AIツール『Insight Journey』で自己分析とマーケティングの新境地を開拓
はじめに
SWC(Sloth with Creators)コミュニティメンバーのKaoriです。
今回は、AIを活用したペルソナ分析ツール「Insight Journey」についてご紹介します。このツールは、マーケティングやビジネスにおけるターゲット理解を深めるのに役立つだけでなく、自己分析の可能性も秘めています。
わたしがこのツールを知るきっかけとなったのは、ウミノさんのスタンドFMでの配信です。こちらを聞いて、すぐに試してみました。(ウミノさんのチャンネルは、AI情報をキャッチアップしたい方に非常におすすめです!)
それでは、実際に使ってみた体験を交えながら、詳しくお伝えしていきます。
Insight Journeyの概要
Insight Journeyは、AIを駆使してペルソナ分析を行うツールです。マーケティングの専門家でなくても、簡単に使いこなすことができるのが特徴です。これがなんと無料で、しかも登録不要で利用できてしまいます。
このツールには、以下の8つの主要機能があります:
ペルソナのプロフィール作成
Insight Journeyは、驚くほど詳細なペルソナプロフィールを生成します。例えば、[名前・年齢・性別・職業・学歴・居住地・目標・課題・趣味・コミュニケーションスタイル]など、非常に詳しく描写されます。このような具体的なプロフィールは、ターゲット層の理解を深める上で非常に有効です。ペルソナが持つペインとゲイン分析
ペルソナの抱える課題(ペイン)と目指す利益(ゲイン)を明確にします。この分析により、ペルソナのニーズをより深く理解することができます。課題が発生している背景の分析
ペルソナが直面している問題の根本的な原因を探ります。この分析により、問題の本質を理解し、より効果的な解決策を見出すことができます。現在の代替方法の提示
ペルソナが現在取り得る行動や選択肢を示します。これにより、ペルソナの現状と可能性を把握することができます。ペルソナが解決したいジョブの特定
ペルソナが達成したい具体的な目標や課題を列挙します。これらのジョブを理解することで、より的確なソリューションを提案することができます。刺さりそうなセールスワードの提案
ペルソナに効果的なマーケティングメッセージを生成します。ペルソナの興味を引きそうなフレーズが提案され、マーケティング戦略の立案に直接活用できます。より深い状況理解のための質問と回答
ペルソナについてより深く理解するための質問と、想定される回答を提供します。これらの質問と回答を通じて、ペルソナの思考や行動をより深く理解することができます。状況理解のためのインタビュー内容とペルソナの回答
最後に、ペルソナへのインタビュー質問と、それに対する詳細な回答を生成します。これにより、ペルソナの具体的なニーズや課題に焦点を当てた戦略立案が可能になります。
これらの8つの機能を通じて、Insight Journeyは単なるペルソナ作成ツールを超え、深い洞察と具体的な戦略立案のサポートを提供します。マーケティング担当者や起業家、さらには自己分析を行いたい個人にとっても、非常に有用なツールとなるでしょう。
利用体験
Insight Journeyを実際に使ってみた体験をお話しします。わたし自身はマーケティングやターゲット分析といった専門的な概念には馴染みがありません。そこで、このツールを試す際、最も身近な「ターゲット」として自分自身を設定してみることにしました。
最初の入力画面では、「誰が」「どんな問題を解決したいか」を入力するようになっています。
ここに「30代のクリエイター志望」が困っている、「AIを使った創作でマネタイズをしたい問題」を解決したい、と入力しました。
つまり、わたし自身の状況をそのまま反映させたのです。この自己投影的なアプローチを取ることで、ツールの機能をより身近に、そして深く理解できるのではないかと考えました。それでは、このターゲット設定から得られた結果を、各項目ごとに(少しずつ)紹介していきます。
ペルソナのプロフィール
-名前:高橋直樹(たかはしなおき)
-年齢:32
-性別:男性
-職業:フリーランスのイラストレーター/デジタルコンテンツクリエイター
-背景:学生時代からイラストを描くことが得意で、大学卒業後に独立。最近AIに興味を持ち始め、AIを活用した創作の可能性を模索中。
-目標:AIを使って作品のクオリティを向上させつつ、効率的に作品を量産したい。NFTとしての販売やオンラインストアでの販売も検討中。
-課題:AIツールの使い方に対する不安、著作権やオリジナリティの問題、マネタイズ手段の選択に悩んでいる。
ペルソナのペインとゲイン
-ペイン(=課題):
・顧客への作品の価値説明が難しい。AIを使った作品の価値をどのように説明し、顧客に受け入れられるのかが分からず、自信を持てないでいる。
・多くのAIツールが存在する中で、どのツールが自身のクリエイティブプロセスに適しているかを判断するのが難しいと感じている。
-ゲイン(=利益):
・独自性のある作品制作。AIを活用することで従来のスタイルとは異なる新しいアートスタイルや作品を生み出し、自分のブランドを確立する。
・AIによる自動生成や補助機能を活用することで、作品を迅速に量産し、制作時間を短縮できる。これにより、より多くの作品を市場に提供できる。
課題が発生している背景
-デジタルアート市場の競争が激化しており、作品をどのように差別化するか悩んでいる。また、AIを使った制作過程で、他のクリエイターと被る可能性があることに懸念を抱いている。
-最近のトレンドに対応するためにAI技術を学び始めたが、具体的な適用方法や効果的な使い方について明確なビジョンを持てていない。
-マネタイズ手段として考えているサブスクリプションモデルについて、どのような特典を提供するかや、価格設定の方法など具体を思いつけずに悩むことが多い。
現在の代替方法
-オンラインマーケットプレイス(例:Etsy、BASE)を利用して、AIを駆使して制作したデジタルアートやイラストを販売し、収益を上げる。
-サブスクリプションプラットフォーム(例:Patreon)に登録し、ファンに対して特典(限定作品、制作過程の映像、個別指導など)を提供することで、安定した収益モデルを確立する。
-NFTマーケットプレイス(例:OpenSea、Rarible)を利用して、AI生成物をNFTとして販売し、デジタルアートの新たな収益源を確保する。
ペルソナが解決したいジョブ
-AIを使ったイラスト制作のプロセスを理解し、著作権やオリジナリティについての不安を解消したい。
-AI技術を用いた作品の価値提案を明確にし、顧客に伝えるためのマーケティング戦略を構築したい。
-NFTの仕組みを理解し、効果的に自身のデジタルアートをNFTとして販売するためのプラットフォームを選定したい。
刺さりそうなセールスワード
-「AIで生み出す、あなたの新しいアートの世界」
-「オリジナリティを保ちながら、創作の効率を最大化」
-「AI技術を駆使し、次世代のクリエイティブをリードする」
より深い状況理解のために聞くべき質問とペルソナの回答
-AIを活用した創作に対する具体的なイメージやビジョンをお持ちでしょうか?
高橋直樹: はい、私はAIを使用して自分のイラストに新しいスタイルやテクスチャを加えたいと思っています。また、AIの機能を使って何か新しい表現方法を見つけ、自分の作品に独自性を持たせたいなと考えています。
-顧客に自分の作品の価値をどのように理解してもらいたいと考えていますか?
高橋直樹: 顧客には、AIがどのように自分の創造性を引き出し、作品のクオリティを向上させているのかを伝えたいですね。具体的には、プロセスを共有し、AIが手助けすることで生まれる作品の魅力や独特さを理解してもらいたいです。
状況理解のためにインタビューすべき内容とペルソナの回答
- AIツールの使用に対してどのような不安をお持ちですか?
高橋 直樹: 「特に、著作権やオリジナリティの問題について不安があります。AIが生成した作品を自分のものとして販売できるのか、また、著作権を侵害しないか心配です。」
-今後、どのようなサポートが最も必要だと感じていらっしゃいますか?
高橋 直樹: 「AIを活用した創作についての具体的な学習リソースや、成功事例を持つメンターが必要です。また、同じ志を持つクリエイターとの繋がりを広げられるようなイベントに参加したいですね。」
自己分析ツールとしての可能性
Insight Journeyが生成したペルソナ分析の結果を見て、驚きを隠せませんでした。提示された情報の詳細さと的確さは、まるでわたし自身について語られているかのようでした。
例えば、AIを活用したイラスト制作のプロセスや、NFTとしての作品販売、さらにはサブスクリプションモデルの構築など、わたしが実際に興味を持ち、検討していた方向性がそのまま反映されていたのです。また、AIツールの使用に関する不安や、作品の価値をどのように顧客に伝えるかという課題など、日々感じている悩みまでもが的確に指摘されていました。
このツールが提供する情報量は、ここでご紹介した以上に膨大で詳細なものです。ペルソナの背景、現在の状況、将来の目標、そして直面している課題まで、まるでわたしの頭の中を覗き込んだかのような分析結果が次々と示されます。
正直なところ、この精度の高さに少し戸惑いを感じるほどでした。しかし同時に、このツールの可能性に大きな興味を抱きました。Insight Journeyは本来マーケティングのためのツールですが、この経験を通じて、強力な自己分析ツールとしての潜在能力を感じたのです。
特に印象的だったのは、課題や問題の背景まで詳細に分析してくれる点です。これにより、自分が何を解決すべきか、どこに焦点を当てるべきかが明確になります。例えば、デジタルアート市場の競争激化や、AIを使った作品の価値説明の難しさなど、具体的な課題とその背景が示されることで、今後の行動計画を立てる上で非常に有益な情報が得られました。
このツールを使うことで、自分自身の状況を客観的に見つめ直し、より効果的な自己改善や目標設定を行うことができるのではないでしょうか。わたしにとっては、クリエイターとしての方向性を再確認し、具体的な行動計画を立てる上で、非常に有益な経験となりました。
まとめ
Insight Journeyは、マーケティングツールとしてだけでなく、自己理解や事業計画、さらにはクリエイティブの方向性決定にも活用できる多機能なAIツールです。無料で簡単に利用できるこのツールは、特にクリエイターや起業家、自己成長を目指す人々にとって、非常に有益なリソースとなるでしょう。皆さんもぜひ一度試してみてください。きっと新たな発見があるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!