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検索の旅・北回帰線

2021年3月26日のツイートまとめ。当番が検索語から検索語へと飛び回っているだけ。

北回帰線と南回帰線、夏至と冬至について、理科的な意味での基本の「き」をおさらいしようと検索の旅に出ていた。あ゛ーーー! そういう意味だったの? ひゃーーー!! これ説明するのに地球儀と世界地図が要るやつじゃん!!! いま当番の頭の北回帰線がパカッと開きましたね。中学地理の話じゃん……

「北回帰線」、「南回帰線」、用語の辞書的な意味を一個一個引いていくの大事だと思った……曖昧に読み飛ばしていたところがクリアーになってくる。いずれのことにも検索はあらまほしきことなり、あ゛ーーーー

最初は「ASMRって何の略なのよ?」から始まった検索の旅である。Autonomous Sensory Meridian Response 直訳すると自律感覚絶頂反応らしいのだが、なんで meridian(子午線)が絶頂なのか?と思ってまず meridian の語源を調べる。

ラテン語の「medius 半ば」と「dies 日」が語源。英語で言えば「midday 昼の半ば」に、つまり真昼に太陽が南中するとき太陽は「meridian 子午線」の上で輝く。天体が子午線の上に乗るということは「そこを過ぎたら高度が下がっていくポイントにいる」ということ。meridian に「頂点、絶頂」という意味があるのはそのせいだったのか。

「meridian 子午線」の検索を続けていると、subsolar point ということばに行きあたる。太陽直下点、太陽の光が地表に直角に当たる点、sub(真下)solar(太陽) point(点)。subsolar pointについて更に検索を続けると、地球の四季の話が出てくる。夏至の日にはsubsolar point が北回帰線上にある。

夏至の日を過ぎると subsolar point は「向きを変えて」じわじわ南下していく。秋分の日の subsolar point は赤道上にあり、そこから更に南下していって冬至の日の subsolar point は南回帰線上に至る。冬至を過ぎるとまた向きを変えて北上していき、春分の日には再び subsolar point が赤道と重なる。

この subsolar point(太陽直下点)が「向きを変えて赤道へと『戻っていこうとする』ライン」が「回帰線 tropic」であり、地球の赤道を挟んで北緯・南緯それぞれ23.25度の位置にある。北極寄りの方を北回帰線、英語で Tropic of Cancer と呼ぶ。tropic はtrope(向きを変える)から来ている。直訳すれば「蟹座の回帰線」。

(2023年追記。 trope「向きを変える」は「heliotrope ヘリオトロープ」の「トローブ」と同じだ。「ヘリオ(太陽に)」「トローブ(向きを変える)」)

南極寄りの方の回帰線は南回帰線、英語で Tropic of Capricorn 山羊座の回帰線。ここが太陽直下点になる(ここに太陽光が直角に当たる)日が冬至。さてそして、地球上の北回帰線から赤道を挟んで南回帰線までの領域のことを「熱帯(the tropics)」と呼ぶ。

あっ?! そうだったの? 蟹座のトロピック(北回帰線)と山羊座のトロピック(南回帰線)の間がトロピックス(熱帯)??? トロピカルフルーツって北回帰線と南回帰線の間の地域でとれる果物ってこと?? ぴぇーもっと早く辞書を引いておけばよかった!!! と思った当番であった。

meridian (子午線)に関して meridian definition で検索したところ、通常の「子午線」の他に中医学の「経絡」と思しきものの説明も出てきました。えっ、経絡って英語だと meridian でいいの?と驚いた。まあ子午線も「経線」ではあるけれど。

ごめん23.25じゃない、南北の回帰線は赤道を挟んで北緯/南緯23度26分の位置にある!この23度26分は赤道傾斜角(自転しながら公転している天体の赤道が公転軌道に対して傾いている角度)。

はよ帰宅して地球儀を触りながらおさらいしたい当番である(※2023年追記。この数日前に地球儀を買ったばかり)。

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