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海の見える自宅の災害リスク&対策@熱海

こんにちは。「自分らしく暮らしたい人の妄想から実現をサポート」しているライフスタイルデザイナーの中屋香織です。(なぜ中屋がライフスタイルデザイナーをやっているのか?はこちらの記事へ)

私は首都圏の不動産会社で13年間働いていましたが、5年前に「好きな場所で自分らしく暮らしたい・働きたい。自分が暮らす街でまちづくり活動をしたい」と思い熱海に移住しました。

そして今から1年前の2021年7月3日午前10:30。熱海市伊豆山地区で土砂災害が発生しました。しばらくの間、被災した知人とは涙なしには会話ができませんでした。それからというもの「災害」というワードに敏感に反応するようになりました。

災害のプロから、自宅の「災害リスク&対策」について教えていただきました


あるきっかけで、熱海にある自宅の「災害リスク&対策」について、地盤災害ドクターに教えていただける機会に巡り会えました。とてもいい経験でしたので、私が知り得た情報・気づきをシェアしようとこの記事を書き始めました。

普段、私のところにくる相談では、熱海に移住検討する方が多く、地形によるリスクを気にする方もいらっしゃいます。また、今住んでいる家の災害リスクが気になっている方もいると思うので、少しでも参考になる事があったら嬉しいです。

海が見える物件に住んで感じていること@熱海


私の家は、窓の外に海が見えて、海まで徒歩15分の距離にあります。海と山の近さはとっても魅力的で、毎日心地よく過ごしています。私の家のように海が近くて眺望のいい物件は、傾斜地に建っていることが多いです。

朝は、水平線から登ってくる朝日が見えて本当に心地がいい

この家はとても心地よくて気に入っているのですが、山の斜面に建っていて敷地の一部が土砂災害特別警戒区域(急傾斜地の崩壊)にかかっています。大雨により土砂災害の懸念があるときは、敷地外に避難することが望まれる場所となります。

緑に囲まれた気持ちの良い環境なのですが、急傾斜地なのでリスクもある。

実際住んでいても台風や強い雨が続くと「土砂崩れ大丈夫かな、、」とハラハラします。

災害が起きる可能性がある時にやっていること

というわけで台風や強い雨が続いた時は、なにごとも最悪の事態も考えるビビリな私は(楽観的な性格なのですが、ビビリでもあるw)じっとしていられず、早めの避難準備と避難先の確保(安全な場所に住んでいる友人宅に泊まらせてもらう)をして、いつでも避難できるよう準備に走ります。

2019年10月、伊豆半島に台風が直撃した時は、土砂崩れの不安に加え、強風で周囲の林から折れた木の枝が飛んできてベランダのガラスが割れるかも?と不安になったので、安全な場所にある友人宅に早めに避難させてもらいました。

友人のご家族(熱海市内の傾斜地に住むご両親)も避難してきたので3家族が集まりました。非常食はストック用に回して、まずは持ち寄ったものをテーブルに並べたのですが、準備する時間があったおかげで品数豊富で、持ち寄りパーティのように賑やかになりました。(実際の写真↓)

それぞれがご飯を持ってきたので、おにぎりの数が多い!
私は大量のカレーを。食いしん坊が集まると食事が豪華になりますね。

ホームインスペクションの会社の謎のキャンペーンに応募


ビビリなおかげで自主避難を楽しんだりしている私ですが、ピンとくる面白いキャンペーンを発見!ホームインスペクションのさくら事務所の『ご利用者数55,555組達成キャンペーン』でした。

キョンシー?ホラー?

「あなたの望み叶えます」!!??

え?え?どーゆうこと??(2度見以上した)

なんか怪しいよ〜〜〜
顔でか!!!
と同時に、地盤災害ドクターって何?と興味が湧いた。

横山さんだけ超アップって!とウケながらもコメントを読んでいたら、「ぜひこの地盤災害ドクターの横山さんにお願いごとを叶えてもらいたい!」とピンときました。そこで・・

「熱海の自宅の災害リスクと対策について教えてください!」


と応募をしてみたところ、当選!応募者多数だったキャンペーンにも関わらず、当選者5人の中の1人になれました〜。嬉しい!!

というわけで、先日、私が住む家の災害リスク&対策について地盤災害ドクターの横山さんに、オンラインでじっくり教えていただきました。

質問するとさっと資料が出てくるのにも感心!

なかでも災害が発生する前兆の話は、熱海市伊豆山の土砂災害で被災した知人が「建物内に水が流れてきた」と言っていたのを思い出さずにはいられませんでした。(私の自宅から10kmほどの場所での土砂災害だったので、身近な人が被災しました。)

知人「倉庫にいたら、足もとに水が流れてきたんだよ、なんだろな〜と思っていたらどんどん水かさが増して・・。でも何が起こっているのか理解できずにいて。そしたら一緒にいた若者が「これヤバイっすよ!今すぐ逃げないと!」と飛び出したんだけど、俺の大切な車が流されちまったよ」

と。地盤災害ドクターの横山さんから聞いた前兆『水が流れてくる』に該当・・。

土砂災害の前兆

・水が流れてくる
・その水が濁っている
・普段流れている水が止まる
・ひび割れ
・擁壁が膨らんできた
・木が傾いてきた
・異様な匂い
・音

など、普段と違う異変に気づいたら必要な行動をとる(行政に連絡し、家族や周囲の人に伝える)事や、ただの知識ではなくいざといいうときに対応できるレベルまで具体的に考えておくことの必要性を考えさせられました。

災害に備え、自分にできることはないか?

すぐできること


ハザードマップを確認して自分の家は「どんな時にどんな危険があるのか」、避難する際の「具体的な行動」について知ること、それを家族全員で共有することかなと思います。

例えば、土砂が流れてきた時は、低くなっている方向ではなく高くなっている方向に逃げる。避難経路に危険な擁壁がある場合は、遠回りでも別のルートにするかできるだけ擁壁から離れるなど具体的に確認しておくことが大切だと災害ドクターの横山さんもおっしゃってました。

小学生の娘に学校の避難訓練のことを聞いてみたら、津波の避難訓練で坂の上にある中学校までダッシュで走っているのだけどめちゃくちゃキツイ!と言っていました。私は走れないかも・・。

熱海で物件探しをしている方へ


いい物件に出会った時、不動産仲介会社の担当者から早く決断することをすすめられる事があると思います。そんな時に慌てないで慎重に判断できるよう、検討しているエリアの災害リスクをあらかじめ確認しておくと良いと思います。(熱海市のハザードマップ

購入検討している物件が出たら、その建物の安全性を確認すると安心です。ホームインスペクション災害リスクカルテを活用して、客観的な判断をして欲しいなと思います。

まずは知識を得たいという方にはこの本「災害に強い住宅選び」がオススメです。

この本は特に男性にオススメしたいですね。物件の内見中に、建物の安全性について基本的な質問してくる方が多いので、内見前にこの本を読んで、『ハザードマップの見方、土地の良し悪しの見分け方、マンション・戸建てのそれぞれの注意点、事前対策、事後対策』を学んでおけば、内見の際にはより深く現地確認ができるようになると思います。(チェックポイントリストを作って持っていけたらベストですね!)

まとめ

熱海のように災害の多いエリアで生活する際は、各自が災害リスクと対策を理解しておくことが大切だな〜と改めて感じました。私も、家族に「自宅の災害リスクと対策」を共有して、避難訓練&備えをしておこうと思います。

そしてなんと嬉しいことに、地盤災害ドクターの横山さんとさくら事務所スタッフの堤さんにインタビューをしていただき、さくら事務所のコラム『斜面物件の安心な住み方とは~「眺めのいい家」の災害リスク対策~』に登場させていただきました。

参考になることが盛りだくさんなコラムでしたので、一人でも多くの方に読んでいただけたらいいな〜と思います。

長くなってしまいましたが、少しでも参考になることがあったら嬉しいです。


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中屋香織|移住サポートの専門家
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