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ノーストレスのインドア生活を送る

シチリア島の州都、パレルモからの発信。

インドア生活24日目です、元気にしております。            確かに不便であり、家の中にいることに飽きてはいます、勿論。     ただ、そこへ集中してしまうと不満がどんどん溢れ出る可能性があるので、出る前に根元を引っこ抜いてしまいます。

世界的な人命の危機、経済の危機、このような状況においてどう気持ちを前向きに保てるかを考えてみました。

イタリア、スペイン、アメリカ・・・、今はこの3ヶ国が一番悲惨な状況で、私はそのトップクラスのイタリアに住んでいます。           その中でも危機感を持っている人、不安な人、不安だけど出掛けたい人、自分は平気と思っている人・・・、と温度差が違う人達が共存しています。 それはアメリカでもスペインでも同様かと。

「今自分にできることは何か?」を考えれば、それはもう外出を控えて、人と接触せずに家にいる、これしかないですね。             ある意味非常に辛い状態に身を置いていますが、「自分にできることがこれだけ」だとしたら、次にそれとどう向き合うか?

3週間以上の軟禁生活で、個人的なプラス面を考えてみました。

① 外出、外食をしないので、家計が潤う。

②今までだったら足りない物があればすぐに買いに行っていたけれど、今は「ある物で何とかする」生活なので、買った食料品を使い回して使い切る事が出来るようになった。 食品の無駄が出ません。

③お化粧しないから化粧品の消耗もない。

④家の断捨離が進む。

⑤いつかしようと思っていた色々なリサーチが進んでいる。

⑥沢山読書。

こんな感じでしょうか。そして更にもう少し広い目で見てみると、例えばアメリカはこれを機会に医療保険の制度が変わる可能性があるし、テレワークが進んで定着していけば、健常者だけでなく障害者の働く枠が増えるかもしれない。 現在テレワークで家にいる父親が「家事、育児」の大変さを身を持って理解するようになってくれるかもしれない。 

勿論負の面もあると思いますよ。 「テレワークなのに、子供がうるさくて仕事にならない」などと言うお父さんもいるでしょう。 ただコロナがなければあり得なかった生活を強いられている現在、今まで知る事の出来なかった、それこそ存在すら知らなかった現状や相手の立場を垣間見る事が出来るチャンスでもあると思います。

どうあがいても事実は事実、現状は現状だから、結局はそれをどう捉えるかという「自分の問題」になってきているのだと感じています。

すごくくだらない例を挙げれば、お洒落して出掛けようと思ったらいきなりの大雨。 文句を言いたくもなりますが、言っても雨は止まないわけで。 ならば大雨でも大丈夫な靴を選び、その靴に合わせた中で出来る一番のお洒落な装いを考える。 履こうと思っていたサンダルは、次の晴天の時に履けばいい。 

そんな事を言ったって、仕事は無くなるし、いつ迄続くか分からなくて不安だし・・・という声が聞こえてきそうですが、皆んなそれぞれの不安の中で生活しています。

私もフリーランスだし、勿論仕事はない状態。 

泣いて状況が変わるなら思いっきり泣きますが、泣いても笑っても変わらない時は笑っていた方が良い。 

これ以上自分でストレスを作る必要なないから。

私は自分自身、こんなに簡単に軟禁生活を受け入れる事が出来ている事に驚いています。 でも出来ています。 3月1日から1年半振りの帰国予定でしたが、それも断念し、キャンセル料も戻らず・・・、悔しく悲しいですが、あの時帰国していたらいつイタリアへ戻れるかは分からなくなっていたはず。 だから結局は帰国しなくて良かった。

物事には全て意味があるのだと実感しました。

いつ迄続くかは分からないけれど、この先一生続くわけではないのですから、私はこの状況と上手く共存する事を選びました。 

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