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台湾の超人気ドラマ『斯卡羅(スカロ)』とは?撮影場所にも行ってみた!
みなさんこんにちは、台南大好きライターのKayです。突然ですが台湾好きの皆さん、最近台湾で大ヒットした『斯卡羅(スカロ)』というドラマをご存知ですか?
『斯卡羅(スカロ)』は19世紀に台湾で本当に起きた事件をテレビドラマ化したものです。台湾人も知らない台湾の歴史をダイナミックな歴史ドラマに仕立てあげ、Netflixでは一ヶ月以上も上位3位にランクインした超話題作です。
そんな『斯卡羅(スカロ)』の撮影現場が実は台南にあります。ここは期間限定公開なので、いつ行っても必ず見られるとは限りません。旅行で来るとなるとなかなか行くのが難しいでしょう。
そこで今回は、絶対見てほしい『斯卡羅(スカロ)』の3つの魅力紹介と、台湾に住んでるからこそできる『岸内糖廠(岸内砂糖工場)』の現地レポートをお届けしたいと思います!
台湾や台湾の歴史に興味がある人は必見ですよ〜!
台湾の大人気ドラマ『斯卡羅(スカロ)』とは?
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『斯卡羅(スカロ)』が扱うテーマ「ローバー号事件」
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『斯卡羅(スカロ)』は1867年に台湾の墾丁地域で起きた「ローバー号事件」をきっかけに発生したアメリカ人と台湾の先住民と清の人々による戦争を扱ったドラマです。
ローバー号事件とは簡単にいうと、アメリカ船籍のローバー号が台湾南部に座礁し、結果乗組員が台湾の先住民に殺害されてしまった事件です。
ただ原因は乗組員たちが誤って先住民のエリアに足を踏み入れたためで、先住民の人は悪意があって殺したわけではないのがなかなか悲しいところです。
ですがこの事件を知ったアメリカが激怒し、アモイのアメリカ領事を台湾に派遣して調査を始めます。この事件は台湾近代史の150年の起点とされるほど重要な歴史的事件にもかかわらず、教科書にも載っていませんでした。
『斯卡羅(スカロ)』は監督の曹瑞原が細部まで時代背景やキャストにこだわり、制作・撮影に3年の歳月と8億円の製作費をかけてこの時代を再現しました。放送したテレビ局では歴代で最高視聴率を獲得したそうです。
『斯卡羅(スカロ)』の見どころ3つ
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時代背景がわかったところで、『斯卡羅(スカロ)』の見どころ3つ紹介しましょう。
主なキャストは3ヶ国語を操る客家人の蝶妹、台湾にやってきた米国領事のチャールズ・ルジャンドル、先住民族集落の長のTou-ke-tok(卓杞篤)です。曹瑞原監督が自ら出演を頼み込んだと言われる実力者です。
どのシーンも魅力的すぎて3つに絞るのが大変ですが、特におすすめしたいポイントを3つ紹介します!
イケメンアメリカ領事と台湾原住民美少女との危うい関係
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調査のため台湾にやってきたアメリカ領事のルジャンドル(トムクルーズ似)は、先住民族の娘である「蝶妹」に通訳を頼んだことから、ちょっと気になる関係に発展しそうになったりします。(結果は…見てのお楽しみにw)
ルジャンドルの先進的なスマートさと「蝶妹」の素朴で聡明な美しさの危ういバランスが魅力的なカップルで、毎回どうなるのかドキドキしながら見ていました🥰
5ヶ国語で繰り広げられる危険な駆け引き
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『斯卡羅(スカロ)』には台湾の先住民と、清朝からきた移民・官軍、そしてアメリカ領事の三者が登場します。そのためなんと登場する言語は5ヶ国語もあり、大事な場面でもお互いの言語が全く通じません。
そんな中、この三者を取り持つのが主人公の「蝶妹」です!彼女は先住民の言葉、北京語、英語などを操れるのですが、翻訳を一歩間違えば戦争勃発!みたいな状況が毎回繰り広げられます。
なので毎回『「蝶妹」ガンバレ〜君の通訳に台湾の未来がかかってるぞ!』と祈らずにはいられません。きっと皆さんも続きが気になって眠れないこと間違いなしです🥺
先住民のリーダー『チャマケ・ヴァラウレ(查馬克·法拉屋樂)』の演技
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『斯卡羅(スカロ)』で超・重要な役を担うパイワン族のリーダーTou-ke-tokは、本物のパイワン族であるチャマケ・ヴァラウレ(查馬克·法拉屋樂)という人が演じています。彼は本当に鬼気迫る演技で、この『斯卡羅(スカロ)』の世界にリアリティを与えています。
チャマケ・ヴァラウレは学校の教頭で、パイワン族の合唱団を率いて世界各地を回っていました。チャマケ自身は役者ではなかったですが、監督がどうしても彼にお願いしたかったそうです。
ただ残念なことにドラマが公開された直後、なんとチャマケ・ヴァラウレはガンで42歳という若さで急逝しました。『斯卡羅(スカロ)』が大ヒットしただけに、台湾人にとっても衝撃のニュースでした。
『斯卡羅(スカロ)』を日本で見るには?
『斯卡羅(スカロ)』はまだ日本語訳はないのですが、英語版はあります。台湾文化部(文化省)の国際英語映像配信サイト「Taiwan+」でも配信しており、こちらは日本からも視聴可です。英語の字幕しかないのですが、英語がわかる方はぜひ一度見てほしいです!しかも無料です!
『斯卡羅』の撮影場所『岸内糖廠(製糖工場)』を訪問!
『岸内糖廠』とは?場所やチケット入手方法も紹介
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『斯卡羅』の撮影場所である台南の『岸内糖廠』は日本統治時代に建てられた製糖工場で、約120年の歴史があります。
台南駅からは車で約50分とやや辺鄙な場所にあるため、近くの新營駅まで電車で行き、そこからタクシーでいくのがおすすめです。
もし駅前にタクシーがいなければ、駅員さんに頼んで呼んでもらいましょう。
入場チケットはKlook (クルック)というサイトで購入可能です。ただし個人開放は期間限定なので、どうしても行きたい場合はこまめに台南市のサイトを見る必要があります。(団体20名以上は申請すれば見学可能です)
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この時は2/2-2/6の期間限定開放でした(真ん中は台南市長の黄さんです)
『岸内糖廠』の見どころ
『岸内糖廠』には、中国から台湾の来た人々(漢人)が住んでいた城下町が再現されています。
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一つ一つの建物の中には、コマやけん玉など懐かしのおもちゃで遊べるコーナーや、お土産やさん、昔のグッズのDIY体験教室などがありました。
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また『斯卡羅(スカロ)』の世界に出てくる衣装が400円で借りられる場所もあります。敷地内にはこの「兵」と書かれた衣装を着た人がたくさん歩いていてちょっと面白かったですw
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『岸内糖廠』がある鹽水という場所は、鹽水意麵などローカルフードも有名です。観光のついでに一緒に味わってみてはどうでしょうか?
いかがでしたか?今回は台湾の大人気ドラマ斯卡羅(スカロ)と、その撮影現場について紹介しました!
斯卡羅(スカロ)は本当に素晴らしいドラマなので、日本語字幕付きでリリースされる日が待ち遠しいです!