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今日のココロのおやつは「ギブアンドテイク」です。

この言葉、先日職場で中途採用の面接を行った際にふと考えさせられたのです。

「ギブアンドテイク」は利益になることを与え合いお互いにとって公平で有益な関係を築くことで、ビジネスシーンでは良く使われる言葉です。
良い人間関係のためにも「持ちつ持たれつ」という良い考え方だと思います。

先日の面接の話に戻ります。
私から面接に来た候補者の方に「もし、このご縁があってこの会社で勤務していただくとしたら、どのようなことをやってみたいですか。またこれまでのどのような経験をどのように活かしたいですか。」と質問したところ、

「私はこの会社では今までできなかったことも経験できそうですし、これからの自分を更に高めていけると思っています。」と答えました。

もう一度質問。「今までできなかったことを経験したいのですね。どのような経験をしたいですか。またこれまでの経験で活かせることはありますか。」

答えは「これまでも自分の持っている技術や知識は活かすことができたのですが、新たな職場環境で働き経験を積むことで自分の将来にとって更に有益になると考えています。」でした。

この候補者の方との面接を終えて、「ギブアンドテイク」という言葉が頭の中をグルグル回ってきました。

従業員と会社の関係、また従業員同士の関係は「ギブアンドテイク」だよなーと思っていたけれど、この候補者の方のように職場で経験を積んで更に高みを目指したい、という考え方、つまり常に「テイクアンドテイク」の考え方を強く持つ人もいるのだな。
もしかしたら、本音を言えばそう思っている人も多いのかもしれない。
なんて、考えさせられました。

いや、でも、まって。
皆が「テイクアンドテイク」の『テイカー』だったらやっぱり組織で協力して目標達成することも、そのために良い人間関係を作ることも難しいよな。
いつも自分が何かを得るためだけに行動したらどうなるでしょう。
自己中心的だったり、他の人や環境を利用して自分だけが何かを得るような行動になってしまいます。
しまいには人との関係性を乱す原因にもなりかねないですね。

お互いがお互いの良いところを認め合って尊重して、自分にないものを互いに補って助け合っているから社会や人間関係って上手くいくんじゃないのかしら。

いや、むしろ、何も見返りを求めずに人を助けたり、相手の感情や考え方を理解して行動したりする、「ギブアンドギブ」の『ギバー』の精神のほうが大切なのではないでしょうか。
「ギブアンドギブ」の行動の果てに、はじめて人から何かを得られる、「テイク」できるんだと思います。

「ギブアンドテイク」は得られる結果で、意識するのは「ギブアンドギブ」の気持ちと行動が先だよね。なんてことを気づかせてくれた体験でした。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。