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「好きになる」と「期待する」は別物だって話
2024年9月14日のツイートまとめ。発端は「仕事相手であるだけの年長男性からふたりきりの食事等にしつこく誘われて、誘われた年下女性の側が事を荒立てないように『予定がある』または『彼氏がいる』と再三断っているのに粘着してくる。男性側がやっと『断られている』という認識に至ると『そんなつもりで誘っていないのに自意識過剰だ』『先輩として相談に乗ってやるつもりだったのに』『誤解だ』『愛嬌は大事だよ』と怒りながら説教に転じる」という経験談をひとりではなく何人もの女性がツイートしていたこと。
以下、当番の所感まとめ。
【「歪曲」を「湾曲」と誤記する10歳上の男性に粘着された女性のエピソードに対して】
うわ……「断られてもしつこく誘い、引くときも『自分は間違っていなくて、相手のためを思っていて、それを理解しない相手が悪い』と言い張りたい感」が心底恩着せがましい・引き際が悪い・幼稚。
あと、学歴高い(※とセクハラLINEを送られた人が送ってきた人の補足情報をツイートしていた)割に「歪曲された」を「湾曲」と間違えて書いてる辺りがバカ。
「しつこい・引き際が悪い・『勝って終わらせたい』態度がダダ漏れ」、相手から好かれる要素がないねえ。潔さがない、軽やかさがない、上下関係で押してこようとする。どこに出しても恥ずかしいウザい年長者だよ。それでどうして十も歳下の異性に好ましく思ってもらえると勘違いできた。アホや……
「チームの人に注意喚起されていた」とまで言われて「ちょっと『湾曲』してるかも(※湾曲は誤用、それを言いたいなら『歪曲』)」と返す辺り、本当に周囲が見えてなくて自分にしか関心ないんだなこのおぢ、って感じ。
このLINE、チーム内に「情報共有」で流されて「やっぱり」って言われてるよ本人以外。
チームの人に「あのオッサン、あなたのこと狙ってるから気をつけて」と注意喚起してもらえるんだから、このオッサンはチームの人に信用されてなくて、この人の方は信用され気遣われているのよ。オッサン、人徳ねェなあ。「案の定こんなLINEもらいました」って即「相談」されてるよこんなの。
まだ礼儀で包んで手加減したお返事してるよなあ元ポストの人(※「チーム内で〇〇さんが私を狙っていると噂されていたので勘違いしちゃったかもです」と「女性側が勘違い・自意識過剰」という相手男性の脳内ストーリーに沿った回答をしてあげている)。「わかりました、『湾曲』しちゃってるかもなんですね。チームの人にこのLINEそのまま見せて誤解を解いておきますね!」とでも言わないとオッサン自分の危うい立場がわかんないんじゃないかな。
そしてチーム内の人に「あーね……」「やっぱりね……」と思われてオッサンの好感度はますます下がり「要注意人物」という印象はますますチーム内で強化される。LINE見せて相談した側は「事前に教えてもらえて助かりました。案の定でした」と感謝を示してチーム内での好感度が上がるわけよ。
そういう先々まで見据えて言動に気をつけるということができなくて、いい歳こいてたかだか歳下の異性に誘いを断られたくらいでムキになって「自分は間違ってない、誤解する相手とチームメイトが悪い」と要らんことばかり書きつらねるからますます「あー断って正解だこのクソ野郎」と思われるんだわ。
【複数例を読んで。一言でいえば「幼稚」なんである】
「予定がある」と言えばその予定の存在を疑い、「彼氏いる」と言えばその彼氏の実在を疑い、明確に拒否すれば逆ギレし、事を荒立てないよう社交コードの範囲内で拒否すれば「曖昧でわからない」「思わせぶり」だとゴネる。「自分の思い通りにならないときは全部相手が悪い」のクソ幼稚他責マインド。
5歳児ならば「『自分の申し出を相手が拒む場合がある』を理解しない」は仕方がないし、「『拒まれて悲しい』を自分の中で処理できなくて『相手がひどい!』とキレ散らかしてしまう」もまだ脳が育ちきっていないから仕方がない。が、たとえば25歳にもなってお情緒が5歳児の野郎と交際したい女はおらん。
(※25歳より更に歳だけとった35歳や45歳で5歳児マインドだったらなおさらに、である)
他の場面ではそこそこ大人の立居振舞ができたとしても、「恋愛感情が湧いた」「性欲が湧いた」途端に相手に対して自他境界クソドロドロ幼稚他責粘着マインドになって「断られた! ギャー!」になってしまうような人と「プライベートで」わざわざ付き合いたいと思う人は、まあ皆無じゃないがレアだ。
「自分の思い通りにならない」とわかった途端に相手を罵倒しはじめるのって「ママがスーパーでガチャガチャを回させてくれないからと言って大声で泣いてママのバカ! と喚いている5歳児」と同等のリアクションだし、「いい歳こいて5歳児の泣き喚きをやってる」という客観性もない大人、無理すぎる。
【「好きになった」と「相手に期待を持った」を混同しちゃダメなんだよ】
誘いを断られて相手を腐しはじめる時点で「好意を持ってた」ではなくて「ワンチャンいけると決め込んで舐めてかかっていただけ」なんだわ。軽く見ていた相手に袖にされて「馬鹿にしやがってクソが」って反応になってる。相手を馬鹿にしやがってるクソは己なのにね。
この件なんだが「好きになった/好意を持った」と表現すると「好きなのに相手に好かれやすい言動は取らない」のが奇妙な感じになるんだけど、実態は「一方的に気に入り、一方的に虫のいい期待を寄せた」なのね。で「その一方的な期待通りに相手が動かなかった」からキレてるの。
しかも「期待させたお前が悪い」までがワンセット。自分がそれを気に入って自分がそれを欲しいと感じた、その自分の感情にすら責任を取らないで「お前が悪い!お前が悪い! 期待だけさせて(※勝手に一方的な期待を寄せただけ)与えてくれない(※与える義理はない)お前が悪い!」と喚くやつ。
リアル5歳児なら仕方がないが、大のおとながやるのであれば大変幼稚でみっともない振舞 というやつです。
頭の中に自分の「欲しい」と相手が「くれるか/くれないか」しか入ってないテイカー気質なんだわ、こういう人。自分の欲しいものを相手がくれなかったら敵認定。「好きな人」ですらなくて「くれる(都合の)いいヤツ」か「くれないイヤなヤツ」かで相手を見てる。幼稚なんだわ。
自分が「誰かを好きになったかも」と感じたときの用心として自戒を込めて書くんだけれど「『誰かを好きになる』ということと『誰かへの期待で頭が一杯になる』ということは完全に別物だ」ということを忘れずにいたいものだよ。「それは『相手を好き』ではなく『相手に期待を押しつけている』である」
「自分が惹かれた相手に対して自分に都合がいいだけの期待を一方的かつ大量に抱かないようにする。たとえそういう期待を抱いてしまったとしても、相手へ押しつけないようにする」って言葉にするのは簡単だけど、やりきるのは難しいこと。でも、自分の膨らみきった期待に応える義理は他人にはないんだよ。
期待を膨らませすぎないまま、「他人は自分の期待を無限に叶えてくれる便利道具ではない」をしっかり認識したまま、「好きは好き」で軽やかにいたいものだと当番さんは思うよ。クソデカ無理筋期待を抱えてどうにか叶えてもらおうとして粘着行動に出るヒューマン、重たすぎるもの。
【2024年9月15日追記】
本当にねえ、これ当番自身への戒めとしてまとめたものなんだけどもね。「I love you, I need you, I want you は徹頭徹尾自己都合」だし、「So please, please love me, go out with me, dine with me, sleep with me. も全部全部自己都合のお願い」なんだよ。相手が応じてくれる義理はない。「好きになった/惹かれた/気に入った」相手に「愛してほしいな、付き合ってほしいな、ご飯一緒に食べてほしいな、共寝してほしいな」と思ってしまうところまでは自分の勝手だが、「自分がねだったら相手は愛してくれるはず、付き合ってくれるはず、ご飯いってくれるはず、寝てくれるはず。そうでなくてはおかしい。断ってくるなんておかしい」と思い込むのは図々しいというものだし、あまつさえ、それを「叶えてくれないのはおかしい!」とゴリゴリしつこく押しつけたり、「叶えてくれなかった! 期待を裏切った! バカバカバカバカ! ギャー!」と5歳児みたいなダダこねをしたりするのは「まともなおとなのやっていいことではない」のよ。
「好きなんだ!」「愛情無罪!」「人を好きになっちゃいけないのか!」というダダこねを封殺するために、敢えて明確に区別します。「『好きになっちゃった』と『相手に対して一方的に過大な期待を寄せる』は違います」。「だって好きなんだもん!」「だって愛されたいんだもん!」は自己都合以上の何物でもないです。「一方的に過大な期待を寄せて、それを相手が叶えてくれないとわかると怒って攻撃したり説教したりしだす」というのは「自分の思ったとおりに他人が動いてくれないと床にひっくり返って泣きわめく5歳児同然の癇癪」であって、「やったら最後、まともな大人とは見なされない幼稚きわまる甘ったれムーブ」です。
「甘えちゃダメだっていうのか!」「おとなの中にだって甘えたいこどもの心があるんだ! ちょっとくらいやさしくしてくれたっていいじゃないか!」というダダこねを封殺するために敢えて繰り返し書きますが、「童心無罪」ではないです。「好きな人の前だとこどもみたいな振舞に及んでしまう」は褒めてないです。それは「こどものように無邪気」ではなく「まともな大人ならしないような、我を張りたいだけの幼稚なダダ」です。「無邪気でかわいいところがあるんだね」とは評してないです、「まともな大人のやることじゃなさすぎる。ドン引きである」と評しています。
本当にねえ、これ自戒なんですけれども。当番にも今猛烈に好きなひとがいるわけですよ。でもね、「好きだな、素敵なひとだな」という当番の気持ちは10000%当番の自己都合。「好きです無罪」はありえない。当番がどれだけそのひとの魅力にぞっこん参っていようとも、当番は「『当番がそのひとを好きであること』と『当番の立場を超えてそのひとに期待すること』との間にきっちりはっきり境界線を引くこと」を責任もってやりきる必要がある。当番さんが「まともな大人とは呼べない行動」を取ることがないように、「当番がそのひとに期待していい範囲はここまでである」「それ以上求めることは当番のエゴである」という自覚を持つ必要と責任が当番にはある。
当番は、おとなですので。まともなおとなであり続けたいですので。線をひく すなわちこれが「わきまえる」 「あの子が好き」と「私の期待」。
【更に追記】
あのね、当番さん自身はモテない女なんだけどね。若いとか綺麗とかでおモテになる人がですね、「『まともな大人の振舞』ができない人」に粘着されてお困りになったりしますわね。そういう方々が「こういう粘着をされて困ったんだよ」という体験をお話なさっているときに、not so おモテにならない方々の一部が「モテてるんだからいいじゃん(自分は全然モテないのに)」「好かれてアプローチされてるからいいじゃん(自分は好かれたことなんかないのに)」っていう雑でトンチンカンで虚無いコメントをつけることがありますわね。モテない当番の目から見てもあれは雑でトンチンカンで虚無いので、物のついでだからこれも「『好きになっちゃった』と『一方的な期待を寄せた』は違う」という観点から交通整理しておきますわね。
あのですね、「『まともな大人の振舞』ができない人からしつこく言い寄られて、断っても食いさがられて、やっと『断られた』と理解したら手のひらクルーで罵倒されて困った」というお話をなさっている方々はですね、「勝手な期待を寄せられて困った。一方的に過大な期待を寄せてくる人が多くてつらい」という話をなさっていますのね。それは「モテた」でもなく「好かれた」ですらもないのね。「勝手に都合のいいヤツ認定されて、勝手に期待されて勝手に失望して攻撃に転じるアホに粘着された」なのね。だから「好かれたんだからいいじゃん」「モテてるんだからいいじゃん」というコメントしか思い浮かばないのは雑でトンチンカンで虚無だっていうのは、そういう意味です。解像度が低い。以上。
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