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光られし女ども

光られし女たち めちゃくちゃ面白かった!! 光源氏の女たちが100年経った今、光源氏を断罪する!その決起集会にたちあったの。 今の法律でみると、若紫、不同意性交等罪だよね?とか、末摘花の外見を笑うなんてそんなルッキズム許されるの?とか、今のコンプラであの時の源氏を責めるんだけど、すーぐ脱線しちゃうし、いやしかし源氏、センスがいいんだよねーってなっちゃったり、個性的な女性たちが愛おしくなるの。 みんな素敵なんだから!! 大胡愛恵さんは夕顔、廃墟デートで性的コンセンサスに

    • LIZZIE めっちゃくちゃよかった

      Lizzieみたんだけど、なんか、今でもすごいものみた興奮で、うあああってなってる。 実在の、リジー・ボーデンの物語が下敷きになってるの。登場人物はリジー・ボーデン、リジーの姉のエマ、リジーの「友達」のアリスラッセル、メイドのブリジットサリバン。 またもや韓国語ミリしらで、ドーンって受けとったものだけで感想言うね!すごい勇気に乾杯!!全然違うかったら教えてね。 リジーの父とその継母が殺された殺人事件の話なの。 全編ロックで、喉どうなってるのってくらいシャウトして、でも

      • In The HEIGHTS と、移民について考えてること

        In the heights さいっこうです。 だんだん劇場に人が増えてきて、席が埋まって、客席の熱気がどんどん上がってきて、劇場が震える瞬間に立ち会ってる。RENTやメリーポピンズの、前回じゃなくてその前の回のトートバッグ持ってきてる人たちがきてて(おぉおお!見つかった!!)ってなりました。 わたしの戸井さんがすっごくかっこよくて、すっごくすっごくかっこよくて、物凄いかっこよかったんだけど、 お話しはニューヨークのワシントンハイツ、移民がたくさん住んでいる地区で、みんな

        • プリンセスと手話

          The BATTLE: Princess and villains みに行ったの。 ディズニーの曲を、プリンセスチームとヴィランチームで対戦形式で歌っていくっていう楽しそうなコンサート!!たんんんのしかった!わたしに必要なのはこれだった。キラキラを摂取した!! プリンセスチームの西岡舞さんのシルキーヴォイスもほんっと素敵だったし。っていうか素敵だった。乳白色の絹布に包まれてるみたいな声。そんなのもうプリンセスじゃん!!! ブダ麻里江さんの優しいんだけどぐああああってくる声も

          ダブリンの鐘つきカビ人間

          ものすごく完成された、めちゃくちゃ面白いお話しだった! 霧の夜に、森の中にぽつんとあるおうちに、カップルが迷い込むところから始まるの。快く迎え入れてくれたおじいさんに、ふと霧の中で聞いた歌のことを話すと、問わず語りに昔ここが街だったこと、自分が市長だったことを話してくれる。 この市長が松尾貴史さんなんだけど、声が深くて、松尾さんに誘われて物語の世界の入り口に立つのがとっても心地いい。そしてこの霧の中の曲がケルティックな感じででも日本の童謡みたいで物語の色や匂いをそのまま映し

          ダブリンの鐘つきカビ人間

          観客に誇れる現場から、いい作品を届けよう。

          ハラスメント防止ポスター、協賛させていただきました。 わたしは、レミゼラブルで貧困と無知について考え、パレードやメンフィスで人種差別と戦うことを決意し、ラカージュ、プロム、ジェイミーで個人の尊厳は決して毀損されるべきじゃないって学んだの。自分にも物語があるのと同じように、周りの誰も彼もがそれぞれの物語の主人公だって知ったのもお芝居を見て、自分じゃない人の人生を生きる経験を何度も何度もしてきたから。 わたしが他人を大事にできるとしたら、それは、もちろん今まで家族や友人や周り

          観客に誇れる現場から、いい作品を届けよう。

          鉄鼠の檻!!

          鉄鼠の檻がミュージカルになりました。 え?でしょ? あの、読む鈍器でお馴染みの京極夏彦の京極堂シリーズ。オタクはみんな大好きなあれです。びっっくりするくらい長いのよ。厚さ6、6センチの文庫本とかもうどう読むの??っていう。 原作大好きなの。美形のお坊さん、命懸けの修行。常人にはわからない高潔な思考回路と執着や妄執や欲望。そして禅の教え。 でも、これをミュージカルで?大体何日かかるの??って思ったの。 そしたら、すごかった。 舞台上にいろんな幅の柱?板?が幾つも垂直に立っ

          鉄鼠の檻!!

          Come From Away

          わたし、今まで見たミュージカルの中で多分この作品が一番好き。どうしてだろう。お衣装もセットも最低限だし、派手ではないのだけど。 911の同時多発テロの時のお話し。アメリカ領空が閉鎖されて、アメリカに着陸するはずの飛行機38機が、カナダ、ニューファンドランドのガンダーっていう、人口8000人の町にある空港に緊急着陸するの。 乗客は7000人以上!ほぼ人口とおんなじ! ガンダーの町の人たちがてんやわんやしながら、不安な乗客たちを町に受け入れる。飛行機の人たちがガンダーに滞在し

          Come From Away

          音楽劇「瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々」

          音楽劇「瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々」みてきた 最近全然お芝居見られてないから、もう、朝からわっくわくなの。お仕事しながらも足がもうそわそわしちゃってた。 なんかで見た映画で、自殺しようとする人に宝くじを渡して、結果がわかる来週まで生きろ!っていうシーンがあったけど、わたしにとってそれはチケットなの。 指折り数えて、何度も劇場のホームページみて、あと3日、2日、1!今日だ!!!って朝からワクワクして劇場にむかうの。 そうやってみた作品がこんなに素敵な作品だなん

          音楽劇「瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々」

          SMOKE

          SMOKEみてきたの。 なんか、公演中止やら色々で、お芝居を見ることに疲弊しちゃっているような気がしたけど、やっぱり劇場で、物語の世界が始まったら、お椅子が硬かろうがちょっと寒かろうが、もう、わたしは世界から守られてた。絶対に外界から安全な100分。 そして、SMOKEの物語に背中を押されて、自分の選択や頑張りや失敗しちゃったなっていう後悔も、全部ひっくるめてそれでいいよって言ってもらえた気がして劇場を後にしました。本当にありがとうなの。外は雪で現時点で無事帰れるかも不明だ

          Tootsie

          Tootsie見てきた! いろいろ悲しいニュースが多くて凹んでる新年に、へこたれてる私たちを元気づけてくれるミュージカルだった。華やかで楽しくて、元気でる!!! 考えさせられる重いお芝居も人生に絶対必要だけど、とにかく楽しくて音楽に体が動き出しちゃうミュージカルも大事!!! マイケルドーシー(山崎育三郎さん)は、お芝居は悪くないんだけどこだわり強くてややこしいことばっかり言って周りに煙たがられる40歳の俳優。 エージェントもクビになっちゃって、にっちもさっちもいかなくなって

          今年みた舞台まとめ

          何かにやられ、昨晩胃痛にのたうち回りました。 ジルドレを途中退出してしまったことが一番の後悔です。比喩じゃなくないた。。わたしきもーい!! さて、そんなわたしが「今年はあんまり見てないかも」と思ってうっかり見た作品数を調べてみたらびっくり。複数ステージ見てるのもあるから、公演数はもっとやばい。調べたくない。 来年はあんまり見られなくなるのです。 だからゆるして。 全部ほんっとに楽しんだ! 一番笑ったのはNOISESOFF 一番泣いたのはALTERBOYS 私が読売演劇

          今年みた舞台まとめ

          John &Jen と字幕ガイド

          ジョンアンドジェンみてきたの。 クリスマスの家族が集まる季節にぴったりなお話し。 ジョンとジェンは仲の良い、少し歳の離れた姉弟で、1980年前後のアメリカの田舎に住んでる(ちょうどわたしとおんなじ時期おんなじ場所にいたんだなあ。) 父親と母親は喧嘩が絶えなくて父からの暴力もある。 姉のジェンは暴力を振るう父を許せなくて、弟を守らなきゃって思ってるけど、弟は自分が悪いから叩かれるんだ、お母さんがお父さんを怒らせるからいけないんだ、お父さんは尊敬すべきだって思ってるの。 結

          John &Jen と字幕ガイド

          劇場とアクセシビリティについて真剣に考えたいのよ

          劇場とアクセシビリティについて、真剣に私考えたい。 舞台芸術を楽しむオタクの仲間たちをとにかく増やしたい。ミュージカル好きを増やしたいし、戸井さんのオタクがいっぱい集まってバスツアーしたい。場合によってはガチ恋のファン同士で揉めたい。 視覚、聴覚を補うことについては、技術の力とトライアンドエラーでどんどんアクセスしやすくなっているように思うし(当事者の方からするとまだ足りなかったり、当事者の人への伝え方がいまいち足りなかったりするかもしれないけど)、成功事例を見ることが多

          劇場とアクセシビリティについて真剣に考えたいのよ

          阿佐ヶ谷スパイダース ジャイアンツ

          長塚さんがKAATの芸術監督なので、もはや阿佐ヶ谷スパイダースは他人事ではないです。 そんなわけで見に行ってきたの。ジャイアンツ。 なんか、徹底的に人間のお話しだったの。 「ケイトウ」が始まっちゃうと、大きな目玉が浮かんで、時間と空間がぐにゃぐにゃになるの。 そんな世界で目玉探偵に連れられて、「わたし」と息子である「あいつ」を探しに行くの。わけわかんないファンタジーなんだけど、なんか、あまりに普通にファンタジーの世界に連れてかれるから、普通がよくわかんなくなってくる。

          阿佐ヶ谷スパイダース ジャイアンツ

          聲の形 

          聲の形みてきました。ミュージカルと聲の形、ぴったりだった。 すごかった。本当に素敵だった。 小学生の時に耳が聞こえない西宮さんへのいじめをした石田くん。そのいじめをきっかけに自分自身もいじめられることになる。 高校生になって自分がしたことを後悔?して、西宮さんのところに行くところからお話は始まるの。 障がいを持った人をいじめちゃいけない。いじめたら謝らなくちゃいけない。そうひとことで言っても、ごめんねって言ったら終わる話じゃないし、耳が聞こえない人にイラッとしたらだめで

          聲の形