私の皮膚には今、たくさんの穴が開けられている。
皮膚に開いた穴、ピアスではありません。
この夏、ナンキンムシの被害にあってから、ずっと体のあちこちがかゆいのです。(ナンキンムシ問題は、またいずれ書きます)
ナンキンムシ自体は、なんとか駆除できた…らしいのですが、今度は、虫に噛まれたかゆみじゃない、なにか違う感じのかゆさ、そして見た目になってきました。
そうだ、これは「とびひ」。伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)という、子どもがよくなる皮膚炎だけど、私はもう大人なのになってしまった。
皮膚は外界と自分の内側を隔てる膜である
とびひによって、皮膚のあちこちに穴が開いている状態。ぽつぽつと、小さな点があり、一部かき壊した後がかさぶたになっている…。
私の免疫力は、この穴を広げさせたりはしないで守ってくれています。とびひしたところの皮膚はやぶけてしまうけど、そこにさらに、細菌やウイルスなどの私ではない生物たちが入り込むことは許さないでくれています。
はじめは、遠くにいたナンキンムシが、我が家になぜか入り込み(この経路もだいたいの目安はついていますが、それは後日)、つぎに私の寝ている部屋に入り込み、私の肌を噛んだけれど、そこから先には入り込まずにすんでいます。それを許さなかったのが、皮膚の力。
もし、免疫力が働かず、この小さな穴から、別の生物たちが入り込んでしまったら。もっと大変な病気になります。こんな状態になって、久々に、「ああ、皮膚は私自身と外界を隔ててくれる大切な膜なんだ」と思い起こしました。
今はあちこちに穴が開いているから、ここを早く修復工事してしまわないと、別の生物が入り込もうとしてしまう。早く修復しなくちゃ。穴たち。