二郎さんのこと‥その①
2020年4月27日Instagramの投稿より。
新型コロナウィルス拡大で、大変な世の中になってしまった。
医療現場のニュースには、不安と動揺が募るばかりだ。先日は、がん患者が国内で最も多いと言われる、がん研有明病院の看護師が感染というニュース。当面、予定されていた手術の80%を見合わせるという。 .
夫もこの病院の患者だった‥‥ .
コロナと同様、命と向き合い、闘っている人たちはたくさんいるのだ。なんとも、憤りを感じざるを得ない。医療従事者の方々には、心から感謝すると共に、どうかどうか、1日も早くこの異常な今に収束を遂げ、病気と闘う全ての方々に明るい光を与えて下さることを心から願います。 .
夫、二郎さんは、すい臓がんでした。
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今、コロナウィルスに感染してはいけない。
したくない。
そして、がんという病気にも、かかりたくない。かかってほしくない。 .
私は、二郎さんを亡くして、たくさんの後悔をしている。人生にタラレバはないけど、あの時ああしていれば‥と悔やむことは拭いされないでいる。 .
その後悔のこと、二郎さんのこと、記憶を辿って記してみたいと思います。 .
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〈二郎さんのこと‥その①〉
それは2015年、松田聖子さんのツアー中の夏だった。
お腹の具合が良くなく、食欲がないと言う。近所のかかりつけの個人病院で診てもらうがハッキリしない💧
年齢的なこともあるし、この際1度大きな病院で検査受けたら?と、先生の勧めで、S大学病院を受診することに。胃カメラ、エコー検査を受ける。結果は異常なし。逆流性食道炎かも、との診断で、しばらく薬で様子を見ることに。食欲がないと言いながらも、出した食事は食べていた。私も娘も、どこが食欲ないの⁉︎と笑っていた。ツアーが終わる頃まで薬を飲み続けるも、変わらない様子。結局、最後はストレス性胃炎と診断された。
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二郎さんは「胃薬飲んでも何も変わらない。オレは絶対胃じゃないと思うんだよね。」と言っていた。当時の二郎さんは、中間管理職のような立場で、いろいろ問題を抱えていた。私は、ほら、みなさい!みたいな、どこか勝ち誇ったような顔で、二郎さんの言葉に耳を傾けずに「少しゆっくり過ごしたらすぐ良くなるわ」と言った。
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ツアーが終わり、しばらくすると、本当に元気になっていた。私は、ますます勝ち誇った顔でいた‥‥ . 〈つづく〉 .
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