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3rdアルバム『Sunshine & Moonlight』全曲解説(前編)

昨年(2024)の12月にめでたく(?)ニューアルバムをリリースいたしまして。今回はその収録曲について書いていこうと思います。

これね↓↓↓
Spotifyとかで聴けますよ。iTunesでも買えますし、iTunesでも買えます。iTunesでも買えますよ。

全曲解説なんていうとこねくり回した理論図をバーンとお披露目する気なんじゃないか?と身構えられてしまいそうですが、あとがきみたいなものです。

セルフライナーノーツなんて言葉が普段あまり聞き慣れないですからね。

まだこのアルバムを聴いたことないって人は是非聴いてほしい!っていうか聴きたくなるような文章を私ががんばって書きます。

全10曲入りなんで、前半と後半に分けて書きますね。まずは前半からどーぞ。

1、Distortion Lady

2ndのリリースからそんなに経たないうちに作った曲ですね。スピード感あるメロディックパンクです。

2ndが全体的にダークな作りになってしまったので、それを払拭したいと思ってムリヤリ明るくした感はあります(笑)。3rdはこの曲が1曲目だって決めてました。

最初にまず『七面鳥、八面鳥、待ってろ沖縄ー』のフレーズが思い浮かんで、あとは語感で作りました。なんじゃそりゃって感じですけど。

実は理論的には結構危ないことやってます。ギリギリアウトかもしれない。でもなんか冒険したかったんですよねー。転調しまくってるんですけど、なるべく転調のガクン感を手元でコントロールする感じで。コード進行は何度も試行錯誤しました。

とにかくはっちゃけまくりたい!ジェットコースターのように駆け回るけど、途中でハシゴを外されてガコガコしちゃう。そんな不安定さにもなりふり構わず…感を表現しました。たぶん。

2、眠るジュウシマツ

シングルでも出した曲ですね。実は結構反響良かったんです。こういうピアノ入っててちょっと退廃的なのトレンドなんですよね。知っててやりました。

歌詞は夢の中で見たものをそのまま具現化した感じです。ジュウシマツなんて鳥知らなかったんですけど、いきなり夢に出てきてびっくりした思い出。

アンサンブル的な観点から言及すると、とにかくどのパートを聴いても聴きごたえがあるように作りました。
ドラムも聴き慣れないリズム、ベースも変則的、ギターもサビでンチャンチャしてて、中盤に謎のシャウト。

なんだかんだでオシャレに仕上がったんじゃないでしょうか。よかったよかった。こういう曲も作れるんだぞ?

3、恋のジェットコースター

なんなんでしょうね。多分パンクがやりたかったんだと思います。パワーコードでゴリ押し系の。

あとこの当時結構Blink182聴いてて、激しいと見せかけてスンとする感じを出したかったんです。ウウーウウーウーのところとか。

作ってるときもなるべくシンプルに!シンプルに!と心がけてました。
歌詞はほとんど仮歌そのまんまです(笑)。健康診断とか。でも健康診断って言葉の持つグルーヴってすごいなって思って。

こういう言葉のグルーヴ感みたいなのも味わってほしいですよねー。

4、Is this your medicine?

これは問題作ですね!組曲みたいな感じ?プログレを聴き始めた時期だからその影響かもですね。

メロディー自体はかなり前からできてたんです。ただ構成がどうにも思いつかなくて……思い切って展開がコロコロ変わっていく曲にしました。

前作のステルクリエイションを継承してる感はあるのですが、王道の構成から外すとどうなるんだろうなーって。Aメロ!Bメロ!サビ!ソロ!みたいなの取っ払ってみました。

歌詞は全て英詞です。TOEIC1万点なので何の問題もなかったですね。というのは冗談です。高校英語の参考書見ながら、例文の単語を入れ替えてそれっぽく作りました。
こういうの普通英語バージョンの初音ミク使うのがいいんでしょうけど、あえて日本語版でカタコト英語を歌わせてます。

日本人が歌う英詞って日本人にしか出せないグルーヴがあるんですよね。

あと、ベースはほとんどじーっとルートを弾いてるだけなのですが、他のパートとの距離感と言いますか、いろんな楽器がある中、展開がコロコロ変わる中でベースがどこにいれば没入感に繋がるのか、そこをこだわりました。

そういう細かいところまで味わって聴いていただきたい1曲。

5、もう帰ってこない夏の妖精

これはねー1番のAメロが好き(笑)。
こういうリズム隊の表現をもっとDTMでやりたいなーなんて思ってて、ついに具現化したかーって感じです。
スティーヴ・ガッドとウィル・リーの絡みをイメージして作りました。ちょっとだけそれっぽくなったかな。

70年代のフュージョンってベースに曲中ずっとコーラスかけるのも流行ってたみたいで、それもやってみました。24丁目バンドみたいに。70年代なんてまだ全然生まれてないんでよくわかんないですけど。

あとは民族音楽的なノリも加えて、かなり自由にやってます。世界を旅するみたいに。

歌詞は自動車教習所での思い出がテーマです。私の。音楽の専門学校のシンガーソングライターコースの先生に100%ダメ出しされる歌詞(笑)。
こんな歌詞じゃメジャーに行けないよって。

1stアルバム作ってるときって、教習所通いながらいろいろやってたんですよね。あの頃の行動力すごいなーって今になって思います。

この曲は3rdで一番『バンドサウンドクリエイター感』がある気がします。バンド好きにもボカロ好きにも新しいアプローチがあって、新しい何かをもたらせられる……かもしんないような、なんかいろいろバランスがとれた曲。


いかがだったでしょうか?
前半5曲でかなり手広い感出せたんじゃないでしょうか。
いろんなアプローチで音楽やってやんよ!って感じで。

もちろんトレンドに沿うような曲を作るのは大切ですよ。売れようと思ったら。
でも、あくまでも今作のコンセプトとして、ある程度私の曲を知っている・興味がある・楽しみにしている人向けに作ったつもりです。

「あーかおりPっぽいこれは笑」みたいな。
ひと昔前の音像は確実に意識しています。

あと、ちょっと疲れが出てきた感はあります。
いろんな人に自分を認知してもらう活動って疲れるんですよ。ファンの実体が見えなくて。
もうフォロワー10000人もいたら大体広がった方でしょ。
私のことフォローしてなくても、TLに上がってきて一度は目にしたことあるはず。

それで興味ないからって追ってこないんじゃ、もうそれまででしょ。
もう諦めました。意味ない。そういう層にいくらアプローチしても。どうせこのnoteも見てない。

だからベクトルを変えてみようと思って。
野次馬をガン無視してみたらどうなるんだろう?って。ろくにMVも作ってないですし。

どんなに好きなアーティストでも毎日聴いてばっかじゃないと思うし。
一回聴いただけじゃよくわかんなくて、何度も聴いているうちに好きになるパターンもあるだろうし。
一発の衝撃で好きになってもらおうなんて思ってない。

冒頭で聴いてとか言ったけど、あれは私に興味がある人の背中を押してるのであって。
それかこのnoteがきっかけで流入してくる層へ向けてね。

みたいな感じで。
実は意外と現実見て作ってます(笑)。調子乗ってるって思われちゃうかな。

あーあとね、生音・生演奏至上主義者をけちょんけちょんにしてやりたい(笑)。自分もその主義なんだけど(笑)。
特にドラムは誰かを○す気で、○意を込めて作ってます。
ミックスがどうこうの話じゃなくて、破壊力というか○意(笑)。

私がドラムにやってほしいのはこういうプレイ。
カイリキーみたいに腕が4本ないと叩けない!とかそういう次元じゃない。
私がドラムにやってほしいのはこういうプレイ。
軸があるというか、根拠があるテクニック。

ギターとベースは……まあそんな難しいことはやってないです。
多分すぐ弾けますよ。

なんかいろいろ言いましたけど。
とりあえず10回聴いてください(笑)。
しょぼく聴こえるんだろうなー。楽しみ。


かおりP
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↑当然1stは聴いた上でこの記事見てるんですよね?
いや、まさか、そんな……

↑当然2ndは聴いた上でここにきてるんですよね??????!!!!
いや、まさか聴いてないとか……それは信じられないです。


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