこういう音なんだ。って。媚びがないっていうか。

ビビッ!と第一感でファンになる気持ちもあれば、この人にアクセスすればこの音が聴けるという安心感からファンになる気持ちもある。
後者の方が飽きがこないんです。不思議と。多分マイノリティーなんですけど、私はこの気持ちを大事にしています。

以上を私の方針と紐づけると、つまるところバンドサウンドって規則性のなさが魅力なんです。
人間によるストローク、フィルって概念があったりするし、私の場合は楽器をRECしてても、ところどころミスった音をそのまま採用したりしているので、単純なプレイでもよく聴くと一定になっているわけじゃない。
「かおりPの音だな」を表現するのに、すごく都合がいいんです。私が楽器を弾いた音なんて他のみんなの曲には入ってないんだから。再現不可能。
「ここに来ればこの音が聴ける」を確立しやすいし、同時に「なんだこれ全然好きじゃない」という層を排しやすい(笑)。

流行じゃないからこその強みですね。強みじゃないか(笑)。

トラック数に制限があるから

これはシステム上の問題です。厳密には問題じゃないんですけど。
私が使ってるDAWは"Ableton Live"のライト版なんです。
8トラック以上使おうとするとなんか表示が出てきてダメって言われます。
ギターのダブリングをしようものならそれだけで2トラック使って……残り6でしょ?ボーカル、ベース、ドラム入れて残り3。鍵盤、リード、効果音でハイ終了。
毎回こんな感じです。

ポケモンの技数の話を先述しましたが、こういった枷(かせ)こそが私のクリエイティビティーの源なんです。
人間界では、よく「降りてくる」なんて言いますね。
私のは全部降りてきたやつです。それを紡いでいるだけなんです。

あえてトラック数を制限することで、その降りてくる感じや、自分の内なる"工夫する力"を引き出しているんです。音楽の神様が、8人以内の合奏で再現できるかどうかを問うている。これに尽きます。

そしてこの制限こそが逆に、自身がバンドサウンドクリエイターで在り続けるために最も都合がいいんです。だからこそのバンドサウンド。
普通不便に感じるじゃないですか。
でも、限られたメンバーで作る音楽こそがまさにバンドサウンドの醍醐味であり、それを体現しているんです。
グリーンデイなんて3ピースでグラミー賞獲ってますから。いけるいける!!

もっとトラック数があったら、きっと私はすごい曲を作ろうとしてしまいます。
プラグインに課金しまくって、すごい音をたくさん並べようとしてしまいます。

プロでやってる人はそれでいいかもしれません。自分に制限があるせいでクライアントの要望を満たせない!なんてことがあってはいけませんし。信用を失ってしまいます。
その点私は平素は会社員をやっている身であり、人様から依頼があって曲を納品している立場ではありません。
あくまで個人によるアートなんです(趣味という言葉は使いません)。

自分のやりたいことになんの隔たりもない方が、自分をよりリリースできる。という人もいると思います。でもまぁやってみてください。あぜ道の方が意外と歩き続けられるんで。

屁理屈こねてないでおとなしく製品版買えって話ですね。はいすみません。高いんだもん


いかがだったでしょうか?
今回は私がなぜバンドサウンドにこだわり続けるのか、その理由をお話ししました。

でも、好きだからがなんだかんだ一番大きいですよ。
いろいろ書きましたがこの一言です。

『好きこそ物の上手なれ』ってことわざあるじゃないですか。
結局それだと思いますよ。

よく音楽大好き!!とか、音楽は自由だー!!とかアピっちゃう人いますけど、当たり前なんですよねそんなの(笑)。
音を楽しむと書いて音楽だし、好きだから聴くし、楽しませたいから作るし、公共の福祉を反しない限り自由です。

それより、本当にアーティスト気質な人ってやめられないんですよ。
好きだから続けられるし、上達するし、いろいろ情報を集めるし、試行錯誤するし、褒められれば嬉しいし、けなされれば悔しいし、それでも仲間と励まし合ってここまで続けてこれました!…なんてとうに通り過ぎていて。

自分に霊か何かが取り憑いていて、芸術をやめられない。

『いいね』の先で、待ってます。

かおりP
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