No.5 深刻な人手不足。すぐに人を採用しなくちゃ!その時あなたは。
これまで味わってこなかったことを味わいたい
今年の8月にコロナにかかりました。「免疫力が高いからインフルエンザやコロナにはかからない」って自信満々に言っていたんですが。多くの人と同じ体験ができたので、ちょっとホッとした部分もあります。高熱が1週間続いて、その後もしばらく倦怠感や味覚障害が続き、8月は低空飛行な1か月でした。でも、9月に入ってからは気力も活力も戻ってきて、むしろコロナになる前よりも調子が良いです。(おかげさま)
心も体も活力があると、つまりウェルビーイングだと、新しい体験をしたい、挑戦したいって気持ちが高まりますね。今は「これまであまり味わってこなかった楽しみをもっと味わいたい」と思うようになりました。今の興味は、書くこと、読むこと、歌うこと、踊ること、運動すること、笑うこと、アートを楽しむこと、冒険すること、そして一人で過ごす時間です。歌うこと、笑うこと、踊ることは既に楽しさを知っているけど、最近は機会がなかったこと。それ以外は、「みんな楽しんでいるみたいだけど、自分にはその楽しさがまったくわからない未知の世界」ですね。「書くこと」もまだね。
前回から始まったビジネスリーダーが遭遇しがちな場面や課題とEQ活用事例。今日は採用をとりあげます。
参考:EQの4つの能力について
あなたならどうする?
採用:「深刻な人手不足。すぐに人を採用しなくちゃ!」
状況
あなたならどちらを選びがち?
A:「即戦力となる方を探しています。ぜひあなたの経歴や資格を教えてください。」
B:「あなたの経歴やスキルは素晴らしいですが、それ以上に、どんな価値観を持っているのかや、どのような仕事に情熱を感じているかについても聞きたいです。」
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EQ解説:もちろん、経歴や資格を聞くことは欠かせないことです。しかし「即戦力」という言葉からも、候補者の内面的な資質や価値観を軽視し、短期的な業務遂行能力だけに焦点を当てているようにみえることから、このリーダーは「共感」が未開発な可能性があります。「共感」がひくければ、おのずと、感情的なつながりがつくれず「人間関係管理」能力も低くなるでしょう。これにより、候補者は自分がただの「道具」として扱われているように感じ、リーダーや会社に対して信頼感が低く入社にいたらない、あるいは入社したとしても、このようなスタンスでメンバーに接し続けるならば、メンバーはより自分の業務遂行、個人の成果達成に意識がむき、チームワークにも影響が出るのではないでしょうか。
EQ解説:リーダーは候補者に対して敬意を持ち、相手の内面的な価値観や情熱に対しても深い興味を持ち(「共感」)、それがチーム全体にどう貢献するかを重視しているようにみえます。また、上司からのプレッシャーを感じながらも、焦りや不安の感情に気づきながらも(「自己認識」)、それらに飲み込まれることなく(「自己管理」)、冷静に、穏やかに質問しているようにみえます(「人間関係管理」)。こうしたリーダーであれば、候補者はリーダーが自分を「人」として尊重していると感じ、リーダーとの信頼関係が築かれることになるでしょう。たった1回の面接でも、EQの高いリーダーの姿勢や言動から、強い信頼は生まれることがありますよね。
さて、いかがだったでしょうか。
AIやテクノロジーの発達でなくなっていく仕事がある一方で、希望する条件にあった方の採用はますます難しくなっていると言われています。転職希望者も、コロナを経てウェルビーイングへの意識も高まってきており、報酬や条件だけでなく「しあわせに働く」ことができる職場かどうか、採用面接で、評価されているのは実はリーダーの方かもしれませんね。
みなさんの採用活動がうまくいくよう願っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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