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こどもとうみ「保育や教育の仕事 熱い想いのやりがいを奪う「らしさの強要」をどうする?」

 前回吠えてから、各所でいろいろな反応を伺っている。「読んだよ〜抑えたね〜笑」「読んで泣いちゃいました。。。。」「読みました。反省しました。」「読みました。先生たちの大変さが改めて分かりました。」「読んだよ。絶対オレ今まで合コンであの地雷踏んじゃってたなと思った。笑」などなど。

 どうしたらこの保育業界が変えられるのか?

 『給料を50万円にしたらいい!』
 『配置人数を多くしたらいい!!』
 
 など、お金で対応、人で対応、と謳う人たちがいる。

 両方だったらいいよね〜毎月50万円もらえて、人手も多くて、ゆったり子どもたちと向き合えたら。最高!

 本当か!?
 それで万事解決か??

 違うでしょ。笑

 どんな仕事もそこで働くモチベーションが大切なのでは?それはカネとゆとりだけで解決するのか?だったら本当にAIで教育も保育も出来るよね〜という世の中が来るね。子どもの行動パターンを入力して、安全に長けたAI保育士に任せれば良いじゃん。

 人を育てる。経験値だけでは測れない「人の心」を育む世界には「人として」の「熱意」や「やりがい」が絶対に必要。これは値段がつけられない。だから、これまでもそれに甘えて来たんでしょ。
 
 仕事をする時間は1日のほとんどを占めている。人生のほとんどの時間をお金の為だけでもなく、やりがいを持って充実して過ごすとはどんなことなのか?

 私は、大切な限られた仕事の時間を、風通しの良い仲間と、みんなでその仕事の目標に向かって力を合わせて、補い合って、助け合って、さらに自分の内面を高め合っていける時間だったら最高!と思っている。

 その為に、スタッフみんなにこう思って欲しいと思っている。
私の園で働いて、、、、、
良かった〜!保育って!教育って!そうだよね〜これだよね〜もっともっと子どものこと知りたい!子どもたちから学びたい!と、仕事そのものに対して心の底から思ってもらえるような場所でありたいと思って日々工夫をしているつもり。

 その為にそれぞれが適材適所で何をするべきなのか?を見つけて欲しい。
子どもたちのために「あなたには何が出来ますか?」が問われる。それに必要じゃないことは、条件にしない。

  給与は年功序列ではない。
  服装も髪型も自由。
  私の園の子どもたちのために尽力してくれるなら。

  でも、すっごく給与が良い訳じゃない。ごめん。私も熱意とやりがいに寄りかかっているな。その代わり、熱意とやりがいを搾取はしてないつもり。若い頃、搾取されている!!と思って、組合もない世界なので、戦ったことがある。(これは話がそれて長くなるので割愛 笑)

 40年くらい前からこの業界にいて、その常識今もなお必要ですか?ということが今も行われているところを知っている。学生の実習先の園の「あれ」「これ」を聞いて「今もやってるの?そんなこと〜!」と驚愕したりしている。本当に化石みたいな園があるのが事実。また、子どもたちのことを大切にしていない、大人優先の園があるのも事実。大人が大人のための保育園を作って、そこに子どもが通っている。

 そもそも、子どもたちはこんなにも『個』が立っていて、そのままその子の人権を守りながら、個性を潰さずに育てようという世界になっているのに、保育業界だけ大昔のまま。働く人の『個』はあってはならない。教育業界もまだまだそうだね。出る杭は打たれる。出過ぎると打たれないよ。笑

 海外の学校を30代40代に見に行った時、何よりも感じたのは、先生の『個性』が尊重されているところ。大切なのは子どもたちに向き合う姿勢だけ。服装が、髪型が、どうであれ。「人として」が問われる職業である。

 人としてよりも「らしさ」の強要は日本独特のものなのか?
 女らしさ、男らしさ、母親らしさ、父親らしさ、先生らしさ、大人らしさ、子どもらしさ。

 そもそも「らしさ」なんて誰の指標で作られているのか?

 この「らしさの強要」がこの職業を目指す「やりがい」までも奪っていることにそろそろ気づいた方が良い。保育士や教員を目指す人が「やりがい」を求めて学び、そして現場に実習に行って「やりがい」感じるよりも「らしさの強要」があることを学び、打ちひしがれて帰ってくる。実際に、実習に行った後に、方向転換、所謂「先生を目指すことをやめる」生徒がどのくらいいるのか?を本格的に調べたら良い。そして、その理由は何故なのか?も調べたら良い。養成校や大学が。そのことで教育や保育の現場の環境が求めているものと、養成校や大学が学ばせていることにどれだけの乖離があるのか、学んだ方が良い。「学び」と「現場」が分断され過ぎていて、学びは継続されず、現場で使えないと言われたり、打ちのめされて若いうちに心を病んでしまう人も多い。

 どうしたらこの業界を変えられるのか?ニワトリが先か!卵が先か!の世界である。業界(それぞれの学校や園)が変わるのが先か!保護者(世論)が変わるのが先か!

 一方で働き方改革で「やりがい」「熱意」を持たない先生が増えているという現状に悩んでいる人の話も聞いた。

 大人たちよ!一緒に変わっていこうよ。子どもたちのために。

 

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