変えられるのは自分だけ
他人を変えることは難しい。変えようとしても自分がストレスを感じるだけ。
人間、自分が変わろうと思わない限りなかなか変われないと思っている。
相手に求めすぎていた
当時私は6階に住んでいた。そのアパートにはエレベーターがなく、普段は運動だとポジティブに捉えていたが、帰国日や再入国の度に20kg超えのスーツケースを運ぶとなると話は別。とても大変だった。
しかしヨーロッパ人の夫と付き合い一緒に住むようになり
これからは重たいスーツケース運びを彼に手伝ってもらおうっと~
と考えていた。
が、
彼が先に北京を去ってしてしまった。笑😂し仕方がない。チケットの関係もあるし。
そんなこんなで、また北京へ戻る日が近づいてきた。彼は一足早く自分の国から北京へ戻ってきている。彼に連絡してみよう。
彼女が重たい荷物を持って日本から帰ってくる。きっと空港まで迎えに来てくれるだろう。
と思っていたが帰る前から連絡が取れず。
とうとう連絡もつかないまま、私は中国に帰ってきてしまった。
そこで中国の携帯から電話してみた。
彼「Hi」
私「もう北京着いたよ。」
彼「お~ナイス! 」
ナイスだと!?どうして空港に迎えに来てくれないの?どうしてスーツケースを持ってあげようとか思わないの?もっと大切にしてよ!
ああしてくれない、こうしてくれない、、、。不満ばかり溜まっていた。
このようことがよくあった。
他人は自分の鏡?じゃ自分を変えてみたら?
周りの中国人の友達からは
「そんな彼氏はよくない!」と言われ続けた。
もしかしたら彼は思いやりのない人なのかもしれないと思うようになっていた。
しかし、そんなある日
他人は自分を映し出す鏡でもあるからね!
という言葉をかけられてはっとした。
つまり、私が彼を大切にしていないから、彼からも大切にされないということ?
よくよく考えると、私は自分のことばかりだった。与えることより受け取ることに力を注いでいた。
彼が思いやりがないということではなく、ただ気づいていないだけなのかもしれない。それに付き合いの浅い相手に対して、愛情もなにもまだそんなになかったのだと思う。
そんな状態の人に彼女である自分をもっと大切にしろ、もっと優しくなって!と相手に要求し、願望を伝え続けるのはよい解決策ではないと感じた。
もちろん伝えることはコミュニケーションにおいて大切だと思うが、もっと私を愛しなさい!大切にしてくれないから寂しいと言ったところで、相手は変わらないと思った。
自分がやってもらってうれしいことを人する
そこで、自分がやってもらったらうれしいと思うこと積極的にやっていこうと誓った。
自分の行動を変えていくのだ。
人から与えてもらうのを不満を持ちながら待つのではなく、自分から与えていこうと思った。
彼のお気に入りの料理を作ったり、おいしいと言っていた飲み物を買っておいたり。
彼が国から北京へ戻ってくる日には、朝はやく起きて空港へ迎えに行ったりもした。私が行ったってなんの役にも立たないが、誰かいてくれるだけでうれしいと自分は思う。だから彼を迎えに行った。
帰り道、彼が
「何時起きたの?わざわざ来てくれてありがとう。」と私に言った。
お互いを思いやる行動ができるようになる
コントロールできるの自分だけ。
そう思って相手喜ぶことをしているうちに変化があった。彼も同じようなことするようになった。
他人は自分の鏡であるというのは本当なんだ!そう思った。
君が好きなスパークリングウォーター買っといたよ!前おいしいって言ってたから、また作ってみたんだ!と私のことを思って行動してくれるようになった。
彼の気持ちがうれしかった。
そして空港へも迎えに来てくれた。
彼は思いやりのある人だった。本当はいつも重たいものを持とうとしてくれる。いつも私の見方になってくれる。私のために戦ってくれて、守ってくれる。
付き合ってすぐ相手を愛すなんて無理
出会ってすぐその人のことを愛したり、この人のためならなんだってできる!という気持ちが湧いてくることはなかなかないかもしれない。
彼もきっと最初は"日本女の子と付き合い始めたぜ~"ぐらいにしか思っていなかったと思う。
一緒にいるうちに、思いやりの連鎖が生まれて愛情が育てられた。
これが一方通行なら、どちらかが苦しくなっただろう。
お互いが求めてばかりだったら、連鎖も生まれなかっただろう。
優しさを与え、相手はそれに気づき感謝する。そしてまた優しさを返す。
優しい空間にいると幸せだ。
だから誰に対しても自分から思いやりを持って行動したい。いつも自分からこの連鎖をスタートさせる気でいたい。