#noteで世界地図を作ろう・ベオグラードより
シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。
引き続き大雨のパレルモです。 そして昨夜からボイラーの調子が悪く、お湯がぬるい。 こういう事が起きるのって、どうしていつも週末なのでしょう? 先日チェックして、今年の冬は大丈夫と思ったばかりなのに。 もちろん暖房も温度が上がらず、家の中で遭難しないように厚着しています。
さてこの度、フォローさせて頂いているチェンナーさんとリチャードさんのコラボ、「#noteで世界地図を作ろう」と「日本語業界の街を作ろう!」に参加したいと思います。 詳しくはこちら。
旅行のできない今、世界のあちこちをバーチャル的に移動して、ワクワクが膨らんでいきそうな企画です。 リチャードさんの世界地図を見てみると、まだまだ紹介されていない場所が沢山あって、イタリアに関してもローマ、ミラノ、ヴェネチアくらいです。 なら住んでいるパレルモの事を書いても良いのですが、まずはあまり日本人の行かない街を選んでみました。 セルビアの首都、ベオグラード。
ベオグラードを訪れたのは2018年の4月、相方の趣味の車関係で知り合ったセルビア人に招かれて、彼の企画した集まりで相方がスピーチをする事になりました。 それに参加するだけならば二泊三日で行かれたのですが、せっかくだから1週間の日程を組みました。 行ったことのない国だったので。
そもそも旧ユーゴスラビア諸国は初めてだったのです。 そしてその辺の地理もはっきりしない私。 国と首都も一致しなかったりと言うレベル。 セルビアってどんなところなのかしら? そもそもセルビアの首都ってどこだっけ? ああそうか、ベオグラードね。
初めての国へ行く時、私は「その国の郷土料理」を調べるところから始めます。 遺跡や観光名所よりも、まずは「食」から入ります。 郷土料理を調べて、その国の言葉で書き出して、食べたい物リストを作るのです。 それにしてもセルビア語って、発音が難しい・・・。 スラブ語の影響が強いのだと思い込んでいましたが、そうでもない、独自のアルファベットを持っています。
パレルモからローマ経由でベオグラードに到着、友人が迎えに来てくれてホテルへ。 仕事を抜け出してきてくれた彼とすぐに別れて、私達は街の散策へ。 お昼時だったので、どこかでランチもしなくては。
ホテルから旧市街は徒歩15分位でとても便利です。 そしてその旧市街、ものすごく整っていて綺麗でびっくり! お洒落なお店も沢山あって、パレルモが田舎に思えましたよ。 これがまず驚いたことです。
お洒落なカフェもあります。
こんなのパレルモにはなーい!
私がいくつかチェックしていたレストランは、どれもこの旧市街から少々離れた所にありました。 歩けない距離ではないけれど、旧市街でどこか良い所がないかなぁと探し始めたのですが、なかなか見当たらない。 そうしたら道ゆく人たちが声をかけてくれるのです、「どこへ行きたいの?」って。 それも英語で。 これが2つ目のびっくりです、人が優しい。 郷土料理を食べさせてくれるレストランを教わってそちらへ向かって歩き始めたのですが、どうも地図にはない道があったりして又迷ってしまったら、別の人が声をかけてくれる。 結構お年を召した方なのに、英語で。 3つ目のびっくりは「みんな英語を話す」ということ。
やっと教えて頂いたレストランに到着です。 結構綺麗なお店で、言ってみれば「高級」のカテゴリーっぽい。 郷土料理だったからもっとカジュアルなお店を想像していました。
店内は結構広い。
さてメニューを決める段階です。 食べたい物リストに色々あるのですが、初めてのレストランで「前菜の盛り合わせがあったらそれを頼む」と言う傾向のある私。前菜って郷土料理というだけではなく、お店のカラーが出る事が多いので。 前菜の盛り合わせ・2人分と言うのがあったので、それを頼んでみました。 ちなみにメニューには英語表示もありました。 地元の赤ワインを頼んで待っているとこんな物が出てきましたよ。
基本的に肉食のセルビア、保存食でもある干し肉やハム系も有名らしいです。 そして私の「食べたい物リスト」に載っていたのがカイマック島なのチーズ。 画像の白い丸いチーズがそれですが、リコッタに似てるかな? 味はもっとしっかりとしています。 パプリカのスプレッドとか、四角い器の左は干し肉をほぐして何かと混ぜた物。 これらをセルビアのパンと一緒に食べます。
イタリアでは北から南まで、黙って座ればパンが出てくるのですが、ここはそうでないらしい。 ドイツなんかと同じですね、パンは別料金です。 黄色いのはとうもろこしの粉で作ったパン。 これ又勝手に硬い系のパンが主流なんではないかと思っていましたが、密が濃くって噛み応えはありながら柔らかめのパンでした。 前菜を決めた時にメインのお肉もオーダーしようと思ったら、お店の方が「量が多いから前菜を食べ終わってからにした方が良いよ」とのアドバイスを下さったので、やはり食べたい物リストの中からサラダをチョイス。
キュウリとトマトのサラダの上に、カイマック・チーズが乗っています。 これがとっても美味しいの。 シチリアのキュウリは太くて種が一杯で、いつも日本のきゅうりを懐かしんでいる私ですが、セルビアのキュウリは美味しい。 実際このサラダは1週間食べ続けました。 お店の方のアドバイスに従っておいて良かった! これで満腹であります。
しょくご町の散策を続け、一度ホテルへ。夕方の早い時間に友人Nがホテルへ来てくれました。 翌日のカンファレンスの参加者と一緒の夕食が予定されていました。 ほとんどの参加者が泊まるホテルでの食事、かと言って一斉に始まるわけでもなく、勝手に来て、座って、食べる・・・。 何だか不思議。
ホテルのレストランにはテーブルセッティングがされていて、それぞれの席にグリーンサラダが置いてありました。 N氏とその友人も加わって適当なところへ座ると、いきなりメイン料理がドッカーンと出てきたのには目が点。
だって何この肉の量? ハンバーグ(これは郷土料理)、厚切りハム、豚肉、チーズを巻き巻きした肉が2種類。 そして行くの下は見えないところまでフレンチフライ。 それぞれは美味しいけれど、流石に食べきれない・・・。 食べきれないどころか半分がやっとでした。 相方と2人で一皿で十分だった。 N氏とそのお友達は完食していました。 「肉食の国なんだよ」とおっしゃいますが、量が凄いです。
昼、夜とたっぷり食べて、満足の初日が終わりました。 私が想像していた国とは全く違う、もっと埃っぽく大雑把な感じだと思っていたのです。 所が人は優しく、特に女性は皆身綺麗にしていてお洒落。 そして割と小柄。 ドイツ系もしくはスラブ系の体型を想像していたのですよね、根拠なく。 女の子達可愛かったなぁ。
いい意味で期待裏切りまくられた日でした。
ベオグラードの写真のピックアップしていたら、美味しい物が沢山出てきました。次回もう少しご紹介したいと思います。 どうぞお楽しみにね。