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おしゃべりが止まらない人

こんにちは。
今日のココロのおやつは「おしゃべりが止まらない人」の体験談です。

最近の海外出張先での出来事。
同僚4名が同行したのですが、旅行で数日一緒に過ごすと、それぞれの人となりがよく見えてくるものです。
普段職場で業務上の会話をする程度だった、同行した中の一人がとてもおしゃべり好きだったことが判明。
ただのおしゃべり好きというより、常に何かしゃべっているのです。

移動中の地下鉄の中、歩いている時、ビルのエレベーターの中、とにかく話が止まらない(笑)

日本語で割と大声で「キャッキャッ」と話したり、スマホで何を調べながらあれこれ教えてくれる様子を見て、はじめのころは「海外出張が嬉しくてウキウキしているんだな~」と思っていましたが、日を追うごとに、「ここは海外だから油断していると危ないな~」と心配になりました。
一旦思い切って「ここは日本じゃないから気をつけてね」と声をかけたのですが、「はい、気をつけま~す」と言って、様子は変わらない。

二日目、三日目と過ごすうちに、他の同僚たちもその『おしゃべりさん』にだんだん疲れてきた様子。

「おしゃべりが好き」なことは、決して悪いことではありません。
その場を明るくしてくれたり、盛り上げてくれたりする存在でもあります。

なのに、なぜみんなこの人には疲れるのか?

私は途中からこの『おしゃべりさん』を観察してみることにしました。

みんなを疲れさせてしまう原因は二つありました。

ひとつめは、一方的に話をして他人の話を聞いていない。自分の話ばかりしている。
ふたつめは、声のトーンがすごく高い。そして常に音量が大きめ。

会話はペースと声のトーンを合わせることができるとより円滑に信頼して進めることができますからね。

「常に自分の話ばかりするのはなぜか?」

  • 自尊心が高い:  自分を認めてもらいたいという気持ちから、自分の話を多くする。

  • 何か不安がある:  話をし続けることで緊張や不安を緩和しようとしている。自分を守ろうとしている。

  • 共感してもらいたい:  自分の経験や感情にたいして他人からの共感を得たい、他人とつながりたい。

  • コミュニケーションスキル:  話を聞くスキルや相手とバランスを取るコミュニケーションスキルが不足している。

  • 自己承認欲求:  自分自身を理解してもらいたいという欲求がある。

なるほど、どれにも当てはまりそう。

そこで、この『おしゃべりさん』とは無理に話をキャッチボールすることはやめました。(もちろん、仕事の場面以外でのことです。)
とにかく、ひたすら『おしゃべりさん』の話を聞くのみにしてみました。
適度に相槌を打ちながら。たまに、「そうだね、そうだね」だけを言って。

そして、出張から帰国する日の前日の夜、『おしゃべりさん』が私に言いました。
「私、本当はすごく人見知りなんです。この国に来るのも初めてで、初めて会う人もたくさん居たので、ずっと緊張していたけど、おかげで何とか無事に仕事も終えることができました。」

「そっか、人見知りなんだね。なんか不安だったかな?その反動でいつもずーっと話していたんだね(笑)」

「えーっ!そうですか、わたしそんなに話してましたか?!」

「・・・」

私のコミュニケーションへの探求はまだまだ続きます。
そして本当に面白くて興味深い!

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。