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#3 世界一周のその後。鹿児島の島を巡る旅で自分を生きたくなった。
2012年のマヤの予言「人類滅亡」を信じて世界一周の旅に出たのに、
人類は滅亡せず、地球は今日も回っていた2013年。
マヤの嘘つき!
と言ってやりたかったが、ぐっと堪えて今後の人生を考えました。
世界の不真面目な、楽しげな、働き方を散々目にしてしまったが最後、
日本の会社社会には戻りたくない、ヤダヤダ期に入っていた私。
いずれ戻るにせよ、まだ先延ばしていいのではないか。
ということで、
長年の夢であったトカラ列島、奄美群島などを船で周る「鹿児島の島をめぐる旅」に出ることにしました。
屋久島〜トカラ列島(諏訪之瀬島〜中之島〜宝島)〜奄美大島〜徳之島〜沖永良部島〜与論島〜沖縄本島を船で移動しました。
約2ヶ月の鹿児島の島をめぐる旅で自分を生きたくなった
のんびり滞在して島の暮らしを味わいたい
という目的もあったので、労働と引き換えに無料で滞在できるワークエクスチェンジができる場所にも滞在。
中でも、トカラ列島・宝島での島暮らしは人生の大きなターニングポイントでした。
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トカラ列島は屋久島と奄美大島の間にあり、7つの有人島と5つの無人島から成る島々です。
僻地レベル5に指定されているこの島へのアクセスは、
鹿児島と奄美を週2回だけ往復するフェリーのみ。
3時間で歩いて1周できる小さな島には店は1つだけ。
髪を切るのは近所のおばちゃん、
魚は釣って捌いて食べる、
近所へのお裾分けは毎日のようだったし、
家も自力で建築
などなど、
宝島の人々は生活にかかわること、ほぼすべてを自分たちの手で作り、生活していました。
私も自分の人生の舵を取りたい
島民全員、クリエイター。
無い物は作る、そして足るを知る。
そんな宝島の暮らし。
他にも屋久島や与論島でも自営業をやっている方にお世話になりましたが、
会社に属さなくても生きていけるロールモデルを、何組もこの旅で見てしまったのです。
(大変な部分もあるにも関わらず、良い部分しか見ずに安直に思ってしまったが…)
会社に雇われず、
自分自身がリーダーとして自分の人生の舵取りをしている彼らはとても楽しそうで…
私も何かに打ち込み、自分の人生を生きたい。
旅を終えた後、そう思うようになっていました。
手に職をつけるっきゃない
世界一周で日本よりも楽観的に人生を謳歌している人々を見たり、
鹿児島の島を巡る旅で
仕事も生活も一緒くたに「創造」して暮らしている人々を見て、
私の中から出た次なる人生設定が
ー日本で会社に縛られず、楽しく生きるーでした。
そして、その手段は
「どこでも生きていける手に職をつける。
…できれば、世界でも通用する職人とか…」
こうして、物作りへ関心が湧き、デンマークに向かうのです。
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