今年あげた母の日プレゼント
プレゼントって選ぶのってめちゃくちゃ迷いませんか?
私はプレゼント選びが苦手です。今回の母の日もめちゃくちゃ迷いました。
まず私は、食べ物など消耗できるものを選びます。
例えば、普段自分では買わないようなちょっといいお菓子とかちょっといい紅茶などです。もし好みの味じゃなくても喜んでもらえるんじゃないかと思っているからです。
あとは、石鹸や化粧品など日常で消費するものでしょうか。
ライオンや花王もいいけど、ちょっといい洗剤などを選んだこともあります。ちふれやメイベリンもいいけど、ちょっといいシャネルを選ぶことも。
このように”ちょっといい”が私の中では肝です。
そして今年の母の日のプレゼント。
自分の母と夫の義母に渡していますが、”ちょっといいもの”はすでに渡しているので完全なネタ切れです。
私「もう今年はカーネーションにする?」
夫「カーネーション、俺はあんまりやな」
じゃぁ、どうするよ?!もうないよ?!…楽天市場を見ても全然決まりません。
夫「たまり醤油はどう?」
私たち夫婦はたまり醤油に今年初めて出会いました。そこでたまり醤油の美味しさを知ってしまい、もうたまり醤油にぞっこんなのです。
そんな経緯があったので夫からたまり醤油の提案を受けました。
でも私たちが初めてたまり醤油に会ったということは、うちらの母親はたまり醤油を使わず60年超を生きてきたはずです。そんな生き方をしてきた母親に、たまり醤油は受け入れてもらえるのだろうか。
もし「送ってくれたたまり醤油まだ使ってへんけど、あれって何に使えばいいの?」とゆう言葉を年末の帰省した時に聞いたら、私は発狂してしまいそうです。あんなに素晴らしい醤油にまだ気づいてないなんて…と現実を受け止められないと思います。
なので、たまり醤油も却下。
何回目かの話し合いの末、植物にしようかとなりました。
夫は多趣味な人間ですが、植物はそのうちの一つの趣味です。
実は我が家にはサボテンが溢れています。サボテンだけではなく多肉植物や、観葉植物も狭いアパートにわんさかいます。
「葉っぱがハートのこれはどう?」
写真を撮り忘れましたが亀甲竜という、亀の甲羅みたいなゴツゴツした岩のような植物です。そこから目が出ててハート型の葉っぱがたくさん芽吹いていました。植物素人の私から見ても可愛かったので、それになりました。
「喜んでもらえるかなぁ。。」
サイトで注文して家に届いたタイミングで急に夫が不安になっていました。
母の日をはじめ、誕生日プレゼントなどを渡す際はすべて私の意見を採用してきました。(ごめんよ、夫。)”ちょっといいもの”選手権では、私が圧倒的に有利だったのです。
そのためか、夫の採用がほぼ初めてだったので不安になったのでしょう。(ごめんよ、夫。)
「母親たちは植物好きやし、自分で選べない植物を選んであげるのはいいと思うで!夫目線の植物選びっていう感じ!だってイオンやコープにはあんまりないんやろ?!うちの母親なんか夫が好きやから、夫が選んだってゆうだけで大満足やと思う!うん、絶対に喜んでくれるよ!忙しいのに色々探してくれてありがとうね!!」
長めのフォローなのです。
「そうかなぁ。喜んでくれたらいいなぁ。」
そう言って彼がおすすめの鉢に、最高な環境が整った土を用意して、植え替えをはじめました。
そんな一生懸命な夫を遠くから見ていた私。
もしかして、母の日のプレゼントってこれが正解なんじゃないだろうか…と思いました。
私のプレゼント選びは、喜んでくれることは前提だけど、どちらかといえば「貰っても困らないよね?」が大きな割合を占めています。
でも夫の選び方は、「俺コレめっちゃ好きやねん。だからあげるね」なのです。
もちろん夫も喜んでもらえることは前提でしょう。
その土台があったとしても「俺これめっちゃ好きやねん。」が眩しいぐらいプレゼントから漏れ出ているのです。
彼のおすすめ鉢に植え替えられた亀甲竜は、それはもう堂々としていました。「僕たち綺麗な鉢に入れてもらったんだ!えっへん」そんな声が聞こえてきそうです。
直接会えない距離なので郵送で送りました。後日、母親たちから部屋に飾った写真が届きました。
よかった。喜んでもらえたね。夫が選んだ亀甲竜はそれぞれの実家で元気そうです。
夫は写真を見て満足そうでした。
これからの母親や父親のプレゼント選びは、”俺コレめっちゃすきやねん”案でいいかもね。
夫は無意識だろうけど、これってめちゃくちゃ平和で愛に溢れている行為だと思いました。母親たちは、ただただ夫が夫であることが一番嬉しいはずです。その夫が一生懸命選んだものは亀甲竜でも、たまり醤油でも喜んでくれたことでしょう。
母親たちへのプレゼントは夫に選んでもらおうかな。
”ちょっといいもの”選手権はしばらくお休みしようと思います。
忘れてしまいそうなので、ここに宣言しておきます!笑
▼そんな夫のエピソード